高卒就職で気をつけること

1社だけを調べて受けて内定した高卒就職者の割合の円グラフ。55.4%と半数を超える
出典:リクルートワークス研究所

一人一社体制。多くの都道府県でこの制度が続いている。学校と企業が申し合わせて、最初に応募できる企業を1社に制限するもの。その結果、高校生の就職活動では、複数の会社から比較することなく、最初に紹介を受けた会社に就職する。キャリア選択は自分が複数の候補から選ぶことで納得感がますはずだがその機会がない。

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低い就職の満足度

4人に1人が「0点」

就職1年目の会社を家族や友人にすすめたいかの点数の分布。0点が24.1%で4人に1人
出典:リクルートワークス

職場に雑談できる相手がいない。一番近い年齢て41歳。

研修がなく初日から現場。会社から雑に扱われていると感じた。

名前ではなく技能さんと呼ばれる。大卒の人は名前で呼ばれる。

高い離職率

9人に1人が半年以内に離職。3年以内は4割。

高卒就職者の最初の職場の離職率。半年以内10.7%、1年以内17.2%、3年以内40.0%

ちなみに大卒だと1年以内離職は11%、3年離職率は31%(厚生労働省 平成30年)だそう。

大卒に比べ生き生きと働けていない

生き生きと働いている人の割合を高卒と大卒で比べたグラフ。どの項目も高卒のほうが低い

大卒と高卒の就業者に取ったアンケートですが、大卒に比べ高卒の就業者が生き生き働けていないことがわかります。自分にしかできない仕事をしている。自分の仕事が新聞に載る。お客さんから感謝される。そんなやりがいを感じる機会というのは様々あると思うのですが、高卒就業者は、そんな生き生きと働いている人が少ないそう。

大卒に比べて、教育訓練機会が少ない

高卒就職者の最初の職場での研修の機会のグラフ。Off-JTの機会がなかった人が53.1%

会社に入るといろいろな研修がありました。ビジネスマナーの研修。インタビューして情報を整理する研修。顧客へのサービスを学ぶために一流店にご飯を食べに行き、レポートを書く研修なんてものもありました。学校で給料をもらいながら勉強をできる。会社員って素晴らしいですよね。

ところがそれは一部の大手企業、優良企業だけの話みたいですね。いきなり労働をさせられて、学びがない。労働をしながらも、先輩に学ぶOJT(On the Job Training オン ザ ジョブ トレーニング)も一般的だと思っていましたが、高卒就職だとそういう機会がないケースも多いみたいです。

離職率の高い業種

離職率の高い業種の上位5位。1位は宿泊業・飲食サービス業で52.6%、3位は教育・学習支援業で45.6%
出典:NECソリューションイノベータ

離職率の高い業種は宿泊、飲食、生活関連サービス、教育も入ってますね(教育業界にいる僕としてはよくわかります)。塾に関していえば、長い拘束時間、夜、土日の出勤という条件であり、教室長など役職についている方でも300万円代。大手でも400万円代と、低賃金なところが多いです。

社会人経験が10年以上ある大人なら、まあそうだよね。と納得のランキングだと思います。

高卒就職で気をつけること

大卒は就職の際に情報収集→自分にあった職業は何なのか考えることをかなり時間と労力をかけて行います。

具体的には

  • OB訪問(10人ぐらい)
  • 説明会(40回ぐらい)
  • 先輩同級生からの情報(日常的にサークル・バイト先などで)
  • インターン(自分は5社いきました。数ヶ月のものも)

それだけのプロセスを経て、決めるのである程度、情報も選球眼もあるわけです。

ところが高卒就職組は先生の言われるがまま、親の言われるがままでほぼ自分で考えずに、直接見ずに、手間をかけないで選択しがちかと思います。

すると上記のような結果になるのも自然です。時間と労力をかけて、企業を選ぶという意識をもつといいのではないかと思います。

当塾では「働くっなんだろう?」と当事者意識をもつためにリアルお店屋さんごっこというイベントを行っています。

この記事を書いた人

小池哲平のアバター 小池哲平 ランゲージ・ラボラトリー塾長

ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて

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