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ランゲージ・ラボラトリーの小池です。
館山の海の向こうに見える三浦半島。あそこから先が、神奈川県です。
神奈川県には、約924万人が住んでいます。47都道府県で2番目に多い人数です。ところが、県の行政の仕事をする職員は約7,900人。人口が3分の2ほどの千葉県(約7,900人)と、ほとんど同じです。
なぜ、人口が多いのに職員が少ないのか。答えは、横浜・川崎・相模原という3つの政令指定都市にあります。神奈川県庁の仕事は、この3つの大きな市の「外側」に寄っているのです。
では、神奈川県庁で働く人は何をしていて、どうやってなるのか。神奈川県人事委員会の試験の発表と受験案内、県の給与と職員数の公表、大学が出している就職の報告書から調べました(数字は2026年10月時点)。
この記事でわかること:


神奈川県庁は、924万人の県の「広い仕事」と、政令市の外の町の暮らしを受け持つ所です。
県庁の本庁舎は、横浜市中区の日本大通りにあります。まず、お金と人の大きさから見ます。
| 数字で見る神奈川県 | 中身 |
|---|---|
| 人口 | 923.7万人(2020年の国勢調査)。そのうち横浜・川崎・相模原の3市で604万人(65.4%) |
| 予算(一般会計) | 2兆3,759億円(2026年度)。特別会計・企業会計まで足すと4兆8,747億円 |
| 職員の数 | 54,606人(2025年4月)。そのうち行政7,870人・学校の先生など28,299人・警察17,422人・水道など1,015人 |
| 行政の職員の数(人口10万人あたり) | 85.5人 |
出典:神奈川県「県のたより」2026年3月号(令和8年度当初予算)、神奈川県「令和7年度 神奈川県の給与・定員管理等について」、神奈川県「令和2年国勢調査 市区町村別人口」
行政の職員7,870人は、千葉県の7,932人とほぼ同じ。人口は神奈川県のほうが約300万人多いのに、です。この「人口が多いのに県の職員は多くない」が、神奈川県庁を読むいちばんのカギです。次の節で説明します。


5万4千人の全員が、同じ試験で入るわけではありません。
| 入る所 | 入り方 |
|---|---|
| 知事の下の局(福祉・環境・産業・県土整備など)、県の出先(土木事務所・保健福祉事務所など) | 神奈川県職員の採用試験(Ⅰ種・Ⅲ種など)。この記事で書くのはここ |
| 県立高校・公立の小中学校の先生 | 教員の採用選考(別の試験) |
| 神奈川県警の警察官 | 警察官の採用試験(別の試験) |
| 横浜市・川崎市・相模原市の市役所 | それぞれの市の採用試験(県とは別) |
出典:神奈川県人事委員会「職員採用情報」(令和8年度試験・選考実施予定一覧)
この記事の「県庁で働く」は、神奈川県職員の採用試験で入る、行政と技術の仕事のことです。警察官や消防士、先生になる道は、同じシリーズの別の記事にまとめました。






