入塾時学年中位から上位15％へ。不器用だけど素直な男子が、勉強の仕方を身につけた事例。（入塾時 中2 113位/240名→中3冬 30位）

成績が伸びる子にはいろんなパターンがありますが、センスがめちゃある子でなくても、素直な子にアドバイスを実行する子は伸びやすいです。

今回はそんな子の事例です。

入塾時

中2の途中に入塾。入塾時は学年の真ん中ぐらい。（240名中113位）スポーツをやってきた男子で、頭の良さは感じませんでしたが、とても素直で反応があり、好感の持てる少年。体力・根性・素直・これまでそれほど勉強してきていないという状況。伸びそうな予感がありました。

英語はボロボロでした。文法が崩壊していて、一般動詞とbe動詞を区別して、否定文・疑問文をかき分けることができませんでした。（ちなみに半数ぐらいはこんな感じです。英文法はみんなボロボロ）

行った対策

勉強の仕方を教えました。書くものと書かないものを分けること。書かないでやるための教材の提供（英単語、理社の一問一答）。浅い丸暗記でなく、意味を考えて理解をする授業。

これまで表面的に暗記していた感じがしたので、ここは大きなギャップがあったことでしょう。

また英語はなかなか手こずりましたが、中1英文法と英単語をしっかりやりました。

結果

順位としては、真ん中（120位前後/240名）→30位まで行くことができました。学年上位10％近くまでいけて、安房高校の特進クラスへ。

最終的には英語でも確認テストで70点。高校入試過去問でも70点とれるようになりました。

決して、センスがいい子ではありませんが、素直さ・体力があるので、いい師にめぐまれて引っ張って貰えば、そのままアドバイスを忠実に守ってやるので、高校でも伸びていくことかと思います。

ただし、応用問題を自分で考えるなどセンスを要する部分をどのように克服するかです。

数学の難問には苦しむと思いますし、私立文系で数学をあきらめて、英語、国語、社会で大学受験を一般受験するか、定期テストにかけて指定校推薦で行くかかなと想像しています。が、想像を上回ってセンスがみかがれて、難問を解けるようになるかもしれません。そうなることを期待しています。

振り返ると

みんな英語の基礎がボロボロ

英語が2019年から難しくなりました。中1の6月でbe動詞、一般動詞、疑問詞、助動詞が全部出てきます。重要事項がてんこもりです。しかし6月のテストは非常に簡単。あまり意味がわかってなくても90点取れちゃいます。だから親御さんはお子さんが英語ができていないことに気がついていません。

私はテニスをしない。英語にしてみて。と聞いてみてください。I play not tennis.　って言いません？英語は中1の文法が非常に重要で、それを土台として、中2、中3があります。中2の後半ぐらいに英語がボロボロなことに気がついて、中3なのに中1の英文法をずっとやってる状態になることがよくあります。

素直に実行できる子は結果がでる

240名中113位からスタートして69位、42位、30位と回を重ねるごとにちょっとずつ成績が上がっていきました。ポイントは素直さです。教科書見ながらやらないとか、書かないでやるとか、1ページごとに丸付けするとか、◯✕つけて✕だけ二周目やるとか、みんなに同じアドバイスをするのですが、1発ですぐに実行できる子はすくない。

何度言ってもやらなくて、直接指摘されて、チェックされてようやくやる子が多いんです。別に大変になるようなアドバイスじゃなくて、しごく真っ当なアドバイスだと思うのですが、今までの自分のやり方を変えることって難しいみたいなんです。でも、めちゃ頭のいい子はアドバイスの本質を見抜いてすぐにかえられる。もしくは、めちゃ素直な子は言われたことをそのままやるんで、すぐに変える。

彼はどちらかというと後者（素直）なんだと思います。すぐに実行できたので、テストを重ねるごとにじわりじわりと結果がでて、最終的には30位までいけました。