【中3対象】5/18 中学生が主体的に地域の課題を解消するSDH特別授業

館山市のファミリークリニックで行われたリンクの日

Googleには「20%ルール」という制度がありました。

週のうち4日間は本業をこなし、残りの1日は本業と全く関係ない自由なテーマに取り組んでいい——そんな仕組みです。GmailやGoogleカレンダーは、この20%ルールから生まれたと言われています。

なんだか素敵な制度ですよね。実はランゲージ・ラボラトリーでも、本格的な20%ルールとまではいかなくても、普段の勉強と全く関係のないことに取り組む時間を作りたいと思っています。

勉強と関係なさそうに見えて、根底ではしっかり勉強につながっている取り組み。能動的に課題を解決することを楽しめる体験——それこそが大切だと考えています。

そもそも勉強というのは、「自分で勉強しよう」と思う好奇心や、何かに興味を持つこと、そして問題設定能力が根底にあります。これがないまま机に向かっても、長くは続きません。

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例えば、塾長はAIで一問一答アプリを作りました

例えば、僕の話。当塾に来てくれている子どもたちが、みんなスマホにハマっています。その時間をなんとか勉強につなげられないかと考えました。

「面白い一問一答アプリを作って、みんなを遊びながら勉強に向かわせよう」——そんな発想から、Claude CodeというAIエージェントを使ってアプリ開発を始めてみたのです。

2週間ほどでそれなりに形になり、今も継続して進化中。スマホをやめろと言うのは簡単。でも、それで解決しないなら、別のルートを探す。これも立派な問題設定です。

そして、もう一つの大きな取り組みが「SDH」

当塾には、もう一つ大きな「20%ルール的取り組み」があります。それがSDHです。

亀田ファミリークリニック館山の医師たちの自己紹介の様子
当塾に来てくれた亀田ファミリークリニック館山の医師チーム。なんと6名の先生方が一気に集まってくれました。

SDHとは「Social Determinants of Health(健康の社会的決定要因)」の略。病気の根本的な原因は、食生活や運動不足だけではなく、社会的孤立や教育・収入・人とのつながりに大きく左右される——そんな考え方です。

「不健康になるのは自己責任」と思いがちですが、実はもっと上流に問題があります。だったら人と人をつなげることで孤立を防ぎ、結果として地域全体を健康にしていけるのではないか——亀田ファミリークリニック館山の医師チームと一緒に、当塾の中学生たちはこのテーマに取り組んでいます。

これまでの歩み

2025年6月|医師6名×中3生25名でスタート

医師が中学生にSDHを講義している様子
高橋慎太郎先生(通称しんちゃん)の講義パート。中学生たちが思わずメモを取り出した瞬間。

亀田ファミリークリニック館山の医師6名が当塾に来てくれて、中3生25名にSDHを講義。後半は6人1グループでのディスカッションタイム。テーマは「館山市の地域課題を探し、私たちにできることを考えよう」でした。

グループでディスカッションする中学生たち
議論が止まらない中学生たち。各班に医師がファシリテーターとしてつきました。

「孤立を解消するスポーツ大会をやりたい」「塾に来れない子に勉強を教える場を作りたい」「困った人が集まれる『おしゃべりカフェ』を作りたい」——大人が驚くような提案が、中学生から次々に出てきました。

発表する中学生
拡散していた議論をユーモアとロジックで見事にまとめた発表。

授業の最後に「実行プロジェクトをやりたい人ーー?」と聞いたら、半数の13名が手を挙げてくれました。

2025年12月|「Linkの日」開催、多世代70〜80名が交流

Linkの日のポスター
このポスターも、中学生たちが自分で作りました。

あれから半年。中学生たちは月1〜2回のミーティングを重ね、地域の人をつなげるイベント「Linkの日」を実現させました。

ペーパータワーで盛り上がる参加者たち
ペーパータワーで作戦会議。グループの距離が一気に縮まる瞬間。
モルックで遊ぶ多世代の参加者
モルック。中学生から高齢の方まで、世代を超えて笑い合っていました。

当日は午前午後の二部開催。ペーパータワー、モルック、エピソードを引き出すビンゴ——工夫いっぱいのレクリエーションを、中学生たちが司会・進行までやり切りました。

館山スタバで広報する中学生
集客のため、館山スタバに乗り込む中学生たち。

集客のために、中学生たちは館山市内のお店を片っ端から回り、自分たちの足でチラシを配り、頭を下げて貼らせてもらう交渉までしました。スターバックスにも乗り込みました。

楽しそうに参加する中学生と地域住民
この笑顔が、すべてを物語っていました。

結果、午前30〜40名、午後40名、合計70〜80名の多世代住民が集まりました。「普段接しない世代の人と交流できて楽しかった」「高齢者の方々がこんなに気さくで明るいなんて知らなかった」——そんな声が次々と上がりました。

打ち上げで盛り上がるメンバー
恒例の小池家での打ち上げ。やりきった顔がまぶしい。

そして今|「アワパーク」として活動継続中

SDHプロジェクトはさらに発展して、現在は「アワパーク」という名前で活動を続けています。館山市の高校生たちが立ち上げたコミュニティスペースで、「学校や家以外で、ひとりでも気軽に立ち寄れる場所」を目指しています。

SDHの考え方——孤独を解消することで地域全体の健康をつくる——を、高校生たちが自分たちの手で形にしました。たこ焼きパーティーやクラッカーパーティーなど、いろんなイベントが続いています。

詳しくは アワパーク公式サイト をご覧ください。

JPCA(日本プライマリ・ケア連合学会)でも発表予定

この取り組みは、医療現場でも高く評価されています。亀田ファミリークリニック館山の医師チームが、SDHプロジェクトをJPCA(日本プライマリ・ケア連合学会)で発表する方向で話が進んでいます。

中学生たちが自分たちの手で動かした地域プロジェクトが、医療の専門家たちの間で議論される——そんな場面に関わる経験は、なかなかできるものではありません。

房日新聞一面に掲載されたSDHプロジェクト
地元紙・房日新聞の一面でも紹介されました。

5月18日(月)|SDH特別授業の内容

5月18日(月)の夜、SDHを紹介する特別授業を開催します。中3生向けの内容です。テーマは3つ。

  • SDHの取り組みの紹介──これまで先輩たちが何をやってきたのか
  • SDHとは何なのか──なぜ「健康」と「人のつながり」が結びつくのか
  • 仲間の募集──一緒に活動してくれる新メンバーを集めます

今回は、高校生たち自身がプレゼンします

これまでのSDHプロジェクトでは、医師の先生方がプレゼンを担当してきました。

今回はちょっと違います。プレゼンを行うのは、安房高校2年・志学館・木更津高校2年の高校生たち。先輩たちが自分の言葉でSDHを語ります。

医師から教わった内容を、自分の中で消化して、後輩の中3生に伝える──。プレゼンの場面まで高校生・中学生が主体的に担っていく。これが、ランゲージ・ラボラトリーのSDHプロジェクトの真骨頂です。

副次効果|安房・志学館・木更津、3高の先輩と直接話せる

SDHが主のテーマではあるのですが、副次的な効果も大きい授業です。

高校受験を控えている中3生にとっては、安房高校・志学館・木更津高校の先輩と直接話せる貴重な機会になります。

  • 安房高校の特進クラスと木更津高校で迷っている子
  • 志学館で迷っている子

登壇する先輩たちはみんなとっても優秀で、学年で一桁の成績を出している子もたくさんいます。学校が楽しいか、辛い部分はどこか、雰囲気はどうか──いろんな観点でリアルな話が聞けるはずです。

3高の先輩が一堂に会する機会は、そうそうありません。「学校選びに迷っている」という中3生にとって、SDHを学びながら高校選びのヒントも持って帰れる、二重においしい授業です。

中3のキミへ

中3になると、勉強がいよいよ本格化します。それでも、教科書の中だけで終わらない学びは絶対に必要です。

「自分たちの町を、自分たちで変えられる」──そんな経験を、ランゲージ・ラボラトリーは大切にしてきました。先輩たちは口だけで終わらず、本当にイベントを作って、70〜80人を集めて、地域を動かしました。今度はあなたの番です。

当日来てくれれば、SDHの全体像が一気に見えてきます。「面白そう」と思ったら、そのまま仲間に加わってください。

開催概要|時間も場所もいつもと違うのでご注意ください

時間と場所がいつもと違います。お間違いのないようご注意ください。

  • 日時:2026年5月18日(月)19:30〜21:30
  • 場所:房州第二ビル 4F
  • 対象:中学3年生
  • 参加費:無料

※当塾の授業の一枠として行わせていただきます。高校生も一緒に参加します。事前申込は不要です。

館山のリーダーを育てる!

各種プロジェクトを通じて主体的に行動する経験の機会、ビジネス経験、ITや投資を学び、実践してみる。そんな体験の機会を授業以外にも提供いたします!

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