【千葉県1位】共通テストの「伸び」がトップに。僕らが非常識な戦略をとる理由。

東進館山校の赤本の棚の前で、白紙の成績表を胸の前に掲げ、もう片方の手でガッツポーズをして満面の笑みを見せる翔凜高校の制服の女子高生。「全国1000校舎で11位」「【千葉県1位】共テの伸び」「非常識な戦略の理由」の文字。

2026年2月の東進の研修で、驚きの数字が出ました!

館山校の実績校舎の伸び 2026年
館山校の実績校舎の伸び 2026年

2026年1月の共通テストで、千葉県内にある東進56校舎の中で、なんと館山校の生徒たちの成績の伸びが 県内トップ だったのです(全国1000校舎中11位!)。研修会場でも「あの館山が…!?」とざわつきが起きたそうです(笑)。

  • 共通テストの平均点:732.9点(6〜8科目の合計。県内3位)
  • 共通テストの「伸び」:218.4点アップ(県内1位・全国11位)

「伸び」は、1年前(2025年1月)に同じ問題を解いた「共通テスト同日体験受験」から、2026年1月の本番の自己採点までに何点上がったかです。館山校の国立受験生11名の平均です。

研修中の坂本さんより喜びのメモ 校舎の伸び1位 2026年
研修中の坂本校舎長より喜びのメモ 校舎の伸び1位 2026年
東進の研修資料。共通テストの1年前からの伸びの校舎別順位で、館山校が千葉県内の東進56校舎で1位
共通テストの点数が千葉県で一番伸びました 2026年研修資料より

なぜ、都心でもない地方の小さな校舎が、ここまでの結果を出せたのか。この記事では、先に模試の数字の見方と、学年ごとの伸びを見せます。そのあとで、一般的な予備校の常識を捨てた「2つの戦略」を書きます。

目次

模試の結果の見方:偏差値が5違うと、行ける大学が変わる

東進の模試の偏差値と大学群の目安を階段で表した手描きの図解。50が日東駒専、55が成成明学、60がMARCH、65が早慶上理・千葉大、70が東大・京大・一橋で、偏差値が5上がると1段上の大学群になる。見出しは「偏差値が5違うと、大学群が変わる」。

偏差値5刻みで大学群が変わる

東進の模試(全国統一高校生テストなど)の偏差値で見た、大学群の目安です。

偏差値大学群の目安
70東大・京大・一橋
65早慶上理・千葉大
60MARCH
55成成明学
50日東駒専

3年間一生懸命勉強して、ひとつ上の大学群に合格すれば上出来です。

偏差値が半年で2.5伸びれば上出来

館山校が目指しているのは、半年で偏差値2.5です。1年で5、2年で10伸びる計算になります。偏差値50(日東駒専レベル)で入学した生徒が、高3のスタートでMARCHレベルの60に、卒業時には早慶・千葉大レベルの65に届きます。

定期テストの点数が50点から90点になる例はまあまあありますが、偏差値が50から90になることはありえません。偏差値50→55は、定期テストの50点→90点と同じくらいか、それ以上の重みがあります。

1回の結果で一喜一憂しない

適当に書いた答えが運よく3つ当たれば、偏差値は2〜3ぶれます。時間配分を間違えて、うまく結果が出ないこともあります。過去5回の平均が実力だと考えて、1回1回は参考程度に見てください。数字だけでなく、勉強に向き合う姿勢まで合わせて、ちゃんとやれているかを判断します。

学年ごとの伸び:館山校の高校生は、どこまで伸びたか

今の高2の、高1の6月から高2の6月までの1年間の平均偏差値の伸びを表した手描きの棒グラフ。3科目+1.4、英語+5.6、国語+1.6、数学+0.1で、英語の棒が青く飛び抜けて高い。見出しは「今の高2は1年で、英語が+5.6」。

今の高2:高1から高2の1年で、全科目の平均が上がった

2025年6月(高1)と2026年6月(高2)の全国統一高校生テストを比べました。2025年6月に館山校に在籍していた生徒が対象です。

科目1年間の伸び(平均偏差値)
3科目+1.4
英語+5.6
国語+1.6
数学+0.1

特に英語は、1年で平均偏差値+5.6と大きく伸びました。2年生は中だるみしやすい時期ですが、全科目で平均が上がっています。

集計:東進館山校 校舎長 坂本

今の高2:高1の春から秋の半年で+2.9

同じ代の高1のとき(2025年)の全国統一高校生テストでは、館山校の平均が高1春50.5→高1秋53.4。半年で偏差値+2.9と、目標の2.5を超えました。春先から夏にかけてのスタートダッシュが効いています。

