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Googleには「20%ルール」という制度がありました。
週のうち4日間は本業をこなし、残りの1日は本業と全く関係ない自由なテーマに取り組んでいい——そんな仕組みです。GmailやGoogleカレンダーは、この20%ルールから生まれたと言われています。
なんだか素敵な制度ですよね。実はランゲージ・ラボラトリーでも、本格的な20%ルールとまではいかなくても、普段の勉強と全く関係のないことに取り組む時間を作りたいと思っています。
勉強と関係なさそうに見えて、根底ではしっかり勉強につながっている取り組み。能動的に課題を解決することを楽しめる体験——それこそが大切だと考えています。
そもそも勉強というのは、「自分で勉強しよう」と思う好奇心や、何かに興味を持つこと、そして問題設定能力が根底にあります。これがないまま机に向かっても、長くは続きません。
例えば、僕の話。当塾に来てくれている子どもたちが、みんなスマホにハマっています。その時間をなんとか勉強につなげられないかと考えました。
「面白い一問一答アプリを作って、みんなを遊びながら勉強に向かわせよう」——そんな発想から、Claude CodeというAIエージェントを使ってアプリ開発を始めてみたのです。
2週間ほどでそれなりに形になり、今も継続して進化中。スマホをやめろと言うのは簡単。でも、それで解決しないなら、別のルートを探す。これも立派な問題設定です。
当塾には、もう一つ大きな「20%ルール的取り組み」があります。それがSDHです。


SDHとは「Social Determinants of Health(健康の社会的決定要因)」の略。病気の根本的な原因は、食生活や運動不足だけではなく、社会的孤立や教育・収入・人とのつながりに大きく左右される——そんな考え方です。
「不健康になるのは自己責任」と思いがちですが、実はもっと上流に問題があります。だったら人と人をつなげることで孤立を防ぎ、結果として地域全体を健康にしていけるのではないか——亀田ファミリークリニック館山の医師チームと一緒に、当塾の中学生たちはこのテーマに取り組んでいます。


亀田ファミリークリニック館山の医師6名が当塾に来てくれて、中3生25名にSDHを講義。後半は6人1グループでのディスカッションタイム。テーマは「館山市の地域課題を探し、私たちにできることを考えよう」でした。


「孤立を解消するスポーツ大会をやりたい」「塾に来れない子に勉強を教える場を作りたい」「困った人が集まれる『おしゃべりカフェ』を作りたい」——大人が驚くような提案が、中学生から次々に出てきました。


授業の最後に「実行プロジェクトをやりたい人ーー?」と聞いたら、半数の13名が手を挙げてくれました。




あれから半年。中学生たちは月1〜2回のミーティングを重ね、地域の人をつなげるイベント「Linkの日」を実現させました。




当日は午前午後の二部開催。ペーパータワー、モルック、エピソードを引き出すビンゴ——工夫いっぱいのレクリエーションを、中学生たちが司会・進行までやり切りました。


集客のために、中学生たちは館山市内のお店を片っ端から回り、自分たちの足でチラシを配り、頭を下げて貼らせてもらう交渉までしました。スターバックスにも乗り込みました。


結果、午前30〜40名、午後40名、合計70〜80名の多世代住民が集まりました。「普段接しない世代の人と交流できて楽しかった」「高齢者の方々がこんなに気さくで明るいなんて知らなかった」——そんな声が次々と上がりました。




SDHプロジェクトはさらに発展して、現在は「アワパーク」という名前で活動を続けています。館山市の高校生たちが立ち上げたコミュニティスペースで、「学校や家以外で、ひとりでも気軽に立ち寄れる場所」を目指しています。
SDHの考え方——孤独を解消することで地域全体の健康をつくる——を、高校生たちが自分たちの手で形にしました。たこ焼きパーティーやクラッカーパーティーなど、いろんなイベントが続いています。
詳しくは アワパーク公式サイト をご覧ください。
この取り組みは、医療現場でも高く評価されています。亀田ファミリークリニック館山の医師チームが、SDHプロジェクトをJPCA(日本プライマリ・ケア連合学会)で発表する方向で話が進んでいます。
中学生たちが自分たちの手で動かした地域プロジェクトが、医療の専門家たちの間で議論される——そんな場面に関わる経験は、なかなかできるものではありません。


5月18日(月)の夜、SDHを紹介する特別授業を開催します。中3生向けの内容です。テーマは3つ。
これまでのSDHプロジェクトでは、医師の先生方がプレゼンを担当してきました。
今回はちょっと違います。プレゼンを行うのは、安房高校2年・志学館・木更津高校2年の高校生たち。先輩たちが自分の言葉でSDHを語ります。
医師から教わった内容を、自分の中で消化して、後輩の中3生に伝える──。プレゼンの場面まで高校生・中学生が主体的に担っていく。これが、ランゲージ・ラボラトリーのSDHプロジェクトの真骨頂です。
SDHが主のテーマではあるのですが、副次的な効果も大きい授業です。
高校受験を控えている中3生にとっては、安房高校・志学館・木更津高校の先輩と直接話せる貴重な機会になります。
登壇する先輩たちはみんなとっても優秀で、学年で一桁の成績を出している子もたくさんいます。学校が楽しいか、辛い部分はどこか、雰囲気はどうか──いろんな観点でリアルな話が聞けるはずです。
3高の先輩が一堂に会する機会は、そうそうありません。「学校選びに迷っている」という中3生にとって、SDHを学びながら高校選びのヒントも持って帰れる、二重においしい授業です。
中3になると、勉強がいよいよ本格化します。それでも、教科書の中だけで終わらない学びは絶対に必要です。
「自分たちの町を、自分たちで変えられる」──そんな経験を、ランゲージ・ラボラトリーは大切にしてきました。先輩たちは口だけで終わらず、本当にイベントを作って、70〜80人を集めて、地域を動かしました。今度はあなたの番です。
当日来てくれれば、SDHの全体像が一気に見えてきます。「面白そう」と思ったら、そのまま仲間に加わってください。
時間と場所がいつもと違います。お間違いのないようご注意ください。
※当塾の授業の一枠として行わせていただきます。高校生も一緒に参加します。事前申込は不要です。


各種プロジェクトを通じて主体的に行動する経験の機会、ビジネス経験、ITや投資を学び、実践してみる。そんな体験の機会を授業以外にも提供いたします!