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お手伝いは通しで全部やってもらうといいと思った件

カレーを作るとき、食材買ってきて、野菜をきざんで、肉を炒めて、ルーをいれてカレーを作る。

最初から最後まで通しでやると、カレーの作り方を覚える。

カレーを作れるようになると、応用してシチューも作れるだろう。ハヤシライスも作れるだろう。

クックパッドをみながら、野菜炒めも作れるかもしれない。

でも、玉ねぎの皮むきだけをひたすらやらされていたら、カレーを作れるようにはならない。他の料理もできるようにはならない。

「通し」でやることが大事なんだ。

僕の尊敬するサウザーさんは、そんな話をサウザーラジオでよくされている。

サウザーさんの話は、カレーを作り方をたとえ話にして、ビジネスの作り方を説明する。

ビジネスも、大企業で細分化された業務を、ひたすら繰り返していても、自分でビジネスを作れるようにはならないと。

まったくそのとおりだと思う。

本記事の著者

塾長小池の写真(マスクをしている)

高校で学年ブービーから、早稲田、慶応、上智大に合格リクルートで法人営業を約4年間→館山市で学習塾ランゲージ・ラボラトリーを運営し12年。地域の人気塾になりました。

小学生は思考力を鍛え、中学生は地域トップの公立高校に進学する支援をするのが得意です。<詳細>

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目次

子供のお手伝いを振り返ってみた

ぼくには5歳、3歳、0歳の子供がいる。

5歳と3歳の子にはよくお手伝いをさせている。

「やりたーい」というので、基本的にやらせている。

BBQのときにも、ガスバーナーやりたい!というので、やらせている。(危険性は伝えた上で)

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だから、結構いろいろな経験をさせているつもりだった

でも、実は玉ねぎを刻ませているだけだったのかもしれない。

あんまり「通し」でお手伝いをさせていなかった

「今日 BBQやるけど、将太ひとりで火をつけてみなよ。」

「えー、一人じゃ無理だよ。」

意外な返答だった。

我が家はよくBBQをしている(週3回行う週もある。平均して月2〜3回はしているす)。そして、将太は火をつけるのが大好きだ。

いつもバーナーやチャッカマンを使って、火をつけている。

でも、自分ひとりで火を起こすことはできない。

ガーン。

ちょっと衝撃だった。

だからやってみよう、と思った。

通しでやってみたら、1つの遊びになった

BBQを通しで体験させようと思った。

まずは買出し、ホームセンターに炭を買いに行く。

「将太。今日はBBQしよう。ホームセンターで買うものは、炭、トングね。」

「うん。炭とトングだね。」

ホームセンター内を探し回る将太。

おもちゃにつられて、目的を見失いそうになる。

ストラックアウト風なおもちゃと、バット、ボールを買う。

炭とトングも忘れずに買う。

「何買いに来たんだっけ?」

「炭とトングを買うんだよね。」

おっ、忘れてない!すごい。

そのあと、スーパーに行く。

「将太は、ブロッコリー食べたいんだよね。」

といってブロッコリーを買う。BBQでどうやって調理するんだ。

でも、それもいい。

調理方法を考えずに買って失敗するのもいいし、うまく工夫して調理できてもいい。

買いたいというものをいろいろと買ってみた。

長女凜(3歳)は、とうもろこしを買う。

後はお肉など適当に買った。

「買い物→調理」という流れの、買い物を経験した。

いつもとは様子が違う将太。

自宅に戻って、いざ火起こし。

着火剤のかわりに、クッキングペーパーに油を浸して燃やす。

その日の上に、炭を並べた。

いつもはバーナーを振り回している将太。でも今日は炭を火の上におく。

ただバーナーを持ってご満悦ないつもの将太ではなく、どうしたら火がつくかを真剣に見ているように見える。

今回はかなり手助けしてしまったが、今度は一人で火をつけることに挑戦させたい。

玉ねぎだけを切るのではなく、カレーをつくる。

通しで体験させたい。

親がいるとダメだな〜

でも、親がいるとダメ。

つい口出しをしてしまうし、将太も甘える。

火がつかなくても、「ちょっと家の中に行ってくるわ。」

と行って現場をはなれてしまう。

火がつかないとメシが食えない。

結果に対して、責任をおっていない。

当事者でなくなってしまう。

できれば、同年代くらいの子どもたちだけでBBQをやらせ、斜め後ろから見守るぐらいがちょうどいい。

友人の家族と、親用のBBQコンロと、子供BBQコンロを用意してそれぞれ火をつけ、それぞれBBQをする。

自分で行動して、結果を自分で受け止めることができる。

お手伝いという表現は、しっくりこない。

お手伝いというと、誰かの補助をするようなイメージになるからだ。

だから、玉ねぎの皮むきしかさせない。

箸を並べるとか、細分化した業務しかやらせなくなりがち。

通しで一つのことをやらせるなら、それはお手伝いではないような気がする。

大前研一さんの家庭内利権という言葉を思い出す。

家の窓掃除をアウトソーシングすると5,000円なら、親はその利権を息子に与え、業者が磨いたようにピカピカにしたら5,000円を支払う。一方、植木のメンテナンスは娘の利権とし、枯らさずに元気に育てることができたら月末にやはり相場相当の対価を与えるといった具合です。

引用:「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て (PHP文庫)

これは、通しでやらせている。

「きちんと仕事をすれば、それにふさわしい対価を得られる」ことを子供は学びます。何もせずに小遣いがもらえる環境では、この感覚は育ちません。だから大前家に小遣い制度はありません。正月になると自動的にお金がもらえるお年玉などはもってのほかです。

引用:「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て (PHP文庫)

子供の自立心、責任感が育つ。

塾の生徒たちを見ていると、勉強のできる子とできない子の違いに「自立心・責任感」がある。

この問題をとけないと困る。理解するまで、どうにかしようという気迫を感じる生徒がいる。

わからないと解説を読む。それでもわからなければ、友人に聞く、僕に聞くなどしてなんとか理解するまで粘る。

この結果に責任を負うのは自分だという意識があるように感じる。

「だってこの問題がわからないと困るのは自分じゃないですか。」と言葉にして言っていた子もいる。

BBQに例えるなら、火がつかないとメシが食えない。火をつけるのは自分だ、という責任感・自立心だ。

一方できない子はぽわ~んとしている。問題が間違っていても解説を読まない、誰かに聞こうとしない。この問題ができないとテストで点をとれない。高校入試に受からない、という結果に責任を負う意識はない。想像もしないのだろう。BBQに例えれば、火がつかないとメシが食えないと想像をしないようなもの。誰かがつけてくれるだろう、と。他人に依存している。

まとめ

長くなったが、まとめとして。

  • お手伝い(家庭内利権)は通しでやらせる。責任感・自立心が育つ
  • 通しでやらせることの教育効果は

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