大学のキャンパスは都心か郊外か:立地が良いのが、必ずしも良いわけではない

都心の高層ビルのキャンパスの窓辺で、テニスラケットのケースを肩にかけた大学生が、外の街を見ながら首をかしげている。「家賃もランチも高い」「都心キャンパス 本当にいい?」「テニスも電車で30分」の文字。

ランゲージ・ラボラトリーの小池です。

大学のキャンパスは、都心にあるほうがいいのか。それとも、郊外に外れているほうがいいのか。

東京の大学を目指すと、「渋谷や新宿に近い、都心のキャンパスがいい」と思う人は多いと思います。でも、通ってみると、そうとも限らない。今回はそんな話です。

目次

都心のキャンパスは狭い

都心の大学の狭い廊下で、人の波にはさまれた大学生が、肩をすぼめて途方にくれている。「キャンパス生活は窮屈」の文字。

一般的に、都心部の大学ほどキャンパスが狭く、キャンパス生活は結構窮屈だったりします。

同じ大学でも、学部によってキャンパスがまるで違うこともあります。たとえば中央大学は、法学部が都心の茗荷谷、経済・商・文などは八王子の広い多摩キャンパスです。

住むのは結局少し外れた場所、ランチも高い

都心のおしゃれなカフェのカウンターで、大学生の男子がランチのレシートを見て、むっと口をとがらせている。「ランチ代も家賃も高い」の文字。

大学の近くに住もうとすると、家賃が高くなります。だから結局は、少し外れた場所に住んで、都心の大学へ通う生活になりがちです。

また、都心の大学に通うと、ランチ代も高い。何をするにしても、かなり窮屈です。

館山から大学に行くなら、ほぼ全員が家を出ます。家賃と仕送りがいくらかかるかは、こちらにまとめました。

繁華街は意外と行かなくなる

人であふれる都会の繁華街の交差点で、大学生がポケットに手を入れ、飽きたように遠い目をしている。「近くても、意外と行かない」の文字。

買い物や遊びで、渋谷や新宿などへパッと出られる近さ。一見良さそうです。

でも、意外とそうした繁華街にも頻繁に行くわけではなくなります。飽きてしまうという面もあります。

テニスをするのも一苦労

混んだ電車の中で、テニスラケットのケースを抱えた大学生が、うんざりした顔で口をへの字にしている。「コートまで電車で30分」の文字。

サークルに入って、テニスをしようとなったとします。

都心の大学だと、学内にテニスコートなどはほとんどありません。わざわざ電車に30分ほど乗って、コートまで移動することになります。

慶應の日吉キャンパスと、川崎のコート

ちなみに慶應の場合。日吉キャンパスは、東急東横線で渋谷から20分ほど行った神奈川県にあります。キャンパスは広くてゆったりしていて、駅の反対側にある商店街の雰囲気もとても良いです。

ただ、学内で運動できる場所は体育会が占拠しています。だから、サークルでテニスをやろうとすると、川崎まで通うことになり、結構大変でした。

なお、3・4年生になると三田キャンパスに移りますが、テニスサークルには1年生から4年生まで所属しています。川崎であれば三田からも行きやすく、日吉からも武蔵小杉で南武線に乗り換えて行けるため、ちょうど中間地点になっていたのだと思います。

※サークルは40個ほどあるので、私が所属していたサークルがそうだった、という話です。

コートの予約は、サークルぐるみの組織戦

さらに、テニスコートを確保するのも非常に大変です。抽選に当たらなければ、利用できません。

そのため、サークルぐるみで組織的に動いていました。部員一人ひとりに大量の予約カードを発行させ、誰かがまとめて預かった上で、持ち回り制で予約を取る。そんな作業をしていました。

サークルが大学生活でどれだけ楽しいかは、こちらに書きました。

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館山の「当たり前」は、東京では当たり前じゃない

館山の海の近くの広い土地で、テニスラケットを持った若者が電話を耳に当て、あっさりコートが取れて目を丸くしている。後ろには誰もいないテニスコートと広い空き地、海。「電話1本でコートが取れる」の文字。

だから、館山であった「当たり前」を、東京に行くと感じることが多いと思います。

  • テニスがしたかったら、電話1本ですぐコートが取れる
  • 土地が広い
  • 地価が安い

東京は、学べて、稼げる街です。でも、お金が残らず、狭い。田舎は、実は豊かに暮らせる。東京と館山の良さと弱さは、こちらの記事にくわしく書きました。

タワーのキャンパスは、慣れると狭い

都心にそびえる高層ビルの大学の校舎を、新入生が下から見上げ、口を開けて目を輝かせている。「最初は『景色すげえ』」の文字。

都心のキャンパスは、憧れるかもしれません。でも、タワーになっていて味気なかったりします。

たとえば法政大学の市ケ谷キャンパスには、地上27階・地下4階の「ボアソナード・タワー」があります。晴れた日には、新宿の高層ビルの向こうに富士山が見えるそうです。

タワーも最初は、「景色すげえ」と感動します。でも、慣れると狭いなと感じたりもします。

出典:法政大学 市ケ谷キャンパス「ボアソナード・タワー」

塾生限定の表(ぼかし)

塾生限定:安房高校の指定校推薦の枠

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まとめ:立地が良いのが、必ずしも良いわけではない

家の机で、高校生が都心の高層キャンパスと緑の広いキャンパスの2枚の写真を見比べ、ワクワクした顔で考えこんでいる。「4年間の過ごし方で選ぶ」の文字。
  • 都心のキャンパスは狭く、窮屈
  • 家賃が高いので、住むのは結局少し外れた場所。ランチも高い
  • 繁華街の近さは、意外と使わなくなる
  • 運動する場所を取るのも一苦労
  • 館山の「当たり前」は、東京では当たり前じゃない

立地が良いのが、必ずしも良いわけではない。

大学を選ぶときは、偏差値や学部だけでなく、そのキャンパスで4年間どう過ごすかも思い浮かべてみてください。

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ランゲージ・ラボラトリー 小池

この記事を書いた人

小池哲平のアバター 小池哲平 ランゲージ・ラボラトリー塾長

ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
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