中1の4月、「宿題のやり方」で差がつく。

自宅の勉強机で、赤ペンでバツ印を付けたノートを胸の高さに持ち、ひらめいた顔をする紺ブレザーの中1男子。「中1の4月、ここで差がつく」「宿題は バツだけやる」「わからない→AIに聞く」の文字。

― 中1・中2・中3の保護者のみなさまへ ―

中学校が始まって2週間ほど。
英語、数学、国語…はじめての教科ごとの宿題に、お子さまも向き合いはじめた頃だと思います。

今回のコラムは中1の4月〜5月を主に想定していますが、
新しく入塾したばかりの中2・中3の保護者の方にも読んでいただきたい内容です。
この観点は、学年に関係なく「これから伸びていける子」になるための土台になります。

今日お伝えしたいのは、2つ。
どちらも、この4月のうちに意識できるかどうかで、1年後・3年後の姿がはっきり変わる話です。

目次

① 宿題は「全部やるもの」ではありません

いきなり、少しドキッとする話から失礼します。

いま塾で英単語のプリントを宿題に出しています。
30問中、2〜3問しか間違えない子もいます。9割できている子です。

そのプリントは、実は何度か同じものを宿題に出しています。

ここで差がつきます。

ある子は毎回ゼロから30問すべてを解き直しています。
できる27問も、できない3問も、同じだけ時間をかけて。

これは、もったいないのです。

勉強の目的は「全部埋めること」ではなく、「できるようにすること」

練習は、そのための手段です。

そこで、こんな出し方でも十分OKだと伝えています。

「バツだった問題だけ、自学ノートの最終ページに書き写しておく。

次に同じプリントが出たら、そのバツのリストだけをやって、できるようになりましたと持ってきていいよ」

これを「バツを丸に変える勉強」と呼んでいます。

自学ノートの最終ページを「バツ専用ページ」に

おすすめのやり方はこうです。

  • 自学ノートの最終ページを、バツ問題の集積場所にする
  • 新しくバツが出たら、同じページにひたすら追記
  • できるようになったものは、赤ペンで潰していく

これだけで、そのノートは「自分専用の弱点リスト」になります。
テスト前、そのページだけ見ればいい。
「自分で自分の成長のために勉強する」という感覚が、ここから育ちます。

保護者のみなさまへのお願い

もしお子さまが、できる問題も一から全部やり直していたら、

「間違えた問題だけ、別にリストにしておいたら?」

と、一声かけてみてください。

「みんなと同じやり方で、ちゃんと全部やる」
― これは小学校までの宿題の常識でした。

中学の勉強は、成果物より「できるようになったか」です。
ここを乗り換える4月にしたいのです。

②「わからない」が出たあとが、本番です

宿題をやるメリットは、もう1つあります。
それは、自分が何をわからないか、が明確になることです。

先日、ある中1の子からこんな声がありました。

「英単語をやってるけど、RとLの区別がつかない」

とても、いい気づきです。
宿題をやったからこそ「自分の穴」がクッキリ見えた瞬間です。

大事なのは、そのあとのネクストアクション

「わからない」と気づいた。
ではどうする?

ここまで進めているかどうかで、1年後の学力差はケタ違いに開きます。

もちろん質問をいただければ、こちらで解説コンテンツを用意してお届けします。
ただ、余力があるなら、自分でも調べてほしいのです。

時代は「質問する力=AIにうまく聞ける力」へ

少し前までは、「質問できる先生がいること」が塾の価値だと言われていた時代もありました。

しかし今は、AIが抜群にわかりやすい回答を出してくれる時代です。
実は塾の先生自身も、AIに質問してから、その回答を確認して生徒に伝えるケースがたくさんあります。それほどAIは頼れる存在になってきました。

もちろん、ちょっとしたコツが必要です。
AIは何も指示しないと、大人向けの回答をしたり、難しい言葉を使ったりすることがあります。

使いこなすコツは、大きく2つ。

  1. 自分が今何年生か、どんな状態かを最初に伝える
  2. 状況に合わせて具体的に指示する

たとえば、こう聞くとAIは「ものすごく丁寧な家庭教師」に変わります。

「中1で英語をはじめて勉強しています。
RとLの区別がつきません。
たとえば read と lead の違いがわかりません。
どうやって覚えていけばいいですか?」

「中1で」「英語を初めて」「具体的な例」— この3つが入るだけで、回答の質が一気に上がります。

保護者の同意があれば、13歳から安全に使えます

ChatGPTなどの主要AIは、13歳以上・保護者の同意ありで利用できる設計です。

AIを「遊び道具」ではなく「自分で学ぶための道具」として早く手に馴染ませた子は、中3以降ぐんと伸びます。

これが、塾で言い続けている「後伸びする学び」の土台の1つです。

AI活用の詳しいコツや、親子での安全な使い方は、別のコラムでまとめていきます。そちらもぜひ参考にしてください。

おうちでできる3つのアクション

  1. 自学ノートの最終ページを「バツ専用ページ」にしてみてください。宿題で間違えた単語や問題を、同じページに追記していく形です。
  2. お子さまが「これわからない」と言ったら、「AIに聞いてみよう」と一緒に試してみてください。そのときは「中1で〜」から始めるのがコツです。
  3. 「宿題、全部やった?」ではなく、「バツはいくつだった?どれができるようになった?」と聞いてみてください。主役が「埋めた量」から「できるようになった数」に変わります。

塾では、本人たちにも同じ話をスライドで授業中に伝えています。
個別にも、気づいたタイミングで「これ読んでね」と届けていきます。
ご家庭と塾で、同じ方向を向いて。

この1年、お子さまを「自分で伸びていける学習者」に育てていきましょう。

ご家庭で実際に試してみた感想・効果・質問は、
ぜひ塾で声をかけてください。他の保護者の方の参考にもなります。

ランゲージ・ラボラトリー 小池哲平

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この記事を書いた人

小池哲平のアバター 小池哲平 ランゲージ・ラボラトリー塾長

ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて

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