テスト前の中学生の親は半分サポートが正解です

親は中学生の子供を半分サポート

テスト期間の親御さん。どういう心構えでいればいいのか、何をしたらいいのかをまとめてみました。

「えっ?親がやることあるの?テストは子どもの問題でしょ?」

確かにそのとおりです。勉強は子どもの問題。

でも小学生のときは、丸付けは親がしていましたよね?

そうしないと適当な丸付けをする。間違えても赤で答えを写して終わり。こんな経験をしたこともあると思います。

子どもはめんどくさがりで意志が弱いもの。

脳みその意志力を司るところ(前頭葉)が未発達。
なので意志力が高くない。本人の人間性の問題なのではなく、物理的に未発達だから仕方がないです。

お酒・タバコは20歳から。
意志力の低い子どもに依存性の高いものを与えると、高確率で依存症になります。だから年齢制限を求めています。

中学生勉強のサポートは必要。

小学生はフルサポート。
中学生半分サポート
高校生はゼロサポート(完全なる自立)
がイメージ。

小学生のころにフルサポートしていた子が、中学生になると急にゼロサポートになる。

気持ちはわかります。学校も生徒が自分で丸付けをする想定をします。親子関係がギクシャクしてサポートは難しいご家庭もあります。

親子関係の問題は一旦脇においといて、お子さんは本当に放置で大丈夫でしょうか?丸付けちゃんとできてます?間違っているのに◯にしていたり、厳しければ、中学生は半分サポートと意識をもってほしいです。

目次

テスト前のスマホ預かり

テスト期間はスマホをいじる時間はない

テスト期間中はスマホを使用禁止にしたほうがいいです。

LINEには、ひとこと(ステータスメッセージ)の欄に「テスト前はLINEみません」と書いておき、スマホから距離をとさせます。

テスト前は1日3時間×10日間(合計30時間)の勉強(中1、中2を想定)。これが最低限の目安

自宅に帰ってくるのが18時30分としましょう。

ご飯、風呂、歯磨きなど最低限必要なことで1時間かかると見積もります。すると19時30分。

3時間勉強すれば22時30分。遊んだり、リラックスする時間はほぼない。テスト前はそういうものです。

必然的にスマホを使う時間はなくなります。

大阪桐蔭の野球部もスマホ禁止

野球強豪校の大阪桐蔭はのびのびとした自主性を重んじる空気が強いが、スマホは禁止になっています。

3年間スマホをつかわない。

西谷監督いわく、寝る時間がおそくなるからだそうだ。何かを得るためには、何かを失う覚悟が必要。

テスト前にスマホのを扱いを話しておく

勉強していない姿を見て、イライラして「スマホ没収!」とするのは美しくないです。

普段の何気ないときに話をしておくといいです。

「あのさ、いざっていうときにはちゃんと真剣にやる方がいいじゃん。」

「まあそうだね。」

「テスト前は1日3時間×10日間って小池先生が言ってるじゃん。」

「そうだね。」

「それやるのには、スマホで動画見てる、ゲームやってるのってダメじゃない?」

「うーん、まあそうだね。」

「だからさ、テスト前はスマホ使わないほうがいいよ。」

「まあ、・・うん。」

「だから、テスト前はお母さんがスマホ預かるよ。」

「最小限、必要な連絡を取るのはいいけどさ、いつも目に見えるところにスマホがあって、我慢しながらやるのって辛いからね。」

「私だってそうだよ?やんなきゃいけないことがあるときは、大好きな○○を完全封印するから。」

「・・・」

「まあこんな感じだろうか。」

コツは普段から話しておく。
何気ないときに話しておく。
そして自分の背中を見せておくことだと思う。

丸付けチェック

丸付けがちゃんとできる子は少ない。

バツなのに丸にしている子が多い(とくに中1)。

特に英語が悲惨。

大文字、カンマ、ピリオド、クエスチョンマーク。複数・三単現のs。

バツなのに丸にしている。

親が丸付けができているかチェックし、できていないなら丸付けのやり直しをさせる。

普段は1~2週に1回。テスト前は2~3日に1回やればいい。

丸付けチェックの時間は2~3分ぐらいですむ。大した労働じゃない割に見返りは大きい。

お子さんの丸付けの精度が高くなってくれば、月1チェックでいい。

だんだんチェックする間隔をあけていく。

最終的にはほったらかしておいても自分でやれる。

自分で丸付けできるようになるまで責任を持って伴走してください

バツ直しチェック

バツ直しは勉強のキモだ。

赤で答えを写して終わりなわけがない。

しかしここができないお子さんは多いです。

バツ直しができる子は間違えた分だけぐんぐん成長していく。

ドラゴンボールの孫悟空が、相手の技を一度見ると自分のモノにするように、サイヤ人が瀕死の状態になると戦闘力が数倍になるように、間違えた分だけ成長する。

だから間違えを恐れなくなる。強い相手にもひるまない。むしろ「わくわくすっぞ」だ。

しかし、バツ直しができない子は間違えることを恐れる。そして成長しない。

だから勉強がつまらなくなる。単語を間違えたときは練習して暗記すればいい。英文法を間違えたときは、原理原則となるルールを再確認して当てはめ直せばいい。

その場の状況に応じた適切なバツ直しをできるようにぜひサポートしてほしい。

バツ直しは学校の宿題の自学ノートにやって提出するといい。バツ直しをちゃんとやっている自学は、いい自学だ。内申点があがることだろう。

バツ直しの詳細についてはこちらをご確認いただきたい。

どうしてもバツ直しができないなら、松丸母のバツノート作戦

勉強する環境を整える

自分が勉強している横で、家族がテレビを見ている。スマホをいじっている。ゲームをしている。小さい子がワチャワチャしている。

勉強には向かない環境だ。

ダイエットをしているときに、横でカレーライスを食べられる…。

それはきつい。

自分が頑張るときは周りの人も頑張っていてほしい。それが人間の心理だ。

1人で10km走ったことがなくても、マラソン大会なら10km走れる。

周りのみんなも走っているからだ。

プライドがあるからだ。

テスト期間中は家族も自分の勉強をしてみてはどうか?

いやそれは難しいというならば勉強部屋を用意する。

勉強部屋の定義は、ベッド、マンガ、スマホなどの誘惑が一切ないこと。

子ども部屋 兼 勉強部屋だとこうはいかない。誘惑のある環境で勉強ははかどらない。

机の整理

机の上がゴチャゴチャだと机の掃除を始める。勉強から逃げるためだ。掃除は勉強時間にならない。そんなことをしている余裕はない。

だから、親が整理をしてあげればいい。ダンボールに机の上のものを全部ぶちこむ。30秒でおわる。「テストが終わったらキレイに整理しようね」と声をかけながら。

別にそれぐらいで子どもの自立心は奪われない。

勉強部屋で集中できればいい。でも何かソワソワして集中できない。

壁の向こうには楽しんでいる家族がいるからだ。

自分もそっちに加わりたいという誘惑にかられる。お子さんが頻繁にリビングに顔を出すようなら、さみしがっている。

自分は頑張っているのに、みんないいなーと羨んでいるのである。

その場合はやはり家全体を勉強する環境にする。家族全体で勉強に付き合うのだ。

それは難しい。仕事で疲れているし。夜はリラックスしたいんだ。

それならお子さんを塾の自習室にほうりこむ。

スマホを持たせないで、19時~22時の3時間。自習室にいっておいで、と。

やるときにはやるのってカッコいい。

普段はだらしなてくても、いざというににはやる。ギャップ萌え。

部活停止になれば学校帰りに直で自習室に行く。16時30分~19時30分。

塾の自習室には勉強に必要な要件が揃っている。キレイな机。頑張っている仲間。誘惑ゼロの環境。

重要なのは、「やるときはやる」
という価値観をすりこんでおくこと。

価値観を育むのは親の仕事。
普段からごきげんなときに親子で会話をする。
背中を見せておく。

だんだん自立していく

半分サポートをしているうちに
だんだん自立していく。

4歳の子にいきなり自転車を与えてもこげない。ストライダーで練習をしていると、自転車に乗れるようになる。

「ああ、こうやってやればいいんだな。」と体で覚えていく。

近い将来、自走できるようにストライダーにのせる期間が中学生。

中1のお子さんは9割がストライダーが必要。
中2になると5割はストライダーが必要。
中3でも2割はストライダーが必要。

精神的に成熟している女子は、
わりと早く自走できる。

甘えん坊で幼い男子は、
自走するまでに時間がかかる。

丸付けはわりと自分でできるようになる
(中2ぐらいになると。中1は結構難しい)。

バツ直しはできない子は
いつまで立ってもなかなかできない。
(小学生低学年のうちのサポートが重要。でも中学までそれをやって来なかったなら、仕方ないので今やるしかない。)

参考:バツ直しのサポート

スマホ対応は、ほとんどの子が自分ではできない(自分でできる子は中3の2割ぐらい。そこまでは管理してあげる)。

意志力をつかさどる脳みそ(前頭葉)の発達具合は個人差がある。成熟するのが早い子もいるし、遅い子もいる。

年齢を重ねると自然と発達するのだが、中学生のうちは半分サポートをしてほしいと思う。

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この記事を書いた人

小池てっぺい先生のアバター 小池てっぺい先生 ランゲージ・ラボラトリー塾長

白浜中→安房高校→慶応経済→リクルート→ランゲージ・ラボラトリー塾長。
効率的に勉強する方法や、努力を継続する方法を編み出し実践。高校で学年ブービーから、予備校トップ講師の授業をうけ、早稲田・慶応・上智に逆転合格。トップ講師の授業を中学生向けにアレンジして提供。館山市でも学年トップクラスを多数輩出。塾長小池の自己紹介

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