千葉県高校入試の国語200字作文の対策

千葉県は国語が難しいですよね。時間に対して、ボリュームが多い。その原因の1つとして、作文があります。国語の試験時間内で200字の作文を書かなきゃならないのは大変です。

いつも作文が不安だと、常に国語に苦手意識を持ったまま試験に望まなきゃならないです。作文を克服してみませんか?

目次

入試の作文が難しいのは時間が足りないから

聞き取り検査も作文も50分の国語のテストの時間に含まれているのは、千葉県の独特の形式。

他県と比べても非常に時間が厳しいのは千葉県の国語の特徴。

ラスト8分になったら必ず作文を書くようにする。ラスト8分じゃ間に合わないなら、ラスト10分でもいい。

配点が12点もあるので、作文が0点になるのは非常に厳しい。

書けば部分点は取れるので、まずは短時間でマス目を埋められる練習が必要。

千葉県高校入試の作文の採点基準

実力テストやsもぎもぎの採点基準を見る感じだと、単純な減点法であるとは言えません。内容が見られている内容点があります。限定法である部分は字数です。 150字を超えていないと減点。100字を下回ると、さらに減点などと字数によって原点がなされています。

あとは必ず問題には条件があるので、条件に合っているかどうかというところで減点がされます。ここが減点されないと6点取れます。

内容点は半分程度。6点満点だとして、内容が非常に良い→6点、ふつう→3点、いまいち→0点、といった具合。

作文の採点基準は高校によって変わる

ただし、基準は各方向ごとに作っているので。上位校を受けるか、中位校を受けるかで採点の基準が違います。

いつもの学校でやる実力テストは成績上位の子から下位の子まで全員が受けています。そこでの相対的な評価がなされているはずなので、採点基準は若干ゆるいのではないかと思われます。

難関高校の受験者は、普段より採点基準が厳しい

偏差値65を超えるような上位校の受験者であれば、受験者のみんながある程度のレベルの作文を書くはず。そこでの競争になると意識しておいてください。

普段の実力テストの基準よりも高くなると想像されます。

作文対策1:短時間でマス目を埋められるようになる

まずはマスを埋められるというのが最初の課題です。ほとんどの生徒がここに課題を感じています。マスを埋めるにはコツがあります。作文の型を持つことです。

入試作文の型は全部PREPでいい

PREPという型を基本的には使っていきましょう。

Point(結論)、Reason(理由)、Example(例):Point(再結論)の頭文字なのですが、論文など自分の主張する文章にはこれが最適です。(起承転結や序論本論結論はもう少し字数のある作文向き。)

例題

ニュースを見るときに、新聞で読むか、スマホニュースで読むか、どちらが優れていると感じますか?

PREPを使うとこうなります。

Point
結論
私は新聞がいいと思う。
Reason
理由
新聞は目に飛び込んでくる面積が大きく一目でパッとみて、情報を見渡すことができる。見出しだけ読み、興味を持った内容を深読みしていく読み方ができる。
Example
私の体験から、新聞だと朝の10分で全体をざぁっと読むことができるが、スマホで見ていると1つのもの深読みしてしまい狭く深くの読み方になってしまった。私は全体像を短時間で掴みたいので、スマホでのニュースの見方は相性が悪い。
Point
再結論
よって私は新聞でニュースを読むのがいいと思う。

こんな感じです。論理的に見えますし、字数を安定して稼ぐことができるようになります。

場合によっては、Reason(理由)を省いて、PEP(結論-具体例-再結論)で書いてもいいと思います。

作文の字数を稼ぐキモは具体例

作文を書くのが苦手な子はほとんどが具体例を書いていない。結論と理由までは書くのだがその後の具体例がないので字数が稼げない。そこで何をするかというと、理由は二つあると書いてごまかしにいく。理由を2つ書くとそれぞれが薄くなってしまうので、あまりオススメはしない。

具体例はとにかく字数が書けます。具体的に書く=字数をたくさん使うからです。

具体的でない=スマホは便利

具体的=スマホは時間をセットしておけば、勝手にアラームをかけてくれる。曜日ごとにアラームの時間を変えることもできるし、更に1日2回アラームをかけることができる。これは目覚まし時計にはできないことだ。

スマホの便利さをアラームという視点で書きましたが。具体的に書けば、書くほど字数がどんどんどんどん広がっていきます。具体化が得意になると、マス目はあっという間に埋められます。

作文対策2:内容点をとれるように中身を充実させる

とりあえずマス目が埋められるようになったら、内容を充実させていきたいです。内容の充実とはどうやって考えればいいのか?内容に新規性と共感性があることです。

中学生の書く作文は道徳的に正しいことや、若者が好むことを書きがちです。自分視点でしか物事を見ていない感じがして、視野が狭い感じがします。だから他人がどう書くかを予測して、それの裏をかくような作文を書いていくと、いいかと思います。

新規性(独自の視点)をどうやって身につけるか

どうしたら独自の視点で考えることができるか。1つのテクニックは、他人がどんな作文を書くかを予想することです。

例題

ニュースを見るときに、新聞で読むか、スマホニュースで読むか、どちらが優れていると感じますか?

メリット・デメリットの整理

作文を書く前に、新聞・スマホのメリット、デメリットをバーっと箇条書きで書き出します。

メリットデメリット
新聞1. 情報の信頼性
2. 面が広い、一覧性
1. スピード感
2. 大きい
スマホ1. 動画、カラーの画像
2. 双方向性
3. 他記事との連携
1. 文字を読みにくい
2. 質の低いコメント
3. 深堀りになりがち

こんな感じのメモを取りながら考えていきます。

メリットの裏にはデメリットがあります。パッとすぐに思いつく情報は、情報はみんなが書きます。だから、ありきたりではないものを選びたいところです。

メリットデメリット
新聞1. 情報の信頼性
2. 面が広い、一覧性
1. スピード感
2. 大きい
スマホ1. 動画、カラーの画像
2. 双方向性
3. 他記事との連携
1. 文字を読みにくい
2. 質の低いコメント
3. 深堀りになりがち

スマホのデメリットとして、深堀りになりがちという点に注目したとしましょう。

深堀りは普通は良いこととして、語られます。これをネガティブなものであるとして書いたら、新規性が生まれそうですよね。

1つの記事を読んで、それを深堀りするような関連記事を読んでいくと、そのことばかりを追いかけていきます。それは本来良いことだと思いますが、多種多様な記事をザッと抑えるのが新聞の機能だとしたら、スマホで読んで行くと幅の広さは失われていきそうです。

また、スマホは、個人の閲覧履歴にあわせてカスタマイズして、本人がクリックしそうなことばかりを提案してきます。YouTubeの関連動画を見てもわかりますが、野球の動画を見ると関連に野球の動画ばかりが上がってきます。本人も知らぬうちに、狭いテーマの中だけをぐるぐる巡回していることになりそうです。

これは1つ作文がかけそうですね。

内容に囚われすぎて、埋まらないのはNG

ただし、気をつけなければならないのが内容を深く考え過ぎると、マス目が埋められなくなることがあります。まずはマスをしっかり埋めることを意識してくださいね。

最初の30秒ぐらいで作文の方針を立てると思いますが、その際にいいものが浮かばなかったらありきたりな作文でもいいのでとにかく埋めて行きしょう。30秒が勝負です。

作文対策3:すぐできる基本の対策

「だ・である」調で書く

です・ます調は幼く見えます。だ・である調は、主張をする文章にむいています。

ですますで書かないと字数が埋まらない?

多少はカサ増しできますが、そんなくだらない字数稼ぎをしなくても、すぐに書けるようになります。むしろ、字数が多くなりすぎて削るのが大変になってきます。

第一段落は短く・第二段落に字数を残す

千葉県高校入試は、第一段落で資料の要約、第二段落であなたの意見を書け、という構成が多いですが、要約で字数を使っていては内容点が取れません。

要約は短く(2~3行)、主張を長く(7~8行)が鉄則です。

10行使い切る

1行20文字なので、10行×20文字=200字ですが、必ず10行使い切りましょう。高校によっては、

  • 10行→減点なし
  • 9行→-1点
  • 8行→-2点

と文字量による減点を行っている可能性だってあります。内容が充実していれば自然と文字数は増えるはずです。

第一段落と第二段落に軸を通す

例題

ニュースを見るときに、新聞で読むか、スマホニュースで読むか、どちらが優れていると感じますか?二段落構成で、前段では新聞・スマホでニュースを見るメリット・デメリットを書き、後段であなたの考えを書きなさい。

このときにどうやって書きます?

結構多いのが、第一段落でメリット・デメリットを羅列して書いて、第二段落とのつながりを感じない書き方ですね。

例えば、

 新聞は、大きく見れて一目で全体が見れる良さがある。情報の信頼性も高く、紙なので文字が読みやすい。一方で、かさばるので満員電車など混み合う場所では読みにくい。記事化されるスピードが遅く、ネット記事のほうが優位性がある。一方スマホは、…

とひたすらメリット・デメリットを上げる。その上で第二段落がしょぼい。

私はスマホがいいと思います。いつも使っていて慣れているからです。

急に「です・ます調」になっちゃう…。理由も浅く、第一段落を活かせていない。

良い例

 新聞は大きくて一目で全体が見れる良さがあるが、かさばるため満員電車など混み合う場所では読みにくい。購入する、カバンに入れるなどひと手間あるのもマイナスだ。一方、スマホであればコンパクトであり、またいつもの使い慣れた端末にニュースが入る。

 私はスマホでニュースを読むのが良いと思う。ビジネスマンにとってニュースは仕事をする武器となるものだが、朝の満員電車、移動時間などで新聞を広げるのは億劫だろう。スマホなら忙しい朝の時間にサッと取り出して、時間のロスなく読むことができる。また読み上げ機能や、音声ニュースを使って、スマホを手に持つことなく、ニュースを聞くことさえできる。電車の時間だけでなく、歩いている時間さえ、自分のインプットの時間に変えられる。スマホは忙しい人のインプットに最適であると考える。

第一段落を、第二段落の主張の呼び水としています。第一段落は、第二段落を書くための道具に過ぎないです。だから、ここで色んなことを言ってしまうと、主張がぼやけるので、第二段落で書きたいことにつながるメリット・デメリットのみを書けば良いのです。

作文は実践しないとうまくならない

まずはたくさん書こう

理屈は分かっていても、実際に手が動かせるかどうかはまた別の問題です。特に作文はなかなか手が動かなくてかけないと言うことが多い。練習を繰り返すしかありません。ところが、一人で勉強していて、なかなか作文をやるというのもつらいものがあります。実際、作文を自分で勉強している?と問いかけると、手を上げる生徒はほぼいません。単語をやったり、漢字をやったり、数学の問題を解いたり、勉強のしやすいものをついついやってしまいがち。だから、塾のような場所で時間をとって一気にやったほうがいいと思います。

日々考えよう

抜群の作文を書いた子がいました。みんなで講評したときに、レベルが違うね、という作文。どうやってその作文を書いたの?と尋ねると、「家で似たような話題になったことがあるんです。ワクチンを打つか打たないかっていう議論になって、お母さんがだしてきた証拠が自分に都合の良いものだけを引っ張ってきている感じがして…」

そう。話の深さは日常生活で、会話で身につけるものですよね。こう思うんだけど、どう思う?いやいやこうじゃない?

レベルの高い仲間に囲まれて、そんな話が自然にできる環境にあると思考が深まります。

作文の練習は面接にも生きてくる

お気づきの人もいるかもしれませんが、作文で文章を作るのと面接のトーク台本を作るのは非常に似ています。面接もトーク台本の型は基本的にはPREPです。作文がすらすら書けるようになった時、面接の台本もスラスラとつくれるようになります。

ちなみに、この作文の練習というのは、就職活動や大学受験でも生きてきます。ぜひ真剣に取り組んでみてくださいね。

作文をかけるようになりたいなら当塾へ

200字作文をしっかり書きたい。内容点がいつも0点だけど、ここで点数を取れるようになりたい。マス目がなかなか埋まらなくて困っている。そんなみなさんは当塾へ。理論だけ学んでも練習が伴わなければ実際にはかけるようになりません。書いた作文を読んでもらい添削をしてもらうこと。自分では思いもよらないような意見をたくさんインプットすること。そんな機会が当塾の作文対策にはあります。まずは無料体験へいらして、作文をどうにかしたいとご相談ください。

結果の出る勉強法を身に着けたい!

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この記事を書いた人

小池てっぺい先生のアバター 小池てっぺい先生 ランゲージ・ラボラトリー塾長

白浜中→安房高校→慶応経済→リクルート→ランゲージ・ラボラトリー塾長。
効率的に勉強する方法や、努力を継続する方法を編み出し実践。高校で学年ブービーから、予備校トップ講師の授業をうけ、早稲田・慶応・上智に逆転合格。トップ講師の授業を中学生向けにアレンジして提供。館山市でも学年トップクラスを多数輩出。塾長小池の自己紹介

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