【原因と対策】定期テストはできるけど、実力(確認)テストはできない

定期テストはとれるけど、実力(確認)テストで点数が取れない…。Sもぎ、Vもぎで点数が取れない…。塾生にもそういう悩みを抱えるお子さんがいます。対処法をまとめてみました。

目次

定期テストと実力(確認)テストの違い

まずテストの違いを確認しましょう。

テストは大きく2種類ある

作成者テスト範囲難易度テストの目的
定期テスト先生狭い簡単(平均点300点)学校の授業をちゃんと受けているかを確認する
その他のテスト
実力テスト・確認テスト・模試
業者広い難しい(平均点220点)生徒の実力を確認する

大まかに上記のイメージです。それぞれ詳しく説明します

実力(確認)テストのほうが難しい

平均点を比較すると、定期テストの平均点はだいたい300点ぐらい。実力(確認)テスト・模試の平均点は200~240点ぐらい。平均点の差が約80点ありますので、定期テストで400点取れるこは、確認テストでは320点になるのが普通です。

いつも400点(定期)なのに、今回320点(確認)だわ…

平均点との差で、お子さんの実力を見る

当たり前です!だって平均点がそれだけ下がるので。なので、成績を見るときに参考にするのは平均点との差です。

平均点自分の点平均点との差
300400+100
220320+100
平均点との差で実力をはかる

つまり上の条件なら前回400点→今回320点だったとして、成績が下がったわけじゃないということ。成績は平均点との差でみてください。

実力(確認)テストのほうが範囲が広い

範囲の違い
  • 定期テスト:3ヶ月程度の勉強内容
  • 実力(確認)テスト:中1の初めから、今までの内容

例えば6月の定期テストなら、4月~6月中旬の勉強内容。9月の定期テストなら、6月中旬~9月上旬の勉強内容。だいたい3ヶ月程度の勉強内容です。定期テストは短期記憶で勝負できます。

一方、実力(確認)テストは中1の頭~今まで習った全範囲が基本です。例えば中2の9月に実力(確認)テストがあったとすると、中1の4月~中2の8月までの1年ちょっとの内容。中3なら2年以上の勉強内容が範囲になります。広範囲なので、暗記で勝負するのが難しく、ちゃんと理解しているかどうかが問われます。

塾長 小池哲平

定期は努力で点数が上げやすいです。だから定期ができる子は努力(テスト勉強)をしっかりしていると言えます。一方、暗記に頼りがちで理解が浅いと実力はできません。

実力(確認)テスト対策

大前提: ちゃんとテスト勉強する

実力テストは部活がお休みになりません。実力テストに向けた宿題が学校からでないことも多いです。だから、テスト勉強の雰囲気作りがあまりなされません。英検などの勉強と同じで、学校がそれほどお膳立てをしてくれないので、自分で意識を高めていくしかありません。

実力テストは実力を試すものだから勉強しなくていいんだよ

んー、まあ一理あるような気がしますが「テスト前に勉強しなくていつするの?」って感じがします。テストは実力をはかるという目的よりも、テストがあることで勉強する理由とする。そして、実力を高めることが目的なんじゃないかなーと思います。

勉強したほうが結果はでますし、広範囲の復習は記憶を定着させるのに重要。

実力テストの勉強はどれぐらいやるの?

3時間×10日間の勉強を目安にすると良いです。そんなにやりたくない。ならば、1時間半でもいいので、理科、社会だけでもしっかりやると良いです。(実力テストの結果が、理科社会だけ低い、かつテスト勉強していないなら、ここに改善の余地があります。)

理科・社会を追い込む 最優先

ちょっと直前に勉強したかどうかの差がでやすい科目が理科と社会です。忘れていることをもう一度呼び起こす勉強をするのです。塾生は塾の配布する一問一答で一気に追い込みましょう。

気をつけるポイント

  • ✕だけやる
  • 書かずにやる

ことで全範囲を短時間で仕上げることができます。全範囲やりきれないのは、全問題やろうとするから。そして、全部ノートに書いてやるから。時間がかかりすぎます。

解説見てもわからなければ、調べる・質問する

解説みてもわからない問題は当然ですが、調べたり、質問したりして納得できるまで深堀りしてください。ここは時間を書けてもいいところです。

実力テストの過去問演習

過去問演習は2つの目的があります。

仕上がり具合の確認

理社を勉強してみて、7割とれるな。あとの2割はこのあたりが仕上がれば取れるな。そんな仕上がり具合の確認をしてください。まだ仕上がっていない単元を重点的に再度一問一答で潰してください。

問題傾向の把握

実力テストは定期テストと問題傾向が異なります。

  • 広い範囲からちょこちょこ出る
  • 理社は資料が与えられ、前提条件の情報量が多い
  • 数学は定期にはないような考える難問も一部でる
  • 英語、国語は初見の文章が出る

これを肌で感じるために過去問演習をします。

  1. 過去問演習をする
  2. ✕を理解する
  3. 類題演習
    • 過去問演習でうきあがった弱点をつぶすために弱い単元の類題を探して解く

というのが過去問演習の流れですが、せめて 2. ✕理解 まではやりきりましょう。

数学・英語・国語は普段の積み重ね+塾での対策問題

理科・社会に比べ、数学・英語・国語の点数を短期間の勉強上げるのは難しいです。直前に勉強したかどうかというより、普段の勉強の積み重ね、そして実力に左右されます。なので、本質的には普段からしっかり勉強しておくことです。

でも、直前にやれることがあれば教えて頂きたいのですが…

ということで、以下が対策になります。

数学

  • 実力(確認)テストに出やすい問題を優先的にやる
  • まずは大問1の攻略をする(計算と小問集合)
  • 次に大問2、3の攻略をする(関数、規則性、証明など)

がポイントです。実力(確認)テストにでやすい問題は、明らかに傾向があるので塾生には当塾オリジナルの実力テスト対策問題集を塾の授業で行っています。なので、できなかったプリントを自宅でもう一度演習してください。大問1の攻略→大問2、3という手順で学べるように作っていますので、塾のプリントの復習が最高の実力テスト対策になります。塾に通わずに自分のみでやるのは何が出るのかを分析するのは時間がかかるので、そこはあきらめて自分の用意した問題集をすべて完璧にするしかありません。

英語

千葉県でいうと

  • 文法が5題
  • 自由英作文が1題
  • 長文が中心

という特徴があります。

塾長 小池哲平

数学、英語、国語の対策を自分でやるのは難しいです。
分析→練習が必要なので、そこは塾の授業でやっています。
自宅でやってほしいのは塾の授業の復習です。
眺めるのではなく、答えを隠してもう一度解き直してください。

直前にどうこうするのは難しいので、実力(確認)テストは理科・社会をしっかりやりきる。余力があれば数学、英語、国語の勉強でいいと思います。それよりも普段の勉強でしっかりと自力をつけていきましょう。

まとめ

実力(確認)テストができない子によくある傾向は、

  • 普段から理解する勉強うしていない(暗記に頼りがち)
  • 難問を避ける傾向がある(どうせ定期テストにでないとタカをくくっている)
  • 読書量が少ない、親子の会話の深みがない、思考が浅い、地頭がよくない(ベースが弱い)

です。

定期テストに比べると頭の良さそのものが出やすいので、対策は難しいのですが大事な指標になると思います。定期テストがよくて、実力テストが低いお子さんは、高校入試や大学入試で苦しむ傾向にあるので、地頭の良さそのものを鍛えていかないといけないと考えています。

目次