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ランゲージ・ラボラトリーの小池です。
まなぶ君のランキングで漢検のバッジを取った皆さん、おめでとうございます。これから取りにいく人も、この先を読んでください。
漢検(日本漢字能力検定)の勉強は、すごくシンプルです。
過去問を1回解く。合格ラインまで足りない分野を埋める。また過去問を解く。
この往復です。もう一つ、漢字そのものの覚え方にもコツがあります。漢字は、意味でつかむと楽になる。その2つを話します。


漢検は、漢字テストのための勉強ではありません。言葉を増やす勉強です。
「自分で考えて、人に言われなくても自分から動くこと」。これを3文字で言うと「主体性」です。32文字で考えていたことが、3文字で済む。言葉を知っている人ほど、速く、深く考えられます。
国語の読解も、理科や社会の教科書も、全部言葉でできています。漢字が分かると、全部の教科が読みやすくなる。だから小池は、漢検を「国語の検定」ではなく「全部の教科の土台」だと思っています。






漢検は200点満点です。7級から準2級までは、70%程度(140点ぐらい)が合格ラインです。
| 級 | 程度 | 対象の漢字 | 合格ライン |
|---|---|---|---|
| 準2級 | 高校在学 | 1951字 | 70%程度 |
| 3級 | 中学校卒業 | 1623字 | 70%程度 |
| 4級 | 中学校在学 | 1339字 | 70%程度 |
| 5級 | 小学6年修了 | 1026字 | 70%程度 |
| 6級 | 小学5年修了 | 835字 | 70%程度 |
| 7級 | 小学4年修了 | 642字 | 70%程度 |
塾の目安は、中1で4級、中2で3級です。3級は「中学校卒業程度」。高校入試の国語に出る漢字は、ほぼ3級の範囲に入ります。中3で受験勉強が始まる前に取っておくと、入試の漢字の勉強がそのまま終わっている状態になります。
小学生は、自分の学年の級からで大丈夫です。小5なら6級、小6なら5級。
迷ったら、過去問を1回解いてから決めます。いきなり合格ラインを超えるなら、一つ上の級を受けたほうがいい。少し頑張らないと届かないぐらいが、いちばん伸びます。英検・数検とあわせた取る時期の目安は、こちらにまとめています。


最初に、本番と同じ時間(60分)を計って過去問を解きます。過去問は漢検の公式サイトの問題例のページで、いちばん新しい回の問題と標準解答がPDFで無料で手に入ります。
解くと、3つのことが分かります。
塾でも、授業で漢検の過去問プリントを解いています。140点を超えたら、まなぶ君に「○級合格相当」と記録して、次の回から一つ上の級のプリントに進みます。
合計点だけ見て終わりにしません。大問ごとに点数を出します。
たとえば、読みが30点中28点なら、読みをいくら勉強しても2点しか伸びません。熟語の構成が20点中6点なら、14点も伸びしろがあります。点が取れていない大問ほど、勉強した分だけ点になります。
決めた分野を練習したら、もう一度過去問を解きます。目標は合格ライン+10〜20点。150〜160点が取れれば、安心して当日を迎えられます。届かなければ、STEP2に戻ります。
中1で3級に合格した人の体験談では、最初の過去問は57点、本番は158点でした。その人は「過去問を2周は解いて、合格点を取れるようにしておけば安心だった」と振り返っています。最初の点数が低くても大丈夫。足りない分野を埋めれば、点は上がります。


STEP3の練習は、まなぶ君でできます。漢検トップを開いてください。メニューの「検定・模試」→「漢検」からも行けます。
もう一つ。ほかの教材で◎にした漢字は、漢検の練習では出てきません(半年後に一度だけ、確かめで出ます)。もう覚えた漢字に時間を使わず、まだの漢字だけに集中できます。
合格したら、まなぶ君のマイページの「資格の取得記録」に登録してください。ポイントが入って、ランキングに漢検のバッジが付きます。
紙で練習したい人は、学校の漢字ワークで十分です。マルバツをつけて、全部○になるまでやり込む。それと過去問。市販の漢検のテキストを使いたい人は、小池に声をかけてください。


漢字の勉強というと、ノートに何十回も書く人がいます。それはやめましょう。漢字は1字ずつに意味があります。意味がつかめると、覚える量がぐっと減ります。
「綿密」が読めない子がいました。「綿」は何と読む?と聞くと「めん」。「密」は?と聞くと「みつ」。くっつけると「めんみつ」。読めました。
熟語は音読み+音読みが多い。読めないときは、1字ずつに分けて、それぞれを音読みで読んでみてください。
「精」「清」「晴」。音読みは全部「セイ」です。どれにも「青」が入っています。青の音読みはセイ(青春のセイ)。
漢字の多くは、意味を表す部分(部首)と、音を表す部分の組み合わせでできています。知らない漢字でも、知っている漢字と同じ部分があれば、同じ読み方ではないかと推測できます。「習ってないから分からない」で止めずに、推測する。推測して当たった漢字は、忘れません。
「こうかい(あとになって、くやむこと)」を漢字で書いてください。「後海」「後会」と書く子がいます。くやむことだから「後悔」。「わかもの」を「若物」と書いた子もいました。人だから「若者」です。
意味が分からないときは、訓読みにしてみます。「悔」は「悔いる」、「怪」は「怪しい」。音読みでは同じ「カイ」でも、訓読みにすると意味がはっきりします。自分の知っている熟語を思い出すのも手です。「怪」なら怪談、怪物、怪力。どれも「ふつうじゃない、こわい」。後悔の「カイ」には合いません。
部首を知っていると、漢字の意味が見えてきます。
| 部首 | もとの意味 | 漢字の例 |
|---|---|---|
| りっしんべん(忄) | 心 | 悔・怪・情・快 |
| こざとへん(阝・左) | 小高い山 | 降・隠・障・陸 |
| おおざと(阝・右) | 人の集まって住む所 | 都・郷・郊・邸 |
「悔いる」も「怪しい」も心の動き。だから、りっしんべん。「降りる」は高い所から降りる。「隠す」は人の目につかない高い所に隠す。「障害」は高い壁がじゃまをする。部首の意味と結びつけると、形を覚えやすくなります。同じ形の「阝」でも、左にあるか右にあるかで意味が変わるのも、おもしろいところです。
「麓(ふもと)」をよく見ると、「林」と「鹿」。山のふもとには林があって、鹿がいた。「餌(えさ)」は「食」と「耳」。パンの耳をえさにあげている。正確な成り立ちでなくてもかまいません。自分で考えた覚え方は、忘れにくい。
書いて覚えるのは、1つの漢字につき3回ぐらいで十分です。そのかわり、1回書くときに、どんな部分でできているかをよく見ます。
書の名人の空海も、門の額に字を書くとき、点を1つ書き忘れたという話が残っています。漢検でも、点やはらいのちがいで×になる字がたくさんあります。
| 分野 | 点の取り方 |
|---|---|
| 読み | 答えを隠して、頭の中で読んで○×をつけるだけ。書かないので速い。×だけを2周目に回す |
| 書き取り | 配点が大きい分野。とめ・はね・点まではっきり書く。くずした字や雑な字は採点されない |
| 熟語の構成 | 2字を訓読みにして、関係を考える(岩石=似た意味、高低=反対の意味、洋画=上が下を説明、着席=席に着く、非常=上が下を打ち消す) |
| 部首 | 部首名とセットで覚える。上の表のように、部首の意味から考える |
| 四字熟語 | 4字を覚えるだけでなく、意味まで言えるようにする。高校入試の国語にも出る |
| 対義語・類義語 | 片方だけでなく、ペアで覚える |
| 同音・同訓異字 | 意味で選ぶ。迷ったら訓読み、知っている熟語で確かめる |
どの分野も、×だった問題だけをくり返すのがいちばん速い。○の問題を何度も解いても、点は伸びません。
漢検は、申し込むと試験の日が決まります。次の公開会場の検定は2027年2月14日(日)、申し込みは2026年12月4日から2027年1月10日までです(先着順)。学校で受ける機会がある人は、学校の日程を確認してください。
試験の日が決まったら、逆算します。1か月前に過去問を1回解く。足りない分野を3週間で埋める。最後の1週間で、もう一度過去問。合格ライン+10〜20点が取れていれば、あとは当日を迎えるだけです。
いつまでに、何を、どこまでやるか。数検の勉強の仕方でも話しましたが、これは大人の仕事と同じ段取りです。漢検は、その練習にちょうどいい大きさです。
ランゲージ・ラボラトリー 小池
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ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
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