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中学受験をしない=公立中を選ぶということ

朝の公立中学校の昇降口で、紺ブレザーの制服の女子生徒がわくわくした顔で振り向く。後ろには部活のバッグを持った男子、本を抱えた女子など、いろんなタイプの中学生たち。「中学受験はしないけれど」「公立中を選ぶということ」「いろんな人が集まる」の文字。

ランゲージ・ラボラトリーの小池です。

中学受験の記事をいくつか書いてきましたが、塾に来ている小学生の多くは、受験をせずに地元の公立中学に進みます。

「うちは受験しないから、特に考えることはない」
そう思われるかもしれません。

でも小池は、中学受験をしないことも、公立中を選ぶという1つの選択だと思っています。
選んだ以上、公立中がどういう場所かを知っておくと、3年間の過ごし方が変わります。

目次

公立中は、いろんな人が集まる場所

休み時間の公立中学校の教室で、制服の男子生徒が、部活の話で盛り上がる子・本を読む子・絵を描く子など、いろんな同級生を見回して目を輝かせている。「自分と違う人と、毎日いっしょ」の文字。

公立中と私立中のいちばん大きな違いは、集まる人です。

私立中は、入試で選ばれた人が集まります。
学力も、家庭の考え方も、ある程度そろっています。

公立中は、その地域に住んでいる子が全員集まります。
勉強が得意な子も苦手な子も、部活に打ち込む子も、将来の夢がはっきりしている子もまだの子も、同じ教室にいます。

これは、公立中のいちばんの良さだと思っています。
大人になって働く場所も、いろんな人がいる場所だからです。
自分と違う人とどう付き合うかを、中学の3年間で毎日経験できる。
私立ではなかなか手に入らないものです。

同じ公立でも、学校によって雰囲気はかなり違う

入学式の日の公立中学校の校庭で、制服の女子生徒が、知らない顔ばかりの大勢の新入生の中で、少し心細そうに鞄のひもを握っている。「大きな中学か、小さな中学か」の文字。

「公立中」とひとくくりにしても、学校ごとに雰囲気は結構変わります。

いちばん効いてくるのは、学校の大きさです。

大きな中学は、いくつかの小学校から生徒が集まってきます。

  • 小学校の人間関係がいったんリセットされる
  • 同じ学年にいろんな子がいて、気の合う友達を見つけやすい
  • 部活の種類が多い
  • テストの順位も、競う相手が多い

小さな中学は、小学校からほぼそのまま持ち上がります。

  • 顔なじみの中で、落ち着いてスタートできる
  • 先生の目が一人ひとりに届きやすい
  • そのぶん、人間関係が固定されやすい
  • 部活の選択肢は限られる

どちらが良い悪いではありません。
子どもの性格によって、合う・合わないがあります。
新しい環境で伸びる子もいれば、見知った仲間の中で安心して力を出せる子もいます。

私立はレベル別、公立は同じ教室で同じ授業

公立中学校の数学の授業中、制服の女子生徒が、授業の速さについていけず悔しそうに眉を寄せてノートをにらんでいる。後ろの席では、問題を早々に解き終えた男子がひまそうにほおづえをついている。「同じ授業でも、速い子と遅い子」の文字。

もう1つの大きな違いは、授業の分け方です。

私立中の多くは、英語や数学をレベル別のクラスに分けます。
得意な子はどんどん先へ、苦手な子は基礎を固め直す。
それぞれに合った速さで進めます。

公立中は基本的に、同じ教室で同じ授業を受けます。
すると、どうしても次のことが起きます。

  • 得意な子には、授業が物足りない
  • 苦手な子には、授業が速い

この差を埋めるのは、家庭での勉強と塾です。
公立中を選ぶということは、「自分に合った速さ」を学校の外で用意するということでもあります。

公立中に進むなら、準備しておきたいこと

夕方の家のリビングのテーブルで、私服の小学6年生の男の子が、英語と算数のドリルを広げて夢中になって鉛筆を走らせている。「小学生のうちに、3つの準備」の文字。

公立中の先には、高校受験があります。
中学受験をしなかった家庭にとっては、ここが最初の大きな選択です。
そして公立中から進む高校受験は、中学3年間の内申点も合否に入ります。
1年生の1学期の定期テストから、もう高校受験は始まっているということです。

そこで、小学生のうちから準備しておきたいのは次の3つです。

  1. 自分で勉強する習慣:授業の速さが合わなくても、自分で進めたり戻ったりできる
  2. 英語と算数の土台:中学でレベル別に分かれない分、ここが崩れると取り戻すのに時間がかかる
  3. 学校の外の物差し:英検や外部の模試で、学校の中だけでなく広い範囲での自分の位置を知る

得意な子は、学校の授業を待たずに上へ伸ばせます。
苦手な子は、自分のペースで戻ってやり直せます。
公立中でも、ここさえ持っていれば、私立のレベル別クラスと同じことが自分でできます。

まとめ

晴れた日、私服の小学6年生の女の子が母親と並んで歩きながら、春から通う公立中学校の校舎を見上げて安心したように笑っている。「受験しないのも、1つの選択」の文字。
  • 中学受験をしないのも、公立中を選ぶという選択
  • 公立中の良さは、いろんな人が集まること
  • 同じ公立でも、学校の大きさで雰囲気はかなり違う。子どもの性格に合うかで考える
  • 私立はレベル別クラス、公立は同じ教室で同じ授業。合った速さは学校の外で用意する
  • 公立中の先には高校受験。内申点は中1の1学期から始まっている

ランゲージ・ラボラトリー 小池

館山・南房総から受ける中学校の偏差値の地図と、志学館中等部・翔凜中・県立千葉中・渋幕の学校別ガイドは、中学受験のページにまとめています。

この記事を書いた人

小池哲平のアバター 小池哲平 ランゲージ・ラボラトリー塾長

ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて

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