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ランゲージ・ラボラトリーの小池です。
志望校ごとに、東進の講座を「この順番で取ればいい」という受講ルートをまとめています。2本目は、東京大学・一橋大学・東京科学大学。国立の最難関です。
この3つの大学は、共通テストで全教科をそろえたうえで、二次試験の記述で合否が決まります。だから講座の選び方も、私立の早慶とは考え方が変わります。教科ごとに、まず取る基本のルートを1本だけ大きく示し、ほかのコースは「こういう人はこちら」と短く添えます。数学と理科・社会は、文系と理系で分けて書きます。
ルートのもとにしたのは、東進ハイスクールWikiの「志望校別定番講座セット」です。講座名と順番はそこから取り、どの講座も東進ドットコムの2026年度の講座案内に今もあることを確かめました。名前が変わった講座は今の名前で書き、講座案内に無い講座は載せていません。


東京大学(二次の偏差値67.5、理科三類は72.5)、一橋大学(65.0〜67.5)、東京科学大学(理工系の学院で65.0)。3つとも、共通テストのあとに大学ごとの二次試験があります。
| 比べるところ | 東大 | 一橋 | 東京科学大(理工系) |
|---|---|---|---|
| 共通テストと二次 | 共通テスト110点、二次440点。二次が8割 | 学部で違う。共通テスト180〜300点、二次700〜820点 | 共通テストは6教科8科目すべて要る。志願者が多いと第1段階選抜に使う。二次は750点 |
| 二次の教科 | 文科:国語・数学・地歴2科目・英語。理科:国語・数学・理科2科目・英語 | 英語・数学・国語・地歴(ソーシャル・データサイエンスは地歴の代わりに総合問題) | 数学・物理・化学・英語 |
| 二次の数学 | 文科80点、理科120点 | 130〜330点(学部で違う) | 300点。二次の4割 |
| 二次の国語 | 文科120点、理科80点 | 100〜180点 | なし(共通テストだけ) |
つまり、3つとも合否は二次の記述で決まり、英語と数学は全員の主役です。一橋は文系でも二次に数学があり、東大は理科類でも国語があります。そのうえで、東大の文科は社会2科目、一橋は学部ごとの配点、東京科学大は数学と物理・化学に時間を回します。
共通テストは、3つとも全教科が要ります。配点は軽くても、点が足りないと二次を受けられない「足切り」(第1段階選抜)があります。二次に出ない科目も、高3の秋までに共通テストの形で仕上げます。
東京科学大の医学部(旧東京医科歯科大学)は、面接もある別の入試です。医学部は、このシリーズの国公立医学部の回で扱います。
出典:偏差値は河合塾 Kei-Net「偏差値(ボーダーライン)」2027年度入試(学部学科ランク。東京科学大は理工系の学院の値で、医学部・歯学部を除く)。東大の配点は東京大学「一般選抜」と河合塾 Kei-Net「入試科目」(2027年度)、一橋の配点は一橋大学「令和9(2027)年度 入学者選抜要項」と河合塾 Kei-Net「入試科目」(前期日程)、東京科学大は東京科学大学 入試サイト「理工学系 一般選抜(前期日程)」令和9(2027)年度入試。くわしくは大学図鑑の東大・一橋の記事。




東進には、東進ハイスクールの映像講座とは別に「東大特進コース」があります。東大志望の高1〜高3が対象で、入会テストはなく、成績のいい人には特待生の制度があります。年間のカリキュラムは東京・大阪・名古屋の会場と、オンラインの講座です。Wikiでは、東大対策の講座の代わりにここの講座を取るのもすすめられています。気になる人は、担任に相談してください。


3つの大学の英語は、どれも長い英文を正確に読んで、日本語や英語で書いて答える問題です。読む土台は同じなので、高2までは同じルートで進め、高3で大学ごとの講座に分かれます。
基本のルートは、西きょうじ先生の講座で土台を作り、高3で大学別の講座に移ります。
| 順番 | 講座 | どんな人に |
|---|---|---|
| 1 | ダイナミック英文法講義 | 文法の問題を「なんとなく」で解いている人。読むのに使える形で文法を整理し直す |
| 2 | 飛翔のための英文読解講義(標準) | 偏差値50〜60の人。1文ずつ構造をとって、正確に読む練習 |
| 3 | 飛翔のための英文読解講義(応用) | 偏差値60前後から。論理を追って、長文を最後まで読み通す |
| 4(東大) | 東大対策英語(宮崎尊先生) | 高3。東大の出題形式に合わせて仕上げる(20回) |
| 4(一橋・東京科学大) | 難関国公立大英語 | 高3。難関国公立の二次の読解・構文・英作文をまとめて仕上げる(20回) |
読解は標準→応用の順番を飛ばさないでください。二次の和訳や内容説明は、1文の構造を正確にとれることが前提です。4の大学別の講座は、3までの読む力があってはじめて効きます。英単語は、どのルートでも高速マスターで先に固めておきます。
東大の英語には、リスニングと要約・英作文もあります。講座案内には、宮崎尊(みやざき たかし)先生の「解答戦略講座 東大英語リスニング・要約・英作文 点数はこうやって稼ぐ!」と、武藤一也(むとう かずや)先生の「東大リスニング」があります。高3で、4と並べて取ります。






一橋の二次の数学は、いちばん軽い社会学部でも130点、経済学部は260点、ソーシャル・データサイエンス学部は330点あります。東大の文科も二次に数学があります。東大・一橋を目指すなら、文系でも数学をやめないでください。東京科学大は、二次750点のうち300点が数学です。
基本のルートは、志田晶(しだ あきら)先生の講座です。
| 順番 | 講座 | どんな人に |
|---|---|---|
| まず(必要な人だけ) | 今から始める受験数学(文理共通)〜テーマ別数学への準備〜 | 教科書はひと通り終えたが、受験の数学はこれからの人 |
| 1 | テーマ別数学(文理共通) | 基本問題は解けるのに、入試の応用問題で手が止まる人 |
| 2(東大) | 東大対策文系数学(志田晶先生) | 高3。東大の文系数学の問題で仕上げる |
| 2(一橋) | 一橋大対策数学(松田聡平先生) | 高3。全範囲を終えた一橋志望者が、一橋の問題で仕上げる |
国立の二次の数学は、答えが合っていても、途中の論理が崩れていると点がもらえません。Wikiでは、どのルートの人も長岡恭史先生の「東大対策数学[文理共通]−論理編−」(講習の5回)で、論証の基本を押さえることがすすめられています。
一橋は整数の問題がよく出ると、Wikiにあります。整数が苦手な人は、志田先生の「受験数学特別講義−整数編−」を足します。
基本のルートは、長岡恭史(ながおか やすふみ)先生の講座です。数学ⅠAⅡBCと、理系の微積分(数学Ⅲ)を2本立てで進めます。
| 順番 | 講座 | どんな人に |
|---|---|---|
| 1 | 数学ぐんぐん[基本編]+微積もぐんぐん[理系微積分+α]−基本編− | 理系で、数学を根本から考えて解けるようになりたい人 |
| 2 | 数学ぐんぐん[応用編]+微積もぐんぐん[理系微積分+α]−応用編− | 1を終えた人。入試の難しい問題を、いろいろな角度から解き切る |
| 3(東大) | 東大対策数学[文理共通]−中級から上級そして超上級へ−+東大対策理系数学[理系上級微積分+α]−中級から上級そして超上級へ− | 高3。東大の問題で仕上げる |
| 3(東京科学大) | 東京科学大対策数学(寺田英智先生) | 高3。全範囲を終えた東京科学大志望者が、出題に合わせて仕上げる |
Wikiによると、2と3(東大)の両方を取ると、ほかの教科とのバランスが崩れやすいそうです。両方取るなら、2を高2の冬までに終えて、高3で3に進みます。
4人の先生の違いは、それぞれの先生の記事の「数学の4人の使い分け」にまとめています。








東大は文科も理科も、一橋は全学部で、二次に国語があります。どちらも記述です。東京科学大は二次に国語がないので、共通テストの国語(200点)に絞ります。
基本のルートは、林修(はやし おさむ)先生の講座です。
| 順番 | 講座 | どんな人に |
|---|---|---|
| 1 | 高2ハイレベル現代文トレーニング | 高2。ある程度読める人が、難関大の文章の読み方を身につける |
| 2 | 現代文記述・論述トレーニング | 難関国公立の二次の記述を書けるようにする |
| 3(東大) | 東大対策国語 | 高3。現代文を林修先生、古文を栗原隆先生、漢文を寺師貴憲先生が教える、東大の国語の対策 |
| 3(一橋) | 一橋大対策国語 | 高3。一橋の国語で点を取る(林修先生、10回) |
基本のルートは、栗原隆(くりはら たかし)先生の講座です。
| 順番 | 講座 | どんな人に |
|---|---|---|
| 1 | 古典文法強化ゼミ | 文法があやしい人。10回で文法を固める |
| 2 | 基礎強化古文 | 古文の力はまだこれから、の人 |
| 3(東大) | 東大古文 | 高3。古文で点を取って東大の合格を引き寄せたい人 |
| 3(一橋・東京科学大) | 大学入学共通テスト対策古文 | 高3。共通テストの古文で高い点を取る |
漢文は、寺師貴憲(てらし たかのり)先生の「基礎から学ぶ漢文(句形編/読解編)」で句法を固めます。高3で、東大志望は「旧帝大合格を決める漢文」、一橋・東京科学大は「基礎から学ぶ共通テスト対策漢文」へ。
Wikiによると、東大の古文・漢文は、学校の授業が信頼できるなら授業と過去問で対応できる難しさです。講座を全部取るより、現代文の記述に時間を回すほうが、東大・一橋の国語では効きます。




二次の社会は、東大の文科は2科目、一橋は1科目です。どちらも論述が中心です。理系は、東大の理科類が理科2科目、東京科学大の理工系が物理と化学です。
| 科目 | 基本のルート | こういう人はこちら |
|---|---|---|
| 世界史 | 荒巻豊志(あらまき とよし)先生「スタンダード世界史Ⅰ〜Ⅳ」「Ⅴ〜Ⅷ」「Ⅸ〜Ⅻ」→ 東大は「東大対策世界史」(荒巻先生)、一橋は「一橋大対策世界史」(清水裕子先生) | 細かい知識から固めたいなら、加藤和樹(かとう かずき)先生「スタンダード世界史探究 PART1/PART2」から |
| 日本史 | 山中裕典(やまなか ゆうすけ)先生「難関日本史Ⅰ〜Ⅳ古代・中世・近世編」「難関日本史Ⅴ〜Ⅷ近代・現代編」→ 東大は「東大対策日本史」、一橋は「一橋大対策日本史」(どちらも山中先生) | 流れを基礎からつかみたいなら、金谷俊一郎(かなや しゅんいちろう)先生「スタンダード日本史探究 PART1/PART2」から |
| 地理 | 山岡信幸(やまおか のぶゆき)先生「スタンダード地理探究」→ 東大は村瀬哲史(むらせ あきふみ)先生「東大対策地理」 | — |
東大・一橋の世界史は、出来事の「なぜ」と「つながり」を書かせる論述です。そのため、国立の記事では、大きな流れと因果でつかむ荒巻先生を基本にしました。
| 科目 | 基本のルート | こういう人はこちら |
|---|---|---|
| 物理 | 苑田尚之(そのだ なおゆき)先生「ハイレベル物理 力学/電磁気学/熱力学・波動」→ 東大は「東大対策物理」(苑田先生) | 物理を最難関の入試を超える力まで伸ばしたいなら、苑田先生「トップレベル物理Ⅰ・Ⅱ①②」 |
| 化学 | 鎌田真彰(かまた まさてる)先生「ハイレベル化学 PART1/PART2」→ 東大は「東大対策化学」(鎌田先生) | 問題演習で固めたいなら、鎌田先生「ハイレベル化学演習」 |
| 生物(東大) | 飯田高明(いいだ たかあき)先生「難関生物 PART1/PART2」→「東大対策生物」 | — |
東京科学大の理工系は、二次が物理と化学なので生物では受けられません。東京科学大の物理・化学は大学ごとの対策講座が講座案内にないので、ハイレベル物理・ハイレベル化学のあとは過去問で仕上げます。
二次に出ない科目も、共通テストでは要ります。文系は理科の基礎(例:「大学入学共通テスト対策物理基礎/化学基礎」)、理系は地理歴史・公民の1科目、全員が情報Ⅰ(「大学入学共通テスト対策情報Ⅰ」)です。高3の秋から、共通テストの形で仕上げます。








館山校の受講ルールでは、高1はふだん週2コマ(長期休みは週4コマ)と高速マスター、高2は月8コマで11月までに全講座を終えます。高2の夏休みは、国公立志望で週8コマ以上です。この3大学のルートを当てはめると、こうなります。
| 時期 | 終える講座 | ペース |
|---|---|---|
| 高1 | 高速マスターで英単語1800。ダイナミック英文法講義、飛翔のための英文読解講義(標準)。理系は数学ぐんぐん[基本編] | 週2コマ。長期休みは週4コマ |
| 高2(11月まで) | 飛翔のための英文読解講義(応用)。文系はテーマ別数学(文理共通)、理系は数学ぐんぐん[応用編]と微積もぐんぐんの基本編・応用編。高2ハイレベル現代文トレーニング、古典文法強化ゼミ→基礎強化古文 | 月8コマで、11月に100%。夏休みは週8コマ以上 |
| 高2の冬〜高3の夏 | 文系は世界史・日本史・地理の通史(東大は2科目)、理系はハイレベル物理・ハイレベル化学。現代文記述・論述トレーニング、漢文 | 夏休みが終わるまでにひと通り |
| 高3の夏から | 東大対策〜・一橋大対策〜・東京科学大対策数学・難関国公立大英語などの大学別の講座、過去問。秋からは共通テストの形の演習 | 過去問と並行して |
ポイントは、高2の11月までに英語と数学の土台を終えておくこと。国立の最難関は教科が多く、高3は社会・理科と記述の対策で手いっぱいになります。英語や数学が高3にずれ込むと、ほかの全部が後ろに押されます。
コマ数や日付は年度ごとに少し変わります。その年の数字は、校舎からのお知らせ(LINE)で確かめてください。学年ごとの決まりと理由は東進の受講ルールにまとめています。


ルートが決まったら、学力POSの合格設計図に入れます。順番は次のとおりです。
合格設計図と週間予定表の操作は、受講計画の立て方にまとめています。迷ったら、設計図を開いたまま担任に見せてください。一緒に組み直します。


国立の最難関は、教科の数そのものが壁です。今日、合格設計図を開いて、今年のルートを入れてください。
出典:講座の順番は東進ハイスクールWiki「志望校別定番講座セット」の「東京大学」(2025年5月18日更新)、「一橋大学」(2025年5月5日更新)、「東京科学大学」(2026年9月8日更新)、「東京工業大学」(2026年9月8日更新)のページ(2026年10月10日に取得)。講座名・回数・対象は東進ドットコム「講座案内」(2026年度版、2026年10月11日に確認)。東大特進コースは東大特進コースの公式サイト(2026年10月11日に確認)。偏差値と配点は、この記事の最初の表の出典のとおり。
塾生サイトには、この話の続きを塾生だけが読める記事で載せています。塾生サイトで読む
※塾生の方は、まなぶ君と同じID・パスワードで読めます






ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて