\24時間OK/
\平日9-16時 土日祝9-18時/
\無料、お気軽に!/


ランゲージ・ラボラトリーの小池です。
「早慶上理」「GMARCH」「日東駒専」。大学の名前をいくつかまとめた呼び名を、聞いたことがあると思います。偏差値の近い大学をひとまとめにした、世間の呼び方です。私立はこの呼び名でだいたいの位置がつかめます。
分かりにくいのは国立です。「旧帝大」「筑横千」と言われても、どれがどのくらいの高さで、私立のどの群と同じくらいなのかが見えない。そこでこの記事では、私立と国公立を、偏差値の高さをそろえて1枚の図に並べました。
私立は上から、早慶上理 → GMARCH → 成成明学獨國武 → 日東駒専 → 大東亜帝国 → 関東上流江戸桜。
国公立は上から、東大・京大(+一橋・東京科学)→ 旧帝大 → 筑横千 → 金岡千広 → 関東の地方国立。国公立は共通テスト6教科+二次試験の2段構え。
学部より先に「群」で選ぶ。群で、まわりの仲間と就活先が変わる。
出典:河合塾 Kei-Net 大学検索システム「偏差値(ボーダーライン)」2027年度入試・方式別ランク(2026年10月7日に確認)。群の幅は、塾で各大学の学部ごとの値を見て丸めたもの。安房高の合格者数は安房高校の進路状況報告(2026年春・過年度卒を含む延べ)。平均年収は OpenWork 働きがい研究所「出身大学別年収ランキング2022」の公表値(上位30校だけ)の、群の中で数字のある大学の平均(東京科学は統合前の東京工業大学の値)。就職先の例は、大学図鑑の各大学の記事の「就職先トップ」(大学の公式資料)から、群の中の大学に多い会社を順に並べたもの。
大学は、名前で選ぶのではなく、その先の仕事まで見て選びます。だから各群の箱に、出た人の平均年収と就職先の例を入れました。
縦が偏差値で、上ほど高い。左が私立、右が国公立です。それぞれ左の列が世間でよく使う「主な呼び名」の段、右の列がそのほかの呼び名です。同じ高さにある群は、だいたい同じくらいの難しさだと見てください。
太字の大学は、安房高から2026年春に合格者が出た大学です。名前の右の小さな数字が人数。青字は大学図鑑のページがある大学で、押すとそのページが開きます(順に増やします)。
| 群 | 大学 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 早慶上理 | 早稲田・慶應・上智・東京理科・ICU | 60.0〜70.0 |
| GMARCH | 学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政 | 55.0〜65.0 |
| 成成明学獨國武 | 成蹊・成城・明治学院・獨協・國學院・武蔵 | 50.0〜60.0 |
| 日東駒専 | 日本・東洋・駒澤・専修 | 45.0〜55.0 |
| 大東亜帝国 | 大東文化・東海・亜細亜・帝京・国士舘 | 37.5〜47.5 |
| 関東上流江戸桜 | 関東学院・上武・流通経済・江戸川・桜美林 | 35.0〜42.5 |
出典:河合塾 Kei-Net 2027年度入試のボーダー偏差値をもとに、群の主な学部がだいたい収まる幅に丸めた。医学部・歯学部・夜間の学部などは除いた。
上の段に行くほど、受験する人の学力が高い。私立は3教科(英語・国語・社会か数学)で受けるのが基本なので、英語と国語の偏差値がそのまま効くのが国立とのいちばんの違いです。
GMARCHは学習院を除いて「MARCH」とも呼びます。早慶上理にICU(国際基督教大学)を足して「早慶上理ICU」と呼ぶこともあります。
| 呼び名 | 大学 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 四工大 | 芝浦工業・東京都市・東京電機・工学院 | 45.0〜60.0 |
| 三女子大 | 津田塾・東京女子・日本女子 | 42.5〜57.5 |