今の高3:1.5年で3教科の偏差値が10前後上がった人が、6人中3人

今の高3の代は、2024年春(高1)から2025年秋(高2)まで続けて受けた6人のうち3人が、3教科の偏差値を+9〜+12伸ばしました。1教科の偏差値を10上げるのですら大変です。3教科そろって10前後上がれば、行ける大学のランクが1〜2段上がります。

館山校の平均では、高1春47.6→高2秋51.7(1.5年で+4.1)でした。部活に本気で打ち込む生徒が多い代で、高1・高2で基礎を固め、高3で一気に伸ばす作戦です。

去年の高2より、今年の高2のほうが偏差値が高い

今年度の高2生と昨年度の高2生の偏差値の比較グラフ。英数国・英国・英数・英語・国語・数学のすべてで今年度が上回る
共通テストに換算した偏差値の平均(2026年6月の高2と、1年前の高2の比較)

2026年6月の高2を、1年前の同じ時期の高2(今の高3)と比べると、全科目で今年の高2が上でした。英数の2科で+3.5、英数国の3科で+3.4。人数が増えたうえで、平均が3も上がっています。高1のうちから、難しい講座と多めの量を課してきた結果が出始めています。

塾生限定

塾生サイトには、この話の続きを塾生だけが読める記事で載せています。塾生サイトで読む

※塾生の方は、まなぶ君と同じID・パスワードで読めます

数学は年単位、社会は半年で伸びる

東進館山校の受講ブースで、安房高校の制服の男子高校生が、赤本と数学の参考書を前に、悔しそうに歯を食いしばりながら問題を解き続けている挿絵。文字「数学は年単位」

今の高3の代では、1.5年で数学の偏差値を10前後伸ばした生徒が、受けた4人中3人いました。高校数学で苦労している子を山ほど見てきたので、小池は「数学はセンスの影響が大きく、なかなか伸びない」と考えていました。こんなに伸ばす子がいて、びっくりしています。

効いているのは両輪です。東進の講座で本質をつかみ、高速マスターと参考書で毎日演習する。この両輪がかみ合わないと、数字はなかなか伸びません。

一方で、社会は短期間で仕上がりやすい教科です。半年で偏差値が10上がった例がいくつもあります。数学はこうはいきません。うまくいっても、偏差値を10上げるには年単位でかかります。だから数学ほど、早く手をつける必要があります。

戦略1 「勉強」の裏側には「生活」がある

東進館山校の校舎の外観

まず、僕らの開館時間は朝6時〜夜23時です。一般的な予備校は平日14時〜21時半くらいが普通ですが、僕らはその倍近く開けています。

正直に言えば、これにはリスクも伴います。コストもものすごくかかります(特に光熱費なんて…目も当てられません)。だから、普通の運営サイドなら絶対にやりたがりません。

それでも、なぜやるのか?

理由はシンプルです。「圧倒的な量をこなすには、場所と時間が必要だから」。

受験は綺麗事じゃありません。最後の1秒まで泥臭くやった奴が勝つ。だから、「勉強を教える」以前に、「安心して長時間没頭できる環境(=生活の場)」を整えることに全振りをしています。

校舎の冷凍庫で冷凍食品を安く販売している様子

校舎に冷蔵庫を置いたり、飲み物を安く提供したりしているのもそのため。コンビニで毎回ご飯を買っていたら、お金がもったいない。その分を参考書に使ってほしいし、何より安心して長く居てほしい。

自習ブースの座り心地のよい椅子

椅子にはだいぶコストをかけています。モールドウレタンという、映画館や車のシートや高級ソファに使われる、高耐久で座り心地のいい素材の椅子を選んでいます。

東進館山校の広めの学習ブース

ブースも広めです。東進だとPCを置いてデスクが狭くなりがちですが、タブレットにすることで広く使える設計にしています。

普段使う機会が多く、お金をかけただけの差が出る部分に投資をしているつもりです。

「勉強の裏側には生活がある」。ここを無視して、ただ授業だけ提供しても、成績は伸びません。

戦略2 「教えない」代わりに「最高のもの」につなぐ

社会人の先輩の自宅のリビングで、志学館高校と木更津高校の制服の高校生2人が、仕事の話をする大人に目を輝かせて身を乗り出している挿絵

館山校には、いわゆる「大学生チューター」がいません。これには明確な理由があります。

一般的な予備校では、年の近い先輩が質問に答えたり、相談に乗ったりするのが売りです。もちろん良い面もありますが、デメリットもある。大学生と生徒が仲良くなりすぎて「遊び場」化してしまう恐れや、難関大の問題に先輩が即答できず、結局解説を読むだけ…なんてこともザラにあります(よく話を聞きます。大学生チューターは僕らもお願いして現場で見たことがありますが、ムラがあるなぁと感じました)。

だから僕らは、もっと本質的で強力な武器を用意しました。

①質問は「AI」「仲間」に聞く方が早い

分からない問題があれば、GeminiやChatGPTに聞けばいい。彼らは瞬時に、背景知識や類題まで含めた回答をしてくれます。

そして隣の席に座っている仲間たち。彼らと一緒に解決するのも楽しいです。数学のスペシャリスト、化学のスペシャリスト、日本史のスペシャリスト。東進館山校にはそれぞれのスペシャリストがいて、教え合って自分たちで解決する文化があります。

東進館山校の自習室の様子
この写真は模試の設定をしているだけなんですけど、イメージとして。
本当によくお互いに教え合い学び合っている姿を見ます。

この「自走力」こそが、大学以降も通用する最強の武器になります。

②憧れは「大学生」より「一流の社会人」へ

IT企業を売却した経営者の自宅で話を伺う場面
IT企業をバイアウトした経営者にご自宅でお話を伺う

大学生活の話を聞くのも楽しいですが、館山校ではその遥か先を行く「本物の社会人」と出会えます。

亀田ファミリークリニックの現役医師、安房高卒で伊藤忠商事に勤めるエリート、IT企業を創業しバイアウトした起業家…。そんな、普通なら絶対に出会えないような先輩たちと食事をしたり、家に招かれたりして、膝を突き合わせて話ができる。

この経験は、単なるモチベーションアップを超えて、君たちの「視座しざ」を劇的に引き上げます。「あんな大人になりたい」という強烈な憧れこそが、辛い受験勉強を乗り越える一番のエネルギーになるからです。

経営者の自宅ガレージに並ぶ車とバイク
経営者の自宅ガレージ。高級車や趣味のバイクがたくさん。バイクを自作しているそう。

大学生はスポットで呼んで、お話をする会をたまに設ければ十分だなと感じます。毒にも薬にもなるなというのが正直な印象です。

王道なんてない。「ド根性」と「戦略」だけ。

朝6時、まだ誰もいない東進館山校の自習室で、安房高校の制服の女子高校生が朝日の中、一番乗りの誇らしさに小さくガッツポーズをして参考書を開こうとしている挿絵。文字「朝6時、一番乗り」

手厚いサポートで「やらせる」のではなく、最高の環境(場・AI・出会い)を用意して「自ら走る」。

僕はリクルートという会社に憧れて大好きだったんですが、何がいいって、創業者の社是しゃぜがいいんです。

自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ (リクルート創業者 江副浩正えぞえひろまさ)

社会の歴史でリクルートという会社を学んだ人は、リクルート事件という黒いイメージしかないかもしれません。でも、起業家をたくさん輩出しているすごい会社なんです。

脱線しました。話を戻します。自走するスタイル。この本質的なスタイルについてきてくれた生徒たちが、今回の「千葉県1位」という最高の結果を出してくれました。

「東進に行けば受かる」わけではありません。「東進という最高のツールと、この環境をどう使い倒すか」が勝負です。

もちろん、やっているとノルマがきついとか、なんとなくやる気が出ないとか、こなしてはいるけど雰囲気が良くないと感じることもあります。

隣を走る伴走者ばんそうしゃとして、言葉にしにくい悩みをこちらが先に感じ取り、先手を打って解決していきます。

まとめ:中学生のみんなへ。高校でここにつながる

東進館山校の自習室の入口から、館山中の制服の中学生が、受講ブースで勉強する高校生の先輩たちの背中を、憧れのまなざしで見つめている挿絵。文字「次は君たちの番」
  • 2026年の共通テストで、館山校の「伸び」は千葉県内の東進56校舎で1位、全国1000校舎で11位
  • 偏差値は5違うと大学群が変わる。半年で2.5伸びれば上出来
  • 今の高2は1年で英語が平均+5.6。今の高3は1.5年で3教科+10前後の人が6人中3人
  • 数学は年単位、社会は半年で伸びる。数学ほど早く始める
  • 伸びを支えているのは、長く居られる場所と、最高のものにつなぐ仕組み

中学生のみんな。ランゲージ・ラボラトリーで積んだ練習は、高校の3年間、東進館山校でそのまま大学受験まで続けられます。先輩たちが証明してくれたこの環境で、次は君たちが限界を突破する番です。

この記事を書いた人

小池哲平のアバター 小池哲平 ランゲージ・ラボラトリー塾長

ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて

目次