こんにちは、館山市の塾 白浜ランゲージ・ラボラトリー小池です。
前回、漢字をとらえるのに意味を考えようという話をしました。
今回は別の視点から漢字を見ていきます。
部首です。
部首の問題がでてくると、「そんなのしらねーし」「部首なんてしらなくても生きていけるし」「将来何の役にたつの?」と思っていませんか?
漢字をおぼえるのに楽をするための部首の使い方があるんですよ。
「りっしんべん」の例
例えば、この部首。
どういう意味があるでしょう?

心という漢字が変化してできたものです。
(「りっしんべん」と呼びます)
前回でてきた、「悔」「怪」という漢字。
両方とも、「りっしんべん」です。
ということは、心に関する意味があるのかな?と考えられます。
- 悔いる(くいる)→後悔する気持ち
- 怪しい(あやしい)→何かをあやしく思う気持ち
両方とも感情(心)に関することですよね。
「おおざと」の例
他にも例をあげてみましょう。

この部首はどういう意味かわかりますか?
座ってくつろぐ人が変形した文字。
「おおざと(大里)」といいます。
だから、「おおざと(大里)」の漢字は、
- 人が群がる
- 人がくつろぐ
という意味になります。
- 部活の部
- 故郷の郷
- 近郊の郊
- 邸宅の邸
など。
「こざとへん」の例

こざとへん。
元々の意味は、小高い山をさします。
岐阜の「阜」を略した字。
- 「降りる」の「降」
→ 高い場所から降りる - 「隠す」の「隠」
→ 人の目にふれない高い場所に隠す - 「障害」の「障」
→ 高い壁が障害となる
と、「こざとへん」のもつ小高い山という意味と結びつけるとおぼえやすいと思います。