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当塾の国語は、これまで「コア」「ウイニング」などの塾専用教材、「出口の国語」「福島式」など有名な国語専門の先生の教材。評判のいい教材をひと通り試してきました。どれも素晴らしい本。その中から厳選して使ってきました。
それでも、ずっと感じていた違和感がありました。
厳選した教材を使っていても、生徒が楽しそうじゃない。
本来、物事を深く考え、新しい発見をすることは、ものすごく面白い体験です。それなのに、教室にその空気が立たない。教えるこちらも、正直、辛い。
確かに、長い文章を読んでいくというのは骨の折れる作業で、漢字を練習する方が楽だったりします。
英語だって、英単語の練習は気持ちが楽だし、文法の一問一答は楽だけど、長文読解は重い。まあ、それはわかるんですけど。
原因を考えてみると、はっきりしています。
今の国語の授業は、プロが深く考えて書いた面白い文章を読んでいるはずなのに、結局は「問題を解くこと」が目的になってしまう。「正解か不正解か」ばかりを気にする。ひどい場合には、本文を読まずに、それっぽい箇所から答えを探して埋めてしまう。
これでは、せっかくの文章がもったいない。「深く考える練習」という、国語が本来持っている一番大事な役割が、抜け落ちてしまっています。
文章を読むことそのものを楽しむことができていない。
それが、多くの生徒たちが抱えている問題です。
そこで、当塾の国語を進化させました。
テーマは「身近な現象を、国語の枠組みで考え直す」。日常の中にある「ふとした気づき」を題材にして、自分の頭で考える練習をします。正解を当てにいく国語ではなく、自分の中に答えをつくっていく国語へ。
百聞は一見にしかず。実際のプリントを見てください。小5の読解教材です。
授業は3ステップで進みます。
本文を読む前に、「めんどくさいって、どんな気持ち?」を自分の言葉で書き出します。ここに正解はありません。今の自分の考えを、まず外に出す。


「めんどくさい」は、ただのなまけ心なのか。それとも、別の正体があるのか。書き下ろしの文章を、じっくり読みます。


問一で筆者の考えを短くまとめ、問二で「読む前の自分」と「読んだ後の自分」を比べる。考えがどう動いたか、自分でとらえる練習をします。


当塾の国語が、いわゆる「正解/不正解」型と最もちがうのが、ここです。
解答例だけでなく、「どうやって筆者の考えを取りにいくか」「自分の意見をどう動かすか」という思考の手順そのものを、丁寧に言語化しています。これが、別の文章を読むときにも転用できる、本物の読解力につながります。


たとえば問一の解説では、「『たとえば』のあとは例=削る」「『でも』『つまり』『実は』のあとは筆者の考え=残す」と、説明文の構造の見抜き方そのものを伝えます。表面のテクニックではなく、文章のしくみを知ることが、応用の利く読解力になります。


問二の解説では、自分の考えの動きを言葉にするための4つの観点を提示。「ふかまった」「かわった」「かわらなかった」── どれでも構わない。大切なのは、自分の考えの動きを、自分でとらえられているかどうか。そのメッセージを、子どもに伝わる言葉で書いています。


学年が上がるごとに、テーマも深く、抽象度が上がっていきます。
どれも、その学年の子の生活感や悩みのすぐそばにある問い。「なんとなく感じていたけど、考えたことがなかった」を、国語の時間にじっくり考えます。
読解テクニックや、漢字・語彙の力は、もちろん大事です。これらは引き続き、定番の教材でしっかり鍛えます。
プロの書いた文章には、「こんなこと思いつかない」と感動するほどの深さがあるはずです。しかし、それに気がつけるのは、一旦自分で考えるという経験をしてからなんですね。
自分で考えてみて、大したことが思いつかない。その直後にプロの書いた文章を読む。すると、「すげえ、こんなテーマについて、こんなに深く考えられるんだ」という感動が生まれます。
これこそが、本質的な国語の授業になっているのではないかなと思います。
また、こだわっているポイントは「記述式」にすることです。
どうしても生徒たちの様子を見ると、本文を大して読まずに答えを探して当てはめるだけという、単に「問題を解く」という行為にばかり焦点を当てがちです。しかし、本来は「相手が何を考えているのか」をちゃんと理解し、その上で「自分で考える」というプロセスこそが大切なのです。
テクニカルにただ解くだけで、当たった・当たっていないという一喜一憂を繰り返して本質からかけ離れてしまっているのが、今の小中学生が行っている国語の問題の解き方です。
それを防ぐのが記述問題です。ただ、記述は採点が非常に手間がかかりますし、人数が多いと一人ひとり採点することは物理的に不可能です。そのため、実は私の方で直接採点はしていませんが、回答例や解説を詳細に示すことで、生徒たちが自分自身で採点できるような形をとっています。
考える楽しさを、国語から。
親御さんがお子さんと対峙する中で、「この子は今、こういうことに悩んでいるんだな」とか「こういう文句をよく言うな」と感じることを教えてください。国語の授業を通じて、その悩みに向き合ってみたいと思っています。
例えば、僕がすごく気になったのは、小学生が、誰かがお菓子を食べていると「ずるいぃ~」と言ってお菓子をおねだりするんですね。
でも、それは「ずるい」ではないでしょう。ずるくないよね。
「ずるい」という言葉は、なんだか誰かを非難しているように聞こえるんだよね、というところから、ずるいという言葉について考えたいな、と教材をつくってみました。
こちらのフォームに、以下の3つを書いてみてください。
今回の身近なテーマについて「書く」、プロの文章を「読む」、そして再度自分の意見を「進化させる」という国語授業は、小学国語と中1から中3のクラスで行っています。
本質的な国語力を磨いていきます!




ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて