授業の受け方【授業は目で聞く・ウサギとカメ】
「この子頭いいだろうなー」1回授業をすれば何となくわかる。テストの順位が出ていなくても、点数が出ていなくてもわかる。小学校の頃から当塾に来ている子の三者面談。多分、館山中に行ったら20番ぐらいだと思いますよ。予言は当たる。
「この子は苦労するだろうな。」これもなんとなくわかる。その違いって何だと思う?違いがわかれば、目指す姿がわかる。結果の出る授業の受け方を教えます。
授業は「目で聞く」
授業を目で聞くことができているかどうか。集団の中でも、まるで自分だけに向かって話をされているかのように。「うんうん」とうなづきながら聞く。
「へー」「ほー」「なるほど」「だから〇〇はこうだったんだ」1対1で会話をしているかのように話を聞く。そんな姿を見ると、この子は勉強ができるんだろうなと感じる。
今の中学生。うちの塾で目で話を聞く子。思いうかべると、
- 学年1位
- 学年1位
- 学年3位
- 学年4位
みんなめちゃくちゃできる。学年75位…あれ?意外だな、と思っていたら30位まで上がってきた。目で聞く子は伸びる。
目で聞くだけで上位30%に入れる
授業のとき、前で生徒に向かって話す先生の目線になって欲しい。生徒たちの顔、様子がよく見える。目で聞く子はだいたい1/3ぐらい。ウチの塾は比較的勉強ができる子が集まっている。でもそんなものだ。学校のクラスだったら40人クラスで4人ぐらいだと思う。
伸びない子は下をみている。情報が耳からしか入ってこない。目+耳で情報を取っている子とは勝負にならない。
目で聞く力を身につけるには親子の会話
親はわが子に伝える。「先生の話をよく聞いて」と。誰もが小1になるとき、我が子に言ったことがある。でももう一歩いきたい。「話は目で聞くんだよ」と。聞くというのは耳だけ使えばいいと勘違いするらしい。明らかに目線がこちらになく、聞いてる?と聞いたら聞いてるよ!と逆ギレされた経験があると思う。
いやいや、目線をこちらに向けて、あなたの話を受け止めますって姿勢じゃないと聞いてるって言えないでしょ?そう思いませんでした?
聞く=耳、ではなく、聞く=目+耳。それをイメージさせるために「目で聞く」。それがいい言葉だと思います。
ごはんのとき、テレビを消して会話を楽しむ
普段から態度で示したい。子供が話しているときに、子どもの目を見て、ふんふん。なるほど。へー。で、どうなったの?そうなんだー、それは辛かったね-。目で聞くことをマスターすれば、吸収力が段違い。それだけで上位3分の1にいける。
食事をするときにTVを消して、会話を楽しむ。食卓が会話でTV以上に盛り上がる。ご飯の時間が楽しみになる。そんなご家庭は、勉強の心配はいらない。子供は親から言葉を吸収する。単に語彙力もそうだけど、言葉に対しての厳密さ、言葉を使った思考の深さ。9割は親子の会話から学ぶものだと思う。言葉の力≒頭の良さ≒学力。実は机でなく、食卓で学力が決まっている。
学力だけじゃない。人生が豊かになる。
聞き上手はモテる。異性からも同性からも。「ねえねえ、〇〇ちゃん、聞いて」いつもその人に話をしたくて、人が集まる。人生が豊かになる。話を目で聞く。お子さんに身に着けさせてほしい。
- 会話が大事なのは感じたのですが、親子の関係性があまり良くなく、会話できる気がしません。
-
それならば、本を読める子に育てるのが良いと思います。本を読むのも言葉の力を磨くことにつながります。本を読めないなら、マンガや雑誌などハードルの低いもので十分です。学習マンガなどの役に立ちそうなものではなく、本人の趣味に合う楽しそうなものでいいと思います。
- スポーツ誌やファッション誌でも良いのですか?
-
はい、いいと思います。自然と読む文字量が増えます。独特の語彙が出てきて勉強になります。例えば、「彦野選手はアキレス腱を断裂し、2年間のブランクがありましたが、復帰戦でホームラン。見事にカムバック賞を受賞しました。」という文があったとしましょう。アキレス腱から腱というものがあるらしい(中2理科)という知識や、ブランク=お休みしている空白の期間、カムバック=戻ってくる、という言葉を習得できます。
暇な時間はワークを進める
勉強ができる子はどうしても待ち時間が生まれる。ウギギとカメという童話を思い浮かべてほしい。サーッとゴール前に行ったのに、のんびり昼寝して待っているウサギが、後からゆっくりと歩んできたカメに追い抜かれる話。
勉強がせっかくできるのに、ゴール前で待っているウサギたち。もったいない。
家でほぼ勉強しないで学年1位になった子の話
入塾時は100人中16位だったGさんという女の子がいた。当時中1。目で聞くことができるし、センスがあるなと思ったものの、16位かー。正直、思ったより低いなと思った。
「暇な時間はワークやるんだよ。」その話をしたら、すぐにワークをやるようになった。まあまあスピードもあったし、自宅では勉強しない主義。普段は1日30分、最低限の宿題をやるだけ。それも学校の空き時間で終わらせたりするので、家で全くやらない日も多い。週2回の塾で2時間15分ずつ。週のトータルでは、5時間程度の勉強。中学生の平均は1日1.5時間×7日=10.5時間/週なので、半分以下。
お母さんは、「うちの子家で全くやらないんです。大丈夫でしょうか?」心配して相談サれたこともあった。でも、次回のテストで学年1位になった。それ以降も1~3位の間を行ったり来たり。勉強量の少なさの割に結果を出し続けた。
自分がワクワクする本を常に持っておく
学校ワークやる、宿題を終わらせる、ではワクワクしない。すぐに終わってしまうのであれば、自分の目指す方向・ワクワクする本を持っておくのがおすすめ。
例えば英検をどんどん取っていこうとしている子は英検2級の単語帳・問題集を常に持ち歩いている。暇になったらすぐに取り出してやっている。言葉の力を磨きたい子は、現代文の用語集をもっている。化学が好きな子は高校化学の本を持っていて、それをやっていてもいい。
家で勉強しなくてもいい
学校の授業が45分あったとして、25分でやることが終わり、あとの20分はダラダラしている勉強のできるウサギさんがいたとしましょう。
この20分は6時間授業で合わせると120分、つまり2時間あるわけです。これを自学に当てたとしたら、1日2時間の勉強をしています。自宅ではやっていないけど、実は学校の勉強+2時間の勉強をしている。
できる子たちは、スキマ時間で1日何時間できたかをカウント。そして、家では勉強せずにたっぷり遊ぶことを目指してはどうでしょうか?中学生の平均は1日1.5時間だから、1.5時間やることをノルマにしているなら、スキマ時間の合算で1.5時間いけばいいやと、発想を転換してみません?遊びから学ぶことも多い。特に優秀な子たちは、いろんな体験から学びを得る力があります。
効率のいい勉強法・勉強が楽しくなる方法を知りたくありませんか?ノウハウを知るだけでなく、実際に実践する場所。その考え方に基づいた教材を使って実践していく。実際に勉強している様子をプロに見てもらってアドバイスをもらう。当塾では実際に中学生が爆伸びしている勉強法を身につけることが可能です。