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漢字の書きができないという声は多い。
確かに練習をするしかないが、生徒たちの間違え方を見ていると気が付くことがある。
こんな問題だあったとしよう。
下つづみと書いてしまう子がいる。
正しくは舌つづみだが、意味を考えていないだろ。
ほかにもワカモノを
若物と書いてしまうミス
(正しくは若者)
ワカモノは若い人をあらわすから物じゃおかしい。
でも、意味を考えずに音だけで考えている子は多い。
意味を考えながら、練習をする。
練習のところに意味が書いてある。
これを必ず確認することだ。
訓読みを読めば意味が分かる。
例えば許諾するという漢字は小5には難しい。読み方はわからないだろう。
しかし、許は「ゆるす」という訓読みだから、何かを許すということなんだろうと推測がつく。
しかない。
訓読みが載っていれば簡単だ。
移は、うつるってことね。
と意味を理解できる。
音読みしか載っていない漢字。
これは熟語から意味を推測する。
反則、法則。
両方の則に共通する意味って何だろう?※
「あっ、ルールってことか。」
という具合だ。
複数の具体例から共通点を抜き出すことを抽象化という。
勉強を通じて獲得したい重要なスキル。
きけん
危検? 危険?
どっちかわからない…
よくある。
そのときに役立つのが部首。
阝(こざとへん):切り立った山の頂上→けわしい。危険「冒険・危険」
きへん:木をあらわす→木簡(もっかん)のイメージ。紙がない時代、木簡に法律を書いたことから、きへんは調べる、取り閉まる、決めるなどの意味を持つ。「検査・検定・検討」
こざとへんときへんの違いを理解していると、区別が楽になる。
特に小学高学年~中学生になると、似た形の漢字が増えてくる。
これを理屈抜きに丸暗記するのは厳しい。
部首の意味を覚えながら、漢字を練習していくといい。
形声文字は音が同じで、意味が違う。
形声文字では、意味は部首が担当している。
ちなみに形声文字は60%ある。
この考え方は非常に大事だ。
形声文字:意味をなす部分と、音をなす部分を組み合わせて作られた漢字。高学年以降、形声文字の割合がふえていく。
険
検
倹
険:ケン。危険という意味
検:ケン。調べる、取りしまる、決める。
倹:ケン? 意味は・・・・わかんない。
となった人が多いと思う。
倹という漢字を使う熟語を思い浮かべてほしい。
倹約(けんやく)がある。
倹約の意味を考えると、節約とほぼ同じだ。
だから
倹:意味は「節約する」
と考えるといい。
すると、同じケンという音でも意味に応じて使い分けることができる。
漢字ドリルをやっているようすをみても
意味をよまずに、ただ写している子は多い。
規・規・規・規
本人はただ写しているだけだ。
早く終わってラッキー。
頭を使わなくて楽だぜ。
とその場しのぎで終わらせていないだろうか?
するとどうなるだろうか?
意味が分からない。
何も感じない。
漢字練習の時間はただの線をたくさん引く作業だ。
本人は楽している気がしているが、実は後で大変な思いをする。
短期的視点しか持ち合わせていない。
それに対して、考えながら書いている子はこんな感じだ。
規:き。きまりって意味か。
例えば、規則。ああ、なるほどね。
定規。規則を定める。長さって規則を定めるときに使うのか。
キャンプ場で250cm以内にテント張ってくださいとか。線を引いて定めたとか。
だから定規っていうんだ。おもしろ。
と漢字練習ひとつとっても考える量が違う。
こうやって1つ1つ考えながら練習することが時間がかかるように見えて、実は最短距離で勉強していることになる。
長期的視点を持ち合わせている。
単調になりがちな漢字練習を楽しめる。
実は、英単語の勉強も全く同じだ。
気づきながら勉強していくと、法則が見つかり、どんどん楽になる。
気づきがつながり、法則が体系化されていくのが気づき多い人。
その場しのぎさんは法則が見いだせない。
積みあがらない。
だから、最初からできないが、後になってますます差がひらく。
(勉強でいうと中3~高校生)
例えば麓。
よく見ると2つの漢字からできている。
林+鹿。
たぶん、こんな感じ↓
山の
麓
林があって、鹿がいた。
他にも餌。
「エサ」という字。
これもよく見ると、「食」「耳」
耳を食べる?
たぶんこんな感じ↓
パンの耳をエサとして与えている様子。
正確な由来でなくてもいい。
自分なりに考えるから楽しい。
一見めんどくさそうだけど、
意味を考えながら勉強した方がトータルでは早い。
意味を考えるとは、
1. 漢字ドリルに書かれている意味の説明を読みながら丁寧にやること
2. 部首の意味を学ぶ。
実は意味を考えるのが重要なのは、
英単語も、自学ノートも、算数も同じ。
長期的視点で物事を考えられるかが大事だ。