| 千葉の私立 | 千葉工業・神田外語・千葉商科・淑徳・亀田医療・城西国際 | 35.0〜52.5 |
出典:河合塾 Kei-Net 2027年度入試のボーダー偏差値(学部ごとの幅を丸めた)。
四工大は首都圏の理工系の私立4校で、成成明学獨國武から日東駒専の高さ。中でも芝浦工業が上です。三女子大は津田塾・東京女子・日本女子の伝統ある女子大3校で、日東駒専の高さです。
千葉工業・神田外語・千葉商科・淑徳・亀田医療・城西国際には、決まった呼び名がありません。高さでいえば、千葉工業と神田外語は日東駒専の下から大東亜帝国、千葉商科・淑徳は大東亜帝国、城西国際はその下です。亀田医療は鴨川にある看護の単科大学で、偏差値の高さは城西国際と同じくらい。2026年春は千葉工業だけで延べ53人が合格しています。
| 大学 | 群 | 偏差値 | 共テ利用 |
|---|---|---|---|
| 早稲田 | 早慶上理 | 62.5〜70.0 | 78〜94% |
| 慶應 | 早慶上理 | 65.0〜70.0 | ― |
| 上智 | 早慶上理 | 52.5〜70.0 | 74〜89% |
| 東京理科 | 早慶上理 | 55.0〜62.5 | 76〜86% |
| ICU | 早慶上理 | 65.0〜67.5 | ― |
| 学習院 | GMARCH | 52.5〜60.0 | 72〜82% |
| 明治 | GMARCH | 57.5〜67.5 | 77〜87% |
| 青山学院 | GMARCH | 52.5〜65.0 | 73〜87% |
| 立教 | GMARCH | 57.5〜65.0 | 74〜89% |
| 中央 | GMARCH | 52.5〜62.5 | 75〜88% |
| 法政 | GMARCH | 52.5〜65.0 | 70〜86% |
| 成蹊 | 成成明学獨國武 | 47.5〜60.0 | 64〜84% |
| 成城 | 成成明学獨國武 | 50.0〜57.5 | 71〜80% |
| 明治学院 | 成成明学獨國武 | 50.0〜62.5 | 65〜82% |
| 獨協 | 成成明学獨國武 | 42.5〜55.0 | 62〜82% |
| 國學院 | 成成明学獨國武 | 52.5〜60.0 | 68〜82% |
| 武蔵 | 成成明学獨國武 | 52.5〜60.0 | 71〜79% |
| 日本 | 日東駒専 | 37.5〜57.5 | 43〜76% |
| 東洋 | 日東駒専 | 40.0〜60.0 | 54〜88% |
| 駒澤 | 日東駒専 | 42.5〜55.0 | 55〜77% |
| 専修 | 日東駒専 | 45.0〜57.5 | 59〜81% |
| 大東文化 | 大東亜帝国 | 35.0〜47.5 | 42〜73% |
| 東海 | 大東亜帝国 | 35.0〜50.0 | 38〜72% |
| 亜細亜 | 大東亜帝国 | 35.0〜42.5 | 41〜72% |
| 帝京 | 大東亜帝国 | 35.0〜50.0 | 42〜74% |
| 国士舘 | 大東亜帝国 | 35.0〜52.5 | 53〜73% |
| 関東学院 | 関東上流江戸桜 | 35.0〜42.5 | 35〜69% |
| 上武 | 関東上流江戸桜 | 35.0〜37.5 | 43〜55% |
| 流通経済 | 関東上流江戸桜 | 35.0〜40.0 | 37〜58% |
| 江戸川 | 関東上流江戸桜 | 35.0〜40.0 | 43〜54% |
| 桜美林 | 関東上流江戸桜 | 35.0〜47.5 | 38〜70% |
| 芝浦工業 | 四工大 | 50.0〜60.0 | 69〜80% |
| 東京都市 | 四工大 | 45.0〜57.5 | 69〜78% |
| 東京電機 | 四工大 | 40.0〜55.0 | 49〜72% |
| 工学院 | 四工大 | 52.5〜60.0 | 60〜73% |
| 津田塾 | 三女子大 | 40.0〜52.5 | 53〜79% |
| 東京女子 | 三女子大 | 45.0〜55.0 | 57〜77% |
| 日本女子 | 三女子大 | 45.0〜57.5 | 65〜82% |
| 千葉工業 | 千葉の私立 | 40.0〜52.5 | 59〜82% |
| 神田外語 | 千葉の私立 | 40.0〜50.0 | 56〜81% |
| 千葉商科 | 千葉の私立 | 37.5〜50.0 | 52〜66% |
| 淑徳 | 千葉の私立 | 37.5〜45.0 | 46〜63% |
| 亀田医療 | 千葉の私立 | 35.0 | ― |
| 城西国際 | 千葉の私立 | 35.0〜37.5 | 47〜61% |
出典:河合塾 Kei-Net 2027年度入試・方式別ランク。学部ごとの値のいちばん下〜いちばん上。医学部・歯学部・夜間の学部・地方キャンパスの一部は除く。「共テ利用」は共通テスト利用方式のボーダー得点率(―は方式が無いか、Kei-Net に載っていない)。


国公立の入試は2段階です。1月の共通テスト(国立はふつう6教科8科目)と、2月の二次試験(大学ごとの試験)。だから国公立の位置は、「共通テストで何割取るか」と「二次の偏差値」の2つで見ます。
| 段(大学と二次の教科) | 二次の偏差値 | 共テの得点率 |
|---|---|---|
| 東大・京大東大・京大二次:4教科(英・数・国+地歴2科目か理科2科目) | 62.5〜72.5 | 82〜90% |
| 一橋・東京科学一橋・東京科学二次:一橋は4教科(英・数・国・地歴)、東京科学の理工系は3教科(英・数・理) | 65.0〜72.5 | 83〜90% |
| 旧帝大北海道・東北・名古屋・大阪・九州二次:3〜4教科(文系は英・数・国+地歴、理系は英・数・理) | 55.0〜67.5 | 72〜85% |
| 筑横千筑波・横浜国立・千葉二次:2〜3教科(例:千葉大の法政経は英・数・国) | 55.0〜62.5 | 70〜85% |
| 金岡千広金沢・岡山・千葉・広島二次:2〜3教科 | 50.0〜60.0 | 60〜80% |
| 首都圏の単科国立東京外大・お茶の水女子・東京農工・電気通信・東京学芸・東京海洋二次:2〜3教科 | 50.0〜62.5 | 65〜85% |
| 関東の地方国立埼玉・茨城・宇都宮・群馬二次:1〜3教科(小論文・面接だけの学部もある) | 42.5〜55.0 | 55〜75% |
| 公立東京都立・横浜市立・千葉県立保健医療二次:1〜3教科 | 45.0〜65.0 | 55〜85% |
出典:河合塾 Kei-Net 2027年度入試・方式別ランクの各大学の値を、段の主な学部がだいたい収まる幅に丸めた(医学部・歯学部は除く)。二次の教科は大学・学部で違うので、志望校の募集要項で確かめること。
上の段ほど、共通テストで高い得点率が要り、二次の教科も多い。東大・京大・一橋は二次も4教科。筑横千や地方国立は二次が2〜3教科の学部が多く、そのぶん共通テストの比重が大きくなります。
学費は、国立の標準額が年535,800円、入学金282,000円。ただし大学によって高いことがあり、千葉大学は2020年度の入学生から年642,960円です。私立よりは安い。ただ、「安いから国立」で決めると失敗しやすい。その話は下の記事に書きました。
出典:国立大学の授業料の標準額(文部科学省令)。千葉大学「授業料等について」https://www.chiba-u.ac.jp/students/files/pdf/payment_R8_1.pdf


| 大学 | 段 | 偏差値 | 共テ |
|---|---|---|---|
| 東大 | 東大・京大 | 67.5〜72.5 | 85〜90% |
| 京大 | 東大・京大 | 62.5〜67.5 | 82〜90% |
| 一橋 | 一橋・東京科学 | 65.0〜72.5 | 83〜90% |
| 東京科学 | 一橋・東京科学 | 65.0 | ― |
| 北海道 | 旧帝大 | 55.0〜67.5 | 72〜88% |
| 東北 | 旧帝大 | 57.5〜67.5 | 76〜92% |
| 名古屋 | 旧帝大 | 57.5〜62.5 | 75〜80% |
| 大阪 | 旧帝大 | 57.5〜65.0 | 70〜84% |
| 九州 | 旧帝大 | 55.0〜67.5 | 72〜90% |
| 筑波 | 筑横千 | 55.0〜65.0 | 70〜88% |
| 横浜国立 | 筑横千 | 55.0〜67.5 | 72〜86% |
| 千葉 | 筑横千 | 45.0〜65.0 | 59〜84% |
| 金沢 | 金岡千広 | 47.5〜65.0 | 59〜82% |
| 岡山 | 金岡千広 | 50.0〜57.5 | 59〜76% |
| 広島 | 金岡千広 | 45.0〜62.5 | 58〜80% |
| 東京外大 | 首都圏の単科国立 | 57.5〜62.5 | 71〜88% |
| お茶の水女子 | 首都圏の単科国立 | 52.5〜62.5 | 66〜88% |
| 東京農工 | 首都圏の単科国立 | 52.5〜70.0 | 68〜85% |
| 電気通信 | 首都圏の単科国立 | 55.0〜57.5 | 70〜76% |
| 東京学芸 | 首都圏の単科国立 | 47.5〜60.0 | 58〜76% |
| 東京海洋 | 首都圏の単科国立 | 50.0〜60.0 | 64〜80% |
| 埼玉 | 関東の地方国立 | 47.5〜60.0 | 53〜79% |
| 茨城 | 関東の地方国立 | 40.0〜55.0 | 52〜74% |
| 宇都宮 | 関東の地方国立 | 45.0〜52.5 | 56〜75% |
| 群馬 | 関東の地方国立 | 42.5〜50.0 | 50〜70% |
| 東京都立 | 公立 | 52.5〜60.0 | 64〜83% |
| 横市 | 公立 | 52.5〜65.0 | 68〜87% |
| 千葉県立保健医療 | 公立 | 45.0〜50.0 | 53〜67% |
出典:河合塾 Kei-Net 2027年度入試・方式別ランク。学部ごとの値のいちばん下〜いちばん上。医学部・歯学部は除く(東京科学大は理工系の学院の値)。千葉大は教育学部の一部が45.0で、多くの学部は57.5〜62.5。
国立を第一志望にする人は、たいてい私立も受けます(併願)。図で同じ高さにある群どうしが、よく組み合わされる相手です。
| 国公立の第一志望 | 併願でよく見る私立 |
|---|---|
| 東大・京大・一橋・東京科学 | 早稲田・慶應理系は東京理科も |
| 旧帝大・筑波・横浜国立 | 早慶の一部の学部〜GMARCHの上(明治・立教など) |
| 千葉大・首都圏の単科国立・東京都立 | GMARCH理系は東京理科・芝浦工業も |
| 埼玉・茨城・宇都宮など関東の地方国立 | 成成明学獨國武〜日東駒専理系は四工大も |
出典:河合塾 Kei-Net 2027年度入試のボーダー偏差値の重なりと、塾で見てきた受験生の併願の組み方から。決まった対応表があるわけではない。
ここで2つ、気をつけてほしいことがあります。
1つ目。国公立の偏差値は、二次試験の科目で見たボーダーです。私立と同じ河合塾の模試の物差しなので高さは比べられますが、国公立はその上に共通テストの6教科が乗る。同じ高さなら、国公立のほうが中身は重いと思ってください。
2つ目。この組み合わせは、私立の科目も仕上げてあるときに成り立ちます。6教科を均等に勉強して千葉大を目指し、高3の秋に私立へ切り替えても、私立の3教科の偏差値はそのまま。それではGMARCHに届きません。先に英語・国語(か数学)の3教科を仕上げ、国立と私立を同じ教科で受けられるように組む。くわしくは国立か私立かの記事に書きました。
群の名前は、大学全体のざっくりした位置です。同じ大学の中でも、学部で偏差値・通う場所・卒業後の行き先が違います。
たとえば中央大学。法学部は都心の茗荷谷で、就職した人のおよそ4人に1人が公務員です。経済・商・文などは八王子の多摩キャンパスで、東京駅から電車で1時間を超えます。偏差値はどちらも57.5〜60前後でほぼ同じなのに、毎日通う場所も、卒業後に多い行き先も違う。同じ「GMARCHの中央」でも、別の大学くらいに違います。
偏差値そのものが学部で大きく違う大学もあります。日本大学は学部によって37.5〜57.5。千葉大学は教育学部の一部が45.0で、薬学部は62.5〜65.0。東京理科大学も、夜間の第二部は42.5〜47.5です。
出典:河合塾 Kei-Net 2027年度入試・方式別ランク。中央大学の就職先は中央大学の公表資料(くわしくは中央大学の記事)。
だから群の名前で止まらず、自分が行きたい学部の偏差値とキャンパスまで見てください。
| 私立の群 | 2026年春の合格(延べ) |
|---|---|
| 早慶上理 | 12 |
| GMARCH | 41 |
| 成成明学獨國武 | 18 |
| 日東駒専 | 47 |
| 大東亜帝国 | 25 |
| 関東上流江戸桜 | 9 |
| 四工大 | 7 |
| 千葉の私立 | 79 |
| 国公立の段 | 2026年春の合格(延べ) | 大学と人数 |
|---|---|---|
| 東大・京大 | 2 | 東大1・京大1 |
| 筑横千 | 2 | 千葉2 |
| 首都圏の単科国立 | 2 | 電気通信2 |
| 関東の地方国立 | 8 | 埼玉1・茨城5・宇都宮2 |
| 公立 | 2 | 東京都立1・横浜市立1 |
出典:安房高校 進路状況報告(2026年春、過年度卒を含む延べの合格数)、国公立はこのほか、秋田・山形・信州・山梨などの地方国立や公立にも合格者がいる(国公立は計33)。
私立でいちばん厚いのは千葉工業(53)と日東駒専(47)、次がGMARCH(41)。安房高の真ん中は、日東駒専から千葉工業のあたりです。
国公立は、千葉大を目標にして、届かなければ茨城・宇都宮・埼玉など関東の地方国立へ、という動きが見えます。茨城大の5人が国公立でいちばん多い。
塾生サイトには、この話の続きを塾生だけが読める記事で載せています。塾生サイトで読む
※塾生の方は、まなぶ君と同じID・パスワードで読めます






高校生は、やりたいことから学部を選びがちです。でも、高校生のうちの「やりたいこと」は怪しいケースが多い。テレビやドラマのイメージだけで語っていることがほとんどで、大学に入ってから変わる人もたくさんいます。
だから小池は、学部より先に「群」で選ぶことを勧めます。特に文系。文系は学部で就職先が決まらないので、どの群の大学にいたかのほうが、4年後を大きく分けます。理系も、ほぼ同じです。
群が大事な理由は2つあります。
大学で受ける刺激は、授業よりも同級生からのほうが圧倒的に多い。インターンに行く、起業する、留学や資格に本気で取り組む。そういう動きは、本当にまわりの仲間のレベルで決まります。上の群の大学には、それが当たり前の人が多く、その空気に自然と引っぱられます。
逆に、無気力な仲間ばかりの大学(いわゆるFラン)では、何もしないでスマホをずっといじって4年が終わる、という生活が本当に起きています。
同じ「経済学部」でも、群が違えば、説明会に呼ばれる会社も、内定が出る会社の層もまるで違います。企業の採用は、学部名より大学名で見ている部分が大きい(学歴フィルターの記事へ)。
「やりたいことを今決めなくていい」。これは結構重要な話です。大学に行ってからやりたいことを決める人が、ほとんどだからです。
やりたいことを探すこと自体は大事です。でも、妄想の中で探していてもしょうがない。実体験を伴わなければ、それは「やっぱり違った」になるだけです。
例えば、テレビで「行列のできる法律相談所」を見て面白いと思って法学部に行ったものの、実際の勉強は全然違った。心理テストや占いを見て面白いと思って心理学部に行ったら、全然違った。どちらも、めちゃくちゃよくある話です(学部の中身は学部はどう選ぶの記事に)。
法学部の子は、みんな資格の勉強を始めます。LECや伊藤塾に通ってダブルスクールをして、弁護士を目指す。弁護士はガチすぎてきついから司法書士にする、という子もいます。でも、1〜2年でやめちゃう子がかなり多い。小池が慶應にいたときに見たのは、そういう光景です。
経済学部も同じです。公認会計士や税理士を目指して勉強を始めて、1〜2年でやめる子が多い。
数字で見ても、法律家になる人は一握りです。早稲田大学の法学部は、卒業生の進路を公表しています。2026年3月の卒業生738人のうち、法科大学院に進んだのは130人。7割は就職でした。
| 早稲田大学法学部の卒業生の進路 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 就職 | 514人 | 69.6% |
| 法科大学院に進学 | 130人 | 17.6% |
| 資格試験の勉強を続ける | 38人 | 5.1% |
| ほかの大学院に進学 | 22人 | 3.0% |
| その他(帰国・就職活動中・未定など) | 34人 | 4.6% |
| 合計 | 738人 |
出典:早稲田大学法学部「卒業後の進路」(2025年度卒業生=2026年3月卒業、2026年5月時点の報告者738人)。割合は人数から計算。
資格試験そのものも、簡単には受かりません。
| 試験(2025年) | 合格率 | 受かった人 |
|---|---|---|
| 司法試験予備試験弁護士への近道 | 3.6% | 452人受けた人 12,432人 |
| うち大学に在学中 | 7.2% | 264人受けた人 3,654人 |
| 司法試験予備試験の合格者か、法科大学院の修了者が受ける | 41.2% | 1,581人受けた人 3,837人 |
| 司法書士試験 | 5.2% | 751人受けた人 14,418人 |
| 公認会計士試験 | 7.4% | 1,636人出願した人 22,056人 |
出典:法務省「令和7年司法試験予備試験口述試験(最終)結果」と参考情報(2026年2月5日)、法務省「令和7年司法試験の採点結果」(2025年11月12日)、法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」(2025年11月4日)、公認会計士・監査審査会「令和7年公認会計士試験の合格発表の概要について」(2025年11月21日)。合格率は人数から計算。
弁護士と公認会計士への道は、弁護士になるにはと公認会計士になるにはの記事に詳しく書いています。
結局、就活が始まると、民間企業への就職がすごく面白そうに見えてきます。そして、本当に地味な士業でやっていきたいのかを考えるようになる。
もちろん、士業の勉強を続けて受かる人もいます。でも、民間就職もすごく楽しい。難関大に受かっている人なら、色んな選択肢があります。それに気がつくのは、3年生になって就活を始めてから。
だから、高校生のうちにやりたいことを決め切らなくていい。そのぶん、1つでも上の群を目指してください。上の群に入れば、まわりの仲間が変わり、就活で選べる会社が変わり、学部の勉強もあとから広げられます。
「大東亜帝国」「関東上流江戸桜」などの呼び名は乱暴に聞こえますが、受験生も企業も、実際にこの区切りで大学を見ています。だからこそ、群を意識して勉強する価値があります。








ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて