就職活動のしくみ:ES→SPI→GD→面接3回が基本

東京のオフィス街で、リクルートスーツの男子大学生がネクタイを整え、緊張しながらも前を見すえている。「学歴フィルターの先で」「就職活動のしくみ」「内定を決めるのは経験」の文字。

ランゲージ・ラボラトリーの小池です。

大学に入ったあと、ほとんどの人が通るのが就職活動です。どんな順番で、何を見られて、誰が受かるのか。高校生・中学生のうちに全体を知っておくと、今の勉強と大学の4年間の意味が変わります。

先に言い切ると、学歴は入口の切符で、内定を決めるのは「何をやってきたか」です。両方そろえた人に、内定が集まります。

目次

人気の大企業は倍率100倍、でも1年目から待遇が違う

東京のオフィス街で、リクルートスーツの女子大学生が高層ビルを見上げて目を輝かせている挿絵。文字「倍率100倍」

人気の大企業は、倍率100倍。100人に1人しか受かりません。

でも、入れば1年目から月30万円ほどの給料がもらえる会社もあります。長い休みを取るとお金が出る仕組み、おいしい社員食堂など、働く環境も整っている。世の中には、すごい会社がたくさんあります。

その100倍をくぐり抜けるために、選考は何段階にも分かれています。

選考の全体の流れ

エントリーシート(学歴フィルター)→筆記試験(考える力の土台)→グループディスカッション(その場で考え、まとめる力)→面接(何をやってきたか)→内定と、だんだん細くなる4段階の手描き図解。見出しは「選考は4段階で絞られる」。
順番中身見られること
1. エントリーシート志望理由・学生時代に力を入れたことを書いて出す大学名(学歴フィルター)と、書いてある中身
2. 筆記試験SPI など。高校入試ぐらいの英語・数学・国語考える力の土台
3. グループディスカッション6〜8人で1時間ほど話し、代表がプレゼンその場で考え、まとめる力
4. 面接1時間ほどの面接を3回くらい何をやってきたか、これから何をしたいか

エントリーシート:最初に学歴で切られる

まずエントリーシートを出します。大手の人気企業は、MARCH以上でないと通らないことが多い。五大商社なら早慶以上、外資系コンサルなら基本は東京一工(東大・京大・一橋・東京科学大〈旧東工大〉)、というように、さらに細かい線もあります。学歴フィルターがあるという証拠と、線がどこにあるかは、こちらの記事にまとめました。

筆記試験:SPI は国語と数学の延長

大手企業の多くは筆記試験を課していて、SPI という問題をよく使います。高校入試ぐらいのレベルで、英語・数学・国語が基本。小池も何社か受けましたが、ほとんど満点だったと思います。公務員の試験も筆記があり、こちらは理科や社会も出ます。

外資系コンサルに行きたい人は、判断推理や数的処理のような論理パズルの問題も出て、これが難しい。東大・京大・早慶の学生でも、筆記でバンバン落ちます。

SPI の中身と、性格検査で何が分かるかは、人間力の記事に書いています。

グループディスカッション:1時間で、だれが上か見えてくる

会議室で6人の就活生が机を囲んで話し合い、手前の男子学生が意見を通せず悔しそうに唇をかんでいる挿絵。文字「1時間で差が見える」

6〜8人で1組になり、与えられたお題について1時間ほど話し、代表者がプレゼンします。だいたいグループで1〜2人が通ります。

たとえば不動産の三菱地所では、「丸の内に新しい商業施設を作るとしたら、どんなものがいいか」というお題を、その場で話し合います。

1時間話していると、グループの中でこの人が上で、この人が通るんだろうな、というのが自然と見えてきます。代表としてプレゼンするのも、その中でいちばん格上の人になります。答えのないお題を、その場で自分の頭で考えて、周りをまとめる。これは知識の暗記では準備できません。

面接は1時間×3回。うそはばれる

面接室で、リクルートスーツの男子学生が3人の面接官に深く質問され、冷や汗をかいて言葉に詰まっている挿絵。文字「1時間×3回」

面接は、だいたい1時間を3回。聞かれるのは、大学で頑張ったことと、将来やりたいことです。

具体的に何をして、どんな苦労があって、どうやって乗り越えたか。根掘り葉掘り聞かれます。3時間も話すので、うそで固めてもすぐにばれる。数日やっただけの付け焼き刃のネタも、すぐに見透かされます。

だから、勉強だけできてもダメです。大学時代に、自分から動いて何かをやり切った経験が無いと、話すネタがありません。

塾長 小池

面接で話せるのは、実際にやったことだけです。話し方のテクニックより先に、話す中身をつくりに行きましょう。

内定は、優秀な人に集中する

上の段は「頭のよさ・行動力」から「内定」の札が5枚、下の段は「何社受けても受からない」から空っぽの札、と内定のかたよりを比べた手描き図解。見出しは「内定は、優秀な人に集中する」。

優秀な人は、内定を取りまくります。スキルがあるからではありません。話していて頭がいいなと感じる人、行動力のある人が内定を取る。

スキルは、入社して数年やれば追いつきます。会社が見ているのは、その先も伸びていく人かどうかです。だから、何社受けても受からない人と、何社からも内定をもらう人に分かれます。

大学で語れる経験をつくる。その前に、中学・高校の今から

高校の教室で、木更津高校の制服の女子高校生が仲間と文化祭の看板づくりに夢中になっている挿絵。文字「語れる経験は今から」

就職活動で語れるネタは、大学時代に自分でつくりに行くものです。大きなサークルの運営、企業のインターン、ボランティア、自分で始めた小さな商売。何でもいいので、本気でやって、苦労して、工夫した経験をつくる。大学でどんな経験ができるかは、大学生活の記事に書きました。

塾生限定

塾生サイトには、この話の続きを塾生だけが読める記事で載せています。塾生サイトで読む

※塾生の方は、まなぶ君と同じID・パスワードで読めます

そして、その前の段階が中学・高校の今です。入口の切符(学歴)は、今の勉強で決まります。もう一つの中身(何をやってきたか)も、部活・文化祭・塾のイベントで、目標を立てて、つまずいて、工夫して乗り越える経験から始まります。中学生・高校生のうちに何をしておけばいいかは、6カ年プランにまとめています。

大学で何を学ぶかと就職の関係は学部選びの記事、高校生の進路の決め方の全体は高校生の進路の選び方へ。

まとめ

夕方の駅前で、リクルートスーツの男子大学生がスマートフォンの知らせを見てほっとした笑顔を見せている挿絵。文字「学歴と経験両方そろえる」
  • 人気の大企業は倍率100倍。選考はエントリーシート→筆記→グループディスカッション→面接
  • エントリーシートで学歴フィルター。MARCH以上が一つの線
  • 筆記は高校入試レベルの英数国。グループディスカッションと面接で、考える力と「何をやってきたか」を見られる
  • 面接は1時間×3回。うそや付け焼き刃はばれる
  • 内定は、頭のよさと行動力のある人に集中する。語れる経験は、大学と、その前の中学・高校でつくる

この記事を書いた人

小池哲平のアバター 小池哲平 ランゲージ・ラボラトリー塾長

ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて

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