当塾では絵かき算を使って思考力を養います。絵かき算をやる上での注意ポイントです。
絵かき算のコツ
- 全く知らない語句だけは教えます。他は完全にノーヒント:「こうしたら見やすいよ」も×。
- 量ではなく質のみが重要:「ゆっくり、ジックリ、丁寧に」自力だけで楽しく取り組めるように、日常生活を丁寧に味わいながら過ごすことが学力養成の大前提となります。(高速・大量・暗記・反復学習との併用はできるだけしない。)
- すぐには分からなくても、声に出して「分からな~い」とは言わない。まず、描いてみる。(思考の忍耐力を育てることが大事:「分からない」は思考を停止させる命令の言葉となる。)
- 読むのは1回。一行ずつ、「読んで描く、読んで描く」ことが大事。
- 分かっても絵図を描く。*絵図を楽しく描く事が、最も効果的な思考回路養成になります。
- 描いたら文章は見ないで絵図だけで考える。*絵図を参考にして頭で考えるのではなく、絵図そのもので考える。

ここで書かれているコツは本当に「うんうんうん」とふかーくうなづけるものです。算数、数学の力がある人は、この力がもれなくあります!
事例
良くない例


絵・図を書かずに適当に計算しているだけ…。
良い例


絵図を書いて考えている。
倍の意味をちゃんと理解している。計算に頼らず、図をうまく使って考えている。(3kg→3000gとか、計算して白が500g、赤は5マスだから2500gなど)
確認をちゃんとしている(白500gで赤は5倍で2500g、合計で3000gになっている→問題の条件を満たしている!)
【あるある】よくない回答を持ってきた子に聞く





白は何グラム?



(えっ?そんなこと考えてないけど…)
600g。



赤が2400g、白600gってことは赤は白の何倍なの?



(えっ?…)
4倍
(だから何?)



じゃあ、問題の条件満たしてないじゃん。
だって5倍って書いてあるよ。



あー・・・
こんな感じによくなります。答えをだしても、意味がわかっていないですし、条件を満たしているかをまったく確認をしていないんですね。
で次には、5倍の条件を満たしているけど、合計して3000gになっていない答えをもってくるんです。
どうにもならないときにかける声は、
まずは1行ずつ絵図を書いて。絵図をかき終わったら、絵図を見ながら考えて。
まずはそこからです。(だって絵図書いてないでしょ?)
あっているかどうかは重要ではないんです。考えているときに何通りもの思考パターンを経験して、考えいる最中に頭がよくなっているんです。
しかし解き方をおしえ、答えを教えると1パターンだけ習得します。自分で何通りもの思考をしているわけではないので、薄っぺらく応用が効かない表面的な思考になります。
思考の臨界期は12歳まで(思考力は12歳までで発達が終了)。12歳までは思考力を鍛え、パターン学習の解禁は13歳以降!