政令指定都市(政令市)は、人口が多く、ふつうは県がやる仕事の多くを自分でやっている大きな市です。全国に20市。そのうち3つが神奈川県にあります。3つも持つ県は、神奈川県だけです。
| 市 | 人口(2020年) | 県の人口のうち |
|---|---|---|
| 横浜市 | 377.7万人 | 40.9% |
| 川崎市 | 153.8万人 | 16.7% |
| 相模原市 | 72.5万人 | 7.9% |
| 3市の合計 | 604.2万人 | 65.4% |
出典:神奈川県「令和2年国勢調査 市区町村別人口」
県の人の3人に2人が、政令市に住んでいます。そして政令市の中の仕事は、多くを市がやります。たとえば、こうです。
| 仕事 | 政令市の中 | 政令市の外 |
|---|---|---|
| 保健所(食中毒・感染症・犬猫の相談) | 市の保健所 | 県の保健福祉事務所(平塚・鎌倉・小田原・厚木などの8か所)。藤沢・茅ヶ崎・横須賀は市が持つ |
| 港 | 横浜港・川崎港は市が管理 | 相模湾の葉山港・湘南港・大磯港・真鶴港は県が管理 |
| 高圧ガスの許可 | 県から市へ移した | 県 |
出典:神奈川県「保健福祉事務所一覧」「保健所設置市の担当窓口」、神奈川県「かながわの港湾」(2024年3月増刷)、神奈川県「令和7年度 神奈川県の給与・定員管理等について」(部門別職員数の増減理由)
だから、神奈川県庁で働く人の毎日の仕事場は、政令市の外の町に寄ります。 湘南の平塚や藤沢、県央の厚木、県西の小田原や箱根、三浦半島。こうした町の道路・川・保健所・農業や漁業を、県の出先の事務所が受け持ちます。
一方で、政令市の中でも県がやる仕事があります。県警、県立高校、大きな災害への備え、県全体の産業や環境の計画。県全体を1つとして見る仕事は県、市の中の暮らしの窓口は市、と分かれています。
横浜市役所は、市の中の保健所・港・道路まで自分で持つ「県のような市」です。同じ神奈川で働くのでも、横浜という1つの大都市を深く受け持つのが横浜市役所、政令市の外の町と県全体を広く受け持つのが神奈川県庁。どちらを受けるかは、ここで考えてください。




神奈川県は、観光でも工場でも、政令市の外に大きな柱がある県です。
まず観光。2025年に神奈川県を訪れた観光客は、のべ2億1,736万人。過去最高です。
| 市や町 | 観光客(2025年、のべ) |
|---|---|
| 横浜市 | 6,653万人 |
| 藤沢市(江の島) | 2,149万人 |
| 箱根町 | 2,112万人(泊まった人415万人) |
| 鎌倉市 | 1,606万人 |
| 県全体 | 2億1,736万人 |
出典:神奈川県「令和7年入込観光客調査」(2026年8月21日更新)第2表
横浜の次に人が来るのは、江の島・箱根・鎌倉。どれも政令市の外です。人口が1万人ほどの箱根町に、1年で2,000万人以上が来ます。温泉を掘る許可、火山の大涌谷の観測(県の温泉地学研究所)、山の中の道路。町だけでは抱えきれない仕事を、県が一緒に支えます。


港も同じです。神奈川県には7つの港があり、東京湾の横浜港・川崎港・横須賀港は、それぞれの市が管理しています。県が管理するのは、相模湾側の4つの港です。
| 県が管理する港 | どんな港か |
|---|---|
| 湘南港(藤沢市・江の島) | ヨットの港。東京オリンピックのセーリングの会場。江の島大橋も港の施設 |
| 葉山港(葉山町) | ヨットの港 |
| 大磯港(大磯町) | 漁業と物の港 |
| 真鶴港(真鶴町) | 漁業と石材と、観光の船の港 |
出典:神奈川県「かながわの港湾」(2017年12月発行、2024年3月増刷)、神奈川県「湘南港」


そして工場。神奈川県の工場が1年に出す製品の額は、18兆2,318億円(2022年)。いちばん多いのは自動車などの輸送用機械で、2割を占めます。市で見ると横浜・川崎が1位と2位ですが、地域で見るといちばん大きいのは湘南地域(4兆3,159億円)。藤沢・平塚・茅ヶ崎などの工場です。
出典:神奈川県「統計指標でみる神奈川」(令和6年12月、2023年経済構造実態調査)
今は、2027年に横浜の上瀬谷で開く国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)の準備も、県の大きな仕事の1つです。


神奈川県庁の働き方のいちばんの特徴は、若いうちに、まったく違う仕事を3つ経験することです。
県の採用のページには、「最初の10年間は、だいたい2つの局・3つの課(所)」が異動の目安と書かれています。本庁(横浜)と、出先の事務所の両方を経験することが多く、局をまたいだ異動を積極的にしています。土木事務所で土地を買う仕事をした人が、次は福祉、その次は県の予算を作る財政課へ、ということが起きます。
| 働き方 | 中身 |
|---|---|
| 異動 | 最初の10年で、だいたい2つの局・3つの課(本庁と出先の両方) |
| 休み | 年休は年20日、夏休み5日。取った日数の平均は15.2日(知事部局) |
| 残業 | 1人あたり月13.0時間(知事部局・企業庁、2024年) |
| 子育て | 男性職員の育休の取得率84.6%(知事部局)。育児や介護をする人は、フレックスで週休3日にできる |
| 働く道具 | 1人1台のノートパソコン。テレワークもできる |
出典:神奈川県「職員採用情報(人事制度・働き方)」、神奈川県人事委員会「令和8年度 Ⅰ種試験 受験案内」
残業の月13時間は、都庁(月17.1時間)より少ない数字です。ただし、予算を作る時期、議会の前、台風や大雨のときは忙しくなります。
館山からだと、県庁のある横浜までは東京湾を渡る形になり、毎日通う距離ではありません。神奈川県庁で働く人は、神奈川に住みます。 そして異動で、湘南、県央、県西、三浦半島と、県のあちこちで働きます。
神奈川県庁の年収は、日本の平均の約1.5倍です(年齢をそろえた比べ方ではありません)。
| 比べるもの | 年収・月給 |
|---|---|
| 日本の会社員の平均(2025年) | 487万円 |
| 神奈川県の一般行政職の平均(2025年4月、42.5歳) | 給与の月額 445,821円(ボーナスを除く)。年収にすると約710万円(小池の計算) |
| 都道府県の一般行政職の平均(同、42.3歳) | 給与の月額 420,139円 |
| ボーナス | 1年に4.65か月分(2025年の勧告で4.60から上がった) |
| 大学卒の初任給(Ⅰ種、2026年4月) | 約267,000円(地域手当を含む) |
| 高校卒の初任給(Ⅲ種、2026年4月) | 約232,000円(同) |
出典:国税庁「民間給与実態統計調査」令和7年分、神奈川県「令和7年度 神奈川県の給与・定員管理等について」、神奈川県人事委員会「令和7年 職員の給与等に関する報告及び勧告の概要」(2025年10月)、同「令和8年度 Ⅰ種試験 受験案内」「Ⅲ種試験 受験案内」。約710万円は「445,821円×12か月+4.65か月×(平均の給料329,834円+地域手当12.5%)」で小池が計算した目安で、県が出した数字ではない
都道府県の平均より、月に約2.6万円高い。東京に近く、会社の給料が高い地域なので、県の給料もそれに合わせて決まります。公務員の給料は、人事委員会が毎年、県内の会社の給料を調べて「これくらいに合わせなさい」と勧告して決まるからです。2025年は、民間との差の12,318円を埋めるために上がりました。
それでも、大きな会社の年収(800〜900万円台)と比べると少し下です。県庁を選ぶ人は、年収のいちばん高い所を取りに行く人ではありません。 安定と、休みの取りやすさ、そして「924万人の県を、町ごとに支える仕事」を取りに行く人です。勉強とお金の関係は、別の記事にまとめました。




神奈川県の大学卒の入口は、筆記で受ける「Ⅰ種」と、民間の会社と同じSPIで受ける「秋季Ⅰ種」の2つ。そして高校卒の「Ⅲ種」と、土木・建築・電気などの技術系です。
| 区分 | 受けられる人 | 1次の試験 | 2次 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ種 行政(大学卒業程度) | 1996年4月2日〜2005年4月1日生まれ、または大学を出た人 | 教養試験(50問から40問を答える・2時間)、専門試験(80問から40問を選んで答える・2時間)、論文(1時間30分) | 個別面接2回、グループワーク |
| 秋季Ⅰ種 行政 | 同上 | SPI3(民間の会社と同じテスト) | 5分のプレゼンを含む面接 |
| Ⅰ種・早期Ⅰ種 技術系(土木・建築・電気・農業・森林・水産・環境・機械) | 同上 | 専門試験だけ(論文なし) | 面接だけ |
| Ⅲ種 行政(高校卒業程度) | 2005年4月2日〜2009年4月1日生まれ | 教養試験(50問・2時間)、作文(1時間) | 個別面接 |
| Ⅲ種 技術系(土木・電気) | 同上 | 専門試験(40問)だけ。教養と作文はない | 個別面接1回 |
出典:神奈川県人事委員会「令和8年度 Ⅰ種試験」「秋季Ⅰ種試験」「Ⅲ種試験」受験案内
神奈川県の試験でいちばん大事なのは、この一文です。最終合格は、2次試験の結果だけで決まります。 県は受験案内で「人物重視の試験」と書いています。1次の筆記は、面接に進むための関門です。最後に合否を決めるのは、面接とグループワーク。
ただし、1次で落ちたら面接には進めません。教養試験は、館山市役所の記事に書いたのと同じ形です。文章を読む、資料を読む、判断推理・数的処理、そして法律・政治・経済・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学・数学。中身は高校の5教科です。専門試験は憲法・行政法・民法・経済学・財政学など。都庁の専門試験は自分の言葉で書く記述式でしたが、神奈川県は選択肢から選ぶ形です。


| 試験 | 採用の予定 | 1次を受けた人 | 最終の合格 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| Ⅰ種 行政(2026年度) | 110人 | 589人 | 195人 | 3.0倍 |
| 秋季Ⅰ種 行政(2025年度) | 67人 | 621人 | 85人 | 7.3倍 |
| 早期Ⅰ種 建設技術(土木)(2026年度) | 50人 | 34人 | 15人 | 2.3倍 |
| Ⅲ種 行政(2025年度) | 10人 | 65人 | 18人 | 3.6倍 |
| Ⅲ種 建設技術(土木)(2026年度) | 10人 | 16人 | 12人 | 1.3倍 |
出典:神奈川県人事委員会「合格発表・試験実施状況」(2026年10月9日更新)、「過去の試験実施結果」。倍率は1次を受けた人÷最終の合格者(県の計算)。2026年度の秋季Ⅰ種(行政62人の予定)とⅢ種 行政(1次を84人が受けた)は、まだ結果が出ていない
Ⅰ種の3.0倍は、「受けた人の3人に1人が受かる」数字です。ただ、受けに来るのは公務員試験の勉強を続けてきた大学生たち。その中の3人に1人です。
秋季Ⅰ種は、公務員試験の勉強なしで受けられるので人が集まり、7倍を超えます。こちらは民間の会社の就職活動と同じ戦い方です。就職活動のしくみは、別の記事にまとめました。


高校を出てすぐに県庁へ入る道もあります。Ⅲ種です。ただし、行政のⅢ種は1年に10人。大学卒の行政(Ⅰ種110人+秋季62人)の、約17分の1の入口です。
反対に、技術系は人が足りていません。Ⅲ種の土木は、10人の予定に16人が受けて12人が合格(1.3倍)。大学卒の早期Ⅰ種の土木も、50人の予定に15人しか合格していません。道路・川・橋・砂防。県の土木事務所は、技術を持った人を探しています。
安房地域でも、安房拓心高校から東京都と千葉県の土木職に受かった先輩がいます(館山市役所の記事の表)。高校で土木や電気を学び、専門試験の勉強をやり切った人には、高卒でも開いている入口です。行政の仕事を目指すなら、小池のおすすめは大学を出てから受けることです。


神奈川県庁は、大学名で選ばない試験です。願書に大学名で点が付くことはなく、県も大学ごとの合格者数を公表していません。
では、実際にはどこから入っているのか。大学が出している就職の報告書から並べると、都庁とまったく違う形が見えます。
| 大学 | 神奈川県に就職した人 | 参考:東京都に就職した人 |
|---|---|---|
| 早稲田大学 | 5人(学部4人・大学院1人) | 87人(東京都職員Ⅰ類) |
| 上智大学 | 3人 | 19人 |
| 中央大学 | 法学部で3人(全学部の「7人以上」の表には入っていない) | 81人(都庁。就職先の1位) |
| 横浜国立大学 | 学部で5人(教育・経済・経営・都市科学) | 学部で8人 |
| 明治大学 農学部(川崎市の生田キャンパス) | 4人 | 6人 |
出典:早稲田大学キャリアセンター「2025年度 卒業・修了者進路状況」、上智大学「2025年度 卒業・修了者進路状況報告書」、中央大学キャリアセンター「2025年度 就職状況」(全学部・法学部、2026年4月9日現在)、横浜国立大学「卒業生の就職状況(所属別)」令和7年度卒業、明治大学「主な就職先(理系)」2025年度。どれも「就職した人」で、合格した人の数ではない
都庁は、中央・早稲田・上智の3つの大学だけで1年に約190人。神奈川県庁は、どの大学からも数人ずつです。中央大学では、県庁(7人未満)より横浜市役所(10人)や川崎市役所(7人)のほうが多いくらいです。
そのかわり、主な就職先に「神奈川県庁」が出てくる大学は、とても広い。横浜市立大学、日本大学、東京農業大学、東京都市大学、北里大学、関東学院大学、桜美林大学、神奈川工科大学、東京経済大学など。国立から、MARCH、日東駒専、地元の大学まで並びます。
出典:横浜市立大学「2026年3月卒業生の進路状況」(国際教養学部・国際商学部)、各大学の学部ごとの主な就職先(大学図鑑の調べ)
県の行政の最終合格は、Ⅰ種(2026年度195人)と秋季Ⅰ種(2025年度85人)で1年に約280人。それが、いろいろな大学から少しずつ集まっています。県庁は、大学名より「筆記を越える力」と「面接で話せる中身」で入る所です。
ただ、これは「どの大学でもいい」という意味ではありません。教養試験は高校の5教科、専門試験は大学で4年間学ぶ法律と経済です。法学部・経済学部・政策系の学部で、公務員試験の勉強を続けられる大学にいること。技術系なら、理系の学部で土木・建築・電気・農学を学ぶこと。大学で何を学ぶかが、そのまま試験の中身になります。




館山の中学生にとって、これはどのくらいの高さなのか。安房高校の大学合格の実績と重ねます。
| 大学のレベル | 安房高校からの合格(延べ、2026年春) | 学年240人の中の位置(小池の見立て) |
|---|---|---|
| 横浜国立大学などの国公立 | 33 | 上位1割くらい |
| 明治・中央などのGMARCH | 41 | 上位2割くらい |
| 日本大学・東洋大学などの日東駒専 | 47 | 学年の真ん中くらい |
出典:安房高校「進路情報」令和7年度 進路状況報告。学年の中の位置は、記事「高校の合格実績:安房高校と木更津高校」で、GMARCH以上に進むのは学年の上位2割、安房高校の真ん中は日東駒専から千葉工業大学のあたり、と書いたもの
安房高校で学年の真ん中にいれば、神奈川県庁に人を送り出している大学に届きます。 上位2割に入れば、明治や中央の法学部・農学部も見えてきます。
ただし、大学に入ってからの4年間で、公務員試験の筆記を越える勉強をやり切れるかどうか。それを決めるのは、中学・高校で「やり切る習慣」を作れたかどうかです。


塾生サイトには、この話の続きを塾生だけが読める記事で載せています。塾生サイトで読む
※塾生の方は、まなぶ君と同じID・パスワードで読めます


中学のうちに、定期テストをやり切る習慣を作っておいてください。


県庁の試験の勉強は、今の勉強をやり切ることの延長線の上にあります。
| 教科 | 県庁の試験と仕事のどこで使うか |
|---|---|
| 数学 | 教養試験の数的処理・資料解釈。仕事では2兆円の予算、2億人の観光客、人口の統計を読む |
| 国語 | 教養試験の文章理解、論文、面接。仕事では議会の答弁、県民への説明、計画の文書を書く |
| 社会 | 教養試験の法律・政治・経済・歴史・地理。専門試験の憲法・行政法・経済学。公民の「地方自治」がそのまま仕事 |
| 理科 | 教養試験の物理・化学・生物・地学。仕事では大涌谷の火山、台風と大雨、土木の技術 |
| 英語 | 箱根や鎌倉に来る外国の人への案内、国際園芸博覧会 |
出典:神奈川県人事委員会「令和8年度 Ⅰ種試験 受験案内」(教養試験・専門試験の出題範囲)、本文の出典
社会で習う「政令指定都市」と「地方自治」は、神奈川県庁の仕事そのものです。県と市の分け方を教科書で読んだ人は、この記事の「政令市の外に寄る」がすぐに分かったはずです。
神奈川県の試験は、最後は面接で決まります。でも、面接に進むには、まず1次の筆記を越えないといけません。
教養試験は高校の5教科。専門試験は大学の法律と経済。どちらも、ある日いきなりできるようにはなりません。中学で5教科を固めた人が、高校でそれを積み上げ、大学で法律や経済を4年間学ぶ。 その一本の道の上に、県庁の筆記があります。
そして面接で聞かれるのは、「あなたは何に打ち込んで、何を変えてきたか」です。話せる中身は、勉強と部活と行事の中でしか作れません。
中学生の今から鍛えるのは、1つだけ。目の前のことに没頭して、燃え尽きるまでやり切る力。 しかも、やらされてではなく、自分から楽しんで。
県庁の仕事を思い出してください。箱根に年2,000万人、江の島に2,000万人。1人が「これぐらいでいいや」で手を抜くと、道路も港も止まります。
定期テスト
部活
行事
没頭する力は、才能ではなく習慣です。その力の正体を、「人間力とは何か」の記事で6つに分けて書きました。




神奈川県庁で働いてみたい。それは、皆さんのスタート地点です。海の向こうの三浦半島や、修学旅行で行く鎌倉・箱根を、支える側の目で見る。 そして目の前の勉強を、当たり前にやり切る。その両方をそろえた人が、10年後に924万人の県を、町ごとに支える側に立ちます。






出典(一次情報):神奈川県人事委員会「職員採用情報」・「令和8年度 Ⅰ種試験 受験案内」「秋季Ⅰ種試験 受験案内」「Ⅲ種試験 受験案内」・「合格発表・試験実施状況」(2026年10月9日更新)・「過去の試験実施結果」・「令和7年 職員の給与等に関する報告及び給与改定に関する勧告の概要」(2025年10月)/神奈川県「令和7年度 神奈川県の給与・定員管理等について」・「職員採用情報(人事制度・働き方)」・「県のたより」2026年3月号・「令和2年国勢調査 市区町村別人口」・「保健福祉事務所一覧」「保健所設置市の担当窓口」・「かながわの港湾」(2024年3月増刷)・「湘南港」・「令和7年入込観光客調査」(2026年8月21日更新)・「統計指標でみる神奈川」(令和6年12月)/国税庁「民間給与実態統計調査」令和7年分/早稲田大学キャリアセンター「2025年度 卒業・修了者進路状況」/上智大学「2025年度 卒業・修了者進路状況報告書」/中央大学キャリアセンター「2025年度 就職状況」/横浜国立大学「卒業生の就職状況(所属別)」令和7年度卒業/横浜市立大学「2026年3月卒業生の進路状況」/明治大学「主な就職先(理系)」2025年度/安房高校「進路情報」
ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて