働きがいのある会社とは? OpenWork 働きがいのある企業ランキング2026の上位50社と読み方

明るい会議室のガラスの壁の前で、白いシャツの若い会社員の女性が付せんだらけのホワイトボードを背に、ペンを握って目を輝かせている。「社員が選ぶ上位50社」「働きがいのある会社」「1位は三井物産」の文字。

ランゲージ・ラボラトリーの小池です。

三井物産。

社員が選ぶ「働きがいのある企業ランキング2026」で、1位になった会社です。

仕事を選ぶとき、皆さんは何を見ていますか。年収がいくらか。入るのがどのくらい難しいか。どちらも大事です。でも、それだけで選ぶと、入ってから「思っていたのと違う」となりやすい。

毎日の仕事に手ごたえがあるか。成長できるか。言いたいことが言えるか。これが働きがいです。年収や入りにくさとは、別の物差しです。

この記事では、社員の口コミから作られたランキングの上位50社を、表でそのまま載せます。そのうえで、ランキングの作り方と読み方、年収・入りにくさとの違い、中高生の今からできることを書きます。

この記事でわかること:

  • 働きがいのランキングは、だれが、どうやって作っているか
  • 上位50社の表(順位・会社・評価点)
  • 上位にコンサル・商社が多い理由
  • 働きがいと、年収・入りにくさは別物
  • 業界ごとの働きがいの中身
  • 中高生が今からできること
目次

働きがいのランキングは、どうやって作る?

作っているのは、OpenWork(オープンワーク)という会社です。OpenWork は、社員や元社員が自分の会社を評価する口コミサイトを運営しています。そこに集まった評価から、毎年「働きがいのある企業ランキング」を発表しています。2026年版は、2026年2月5日に発表されました。

集計の決まりは、こうです。

項目中身
使った回答2025年1月1日〜12月31日に投稿された回答。今も働いている社員と、2025年中に辞めた社員の回答
回答の条件その会社に社員として1年以上いた人。8つの項目の点数に加えて、500字以上の自由記述があるもの
対象19,681社の回答
評価の項目待遇面の満足度、社員の士気しき、風通しの良さ、社員の相互尊重、20代成長環境、人材の長期育成、法令順守じゅんしゅ意識、人事評価の適正感

出典:オープンワーク株式会社「働きがいのある企業ランキング2026」プレスリリース(2026年2月5日、共同通信PRワイヤー)

8つの項目を見てください。給料(待遇面の満足度)は、8つのうちの1つだけ。残りの7つは、職場の雰囲気、若いうちに成長できるか、長く育ててもらえるか、評価に納得できるか、です。働きがいは、給料よりも「ここで働いて伸びている実感があるか」で決まる。このランキングは、それを数字にしたものです。

ただし、口コミは働いている人の感じ方です。同じ会社でも、部署や上司で大きく違います。順位は「この会社に入れば必ず楽しい」という約束ではなく、社員の平均の声と読んでください。

働きがいのある企業ランキング2026:上位50社

上位50社を、そのまま載せます。業界の列は、読みやすいように塾が分けたものです。

順位会社業界(塾の分類)評価点
1三井物産商社4.83
2電通広告・新聞4.78
3P&Gジャパンメーカー4.68
4アビームコンサルティングコンサル4.66
5PwCコンサルティングコンサル4.65
6東京エレクトロンメーカー4.60
7サントリーホールディングスメーカー4.57
8ボストン・コンサルティング・グループコンサル4.52
9東急リバブル不動産4.51
10アビームシステムズIT4.50
11ソニーメーカー4.49
12リクルート人材4.49
13野村総合研究所コンサル4.46
14豊田通商商社4.46
15クイック人材4.45
16シンプレクスIT4.45
17EYストラテジー・アンド・コンサルティングコンサル4.44
18住友商事商社4.44
19日鉄ソリューションズIT4.43
20アマゾン ウェブ サービス ジャパンIT4.42
21オリックス金融4.41
22日本アイ・ビー・エムIT4.40
23SkyIT4.38
24三菱商事商社4.38
25野村證券金融4.38
26伊藤忠商事商社4.38
27日本総合研究所コンサル4.37
28インディードリクルートパートナーズ人材4.36
29フォーティエンスコンサルティングコンサル4.35
30ディー・エヌ・エーIT4.35
31伊藤忠テクノソリューションズIT4.35
32パーソルキャリア人材4.33
33博報堂広告・新聞4.32
34アバナードIT4.32
35丸紅商社4.32
36富士フイルムメーカー4.31
37フューチャーアーキテクトIT4.30
38NTTデータIT4.30
39日本マイクロソフトIT4.29
40中外製薬メーカー4.29
41大和証券金融4.29
42デロイト トーマツ コンサルティングコンサル4.28
43三井住友ファイナンス&リース金融4.27
44朝日新聞社広告・新聞4.25
45ベイカレント・コンサルティングコンサル4.25
46マネーフォワードIT4.24
47三井住友銀行金融4.24
48CTCテクノロジーIT4.22
49サイバーエージェントIT4.21
50マクニカ商社4.21

出典:OpenWork「働きがいのある企業ランキング2026」(2026年2月発表)、ダイヤモンド・オンライン(2026年2月14日)の表から。評価点は5点満点。評価点はランキング用に対象データを限った点数で、OpenWork の会社ページの点とは違います。同じ点で順位が違うのは、小数点以下の差。会社名は略したものがあります。業界の列は塾の分類。

50社を業界ごとに数えると、こうなります。

業界(塾の分類)50位以内の社数
IT15社
コンサル9社
商社7社(総合商社6社と、半導体の商社のマクニカ)
メーカー6社
金融5社
人材4社
広告・新聞3社
不動産1社

いちばん多いのはIT。でも、業界の会社の数に比べて目立つのは、コンサルと商社です。特に総合商社は、三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅・豊田通商・双日の7社のうち、双日を除く6社が50位以内に入っています。

なぜ、コンサルと商社が上位に並ぶのか

ダイヤモンド・オンラインの解説によると、上位の会社の口コミには共通点がありました。社員一人ひとりの希望や、どんな仕事をしたいかを大事にして、成長の機会を用意していること。そして、研修やキャリアづくりの手助けが、個人まかせではなく会社の仕組みとして整っていることです。

ほかにも、会社の理念や「業界でいちばんを目指す」という目標が社員の共通の言葉になっている会社は、社員の士気が高い。年齢や入社年次に関係なく、現場の気づきや反対意見がすぐ上に届くフラットな会社は、風通しの良さが高い。そういう分析でした。

これを、コンサルと商社に当てはめてみます。

コンサルは、大きな会社の経営の困りごとを解く仕事です。数か月ごとにプロジェクトが変わり、若いうちから相手の会社の役員の前で話す場面があります。毎回ちがう業界の難しい問題にぶつかるので、「先月の自分より伸びた」と感じやすい。8つの項目の「20代成長環境」がそのまま高くなる仕事です。

商社は、世界中で事業を育てる仕事です。若いうちから海外の現場に出て、何百億円という事業に関わります。そのうえで待遇も高い。三井物産の社員の平均年収は2,058.9万円、三菱商事は2,112.5万円です(各社の有価証券報告書、2026年3月期)。人を何十年もかけて育てる会社なので、「人材の長期育成」も高く出ます。

小池は、ここにもう1つ理由があると考えています。コンサルも商社も、入るのが難しい会社です。その会社の仕事をやりたくて、何年も準備して入った人たちが、口コミを書いている。だから「やりたいことができている」という声が多くなる。

逆に言うと、働きがいは会社の中身だけでなく、自分がその仕事をやりたかったかでも決まります。入りやすいかどうかで選んだ会社では、同じ会社でも働きがいは感じにくい。ここは、あとの節でもう一度書きます。

働きがいと、年収・入りにくさは別物

では、働きがいの高い会社は、年収も高く、入るのも難しいのか。

仕事・就職のカテゴリーの「入るのが難しい会社の地図」には、中高生が名前を知っている会社が102社のっています。そのうち、このランキングの50位以内に入っているのは25社。地図のデータで、何社か並べてみます。

会社働きがいの順位入社難易度平均年収
三井物産1位63.72,058.9万円
三菱商事24位63.72,112.5万円
電通2位62.11,595.9万円(持株会社)
リクルート12位58.91,162.0万円(持株会社)
サイバーエージェント49位57.7913.8万円
三井住友銀行47位60.9933.8万円
マッキンゼー50位の外65.6公表なし
三菱地所50位の外62.51,759.3万円
キーエンス50位の外59.12,178.3万円

出典:働きがいの順位は OpenWork「働きがいのある企業ランキング2026」。入社難易度は大学通信「新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2025」(50位より下の会社は2024年版の値)。その会社に入った人の出身大学の難しさの平均で、上に行くほど難しい。平均年収は各社の有価証券報告書(最新の決算期)の平均年間給与。持株会社は、グループの持株会社の社員だけの平均。マッキンゼーは日本で有価証券報告書を出していないので公表なし。

表から、3つのことが読めます。

1つ目。3つとも高い会社はある。三井物産と三菱商事は、働きがいも、入社難易度も、年収も上のほうです。ただし、ここに入るのはいちばん難しい。

2つ目。入りにくさが地図の真ん中より下でも、働きがいが高い会社がある。リクルートやサイバーエージェントです。どちらも、若いうちから仕事を任せる会社として知られています。

3つ目。年収がいちばん高いキーエンスや、地図のいちばん上のマッキンゼーは、50位に入っていません。ただし、これは「働きがいが低い」という意味ではありません。50位の外の会社は、点が公表されていないだけです。

年収と入りにくさは、会社の外から数字で比べられます。働きがいは、中で働く人の感じ方です。3つは別々の物差しなので、1つだけで会社を選ばないでください。

仕事・就職のカテゴリーの地図は、上のタブで「難しさ」「年収」「働きがい」を切り替えて、同じ会社の位置を見比べられます。

業界ごとに見る、働きがいの中身

同じ「働きがいが高い」でも、何に手ごたえを感じるかは業界ごとに違います。地図にのっている会社のうち、50位以内の会社を業界ごとに並べました。右の列は、その会社でどんな仕事ができるかを塾が一言でまとめたものです。

業界会社(順位)働きがいの中身
商社三井物産(1位)世界中で鉱山・エネルギー・病院などの事業を育てる
広告電通(2位)社会の話題になる広告やイベントを、一から仕掛ける
メーカーP&Gジャパン(3位)洗剤や化粧品で、若いうちからブランドを任される
コンサルアビームコンサルティング(4位)日本企業の仕組みづくりを、現場に入って一緒に進める
コンサルボストン・コンサルティング・グループ(8位)大企業の経営の悩みを、データと議論で解きほぐす
メーカーソニー(11位)ゲーム・音楽・映画・カメラで、世界を感動させる
人材・ITリクルート(12位)就職・住まい・旅行など、人生の選択を助けるサービスを作る
金融野村證券(25位)会社が株でお金を集める手伝いと、人の資産づくりを担う
ITNTTデータ(38位)銀行や役所の止まってはいけないシステムを作る
金融三井住友銀行(47位)会社の成長や海外進出を、お金の面から後押しする
ITサイバーエージェント(49位)ABEMAやゲーム、広告を若いうちから任される

働きがいの中身は、各社の事業の中身から塾がまとめたもの(口コミの引用ではありません)。

並べてみると、業界ごとの手ごたえの違いが見えます。

  • コンサル・商社:難しい問題、大きな事業。スケールの大きさと、自分が伸びる実感
  • IT:社会が止まらない仕組みや、毎日使うサービスを作る。作ったものが動く実感
  • メーカー:自分の担当した商品が、お店に並び、世界で使われる実感
  • 広告・人材:人の気持ちや人生の選択を動かす実感
  • 金融:会社や人の挑戦を、お金の面から支える実感

金融の会社は、50位以内に5社。銀行・証券・保険の違いや、入り方は金融業界の記事にまとめています。

中高生が、今からできること

ランキングを見て「三井物産に入れば、働きがいがある」と考えるのは、半分だけ正しい。前の節で書いたとおり、働きがいは、自分がその仕事をやりたかったかでも決まるからです。

だから、今からできることは2つあります。

1つ目。自分がどういうときに燃えるかを知る。部活で任されたとき。文化祭で何かを一から作ったとき。難しい問題が解けたとき。友だちに「ありがとう」と言われたとき。いちばん時間を忘れたのはどれか。8つの項目で言えば、「20代成長環境」に燃える人もいれば、「社員の相互尊重」を大事にしたい人もいます。答えは人によって違います。

2つ目。選べる入口を取っておく。働きがいの上位の会社は、入るのが難しい会社が多い。三井物産も、BCGも、アビームも、地図の上のほうにあります。やりたい仕事が見つかったときに「その会社は大学で切られる」とならないように、大学を目指して、目の前の勉強をやり切る。部活と同じで、最後まで粘ねばった経験そのものが、働きがいを感じられる人の土台になります。

小池は塾を始める前、リクルート(今回の12位)という会社で働いていました。若いうちから大きな仕事を任されて、力がついた実感はありました。それでも、小池がいちばん燃えるのは「自分で決めて、工夫できること」。だから今、塾をやっています。ランキングは入口の地図。最後に選ぶのは、自分の物差しです。

まとめ

  • 働きがいのある企業ランキングは、OpenWork が社員の口コミの8つの項目から作る。給料はそのうちの1つだけ
  • 2026年の1位は三井物産。上位50社にはIT・コンサル・商社が多く、総合商社は7社のうち6社が入った
  • 上位の会社は、社員の希望を大事にし、成長の機会と育てる仕組みを持っている
  • 働きがい・年収・入りにくさは別々の物差し。3つとも高い会社もあるが、そこに入るのはいちばん難しい
  • 50位の外は、点が公表されていないだけ。働きがいが低いという意味ではない
  • 働きがいは、自分がその仕事をやりたかったかでも決まる。自分の燃えどころを知り、選べる入口を取っておく

この記事を書いた人

小池哲平のアバター 小池哲平 ランゲージ・ラボラトリー塾長

ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて

目次