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ランゲージ・ラボラトリーの小池です。
本命・対抗・滑り止め、何校受ける?
新高3の春の三者面談。志望校を書く欄を前に、決めきれずに焦っている高校生は毎年います。「早く志望校を決めなさい」と言われるけれど、模試の判定はまだE。どこを書けばいいのか分からない。
小池の答えはこうです。志望校をガチガチに決めるのは、高3の12月でいい。ただし、受験科目だけは今決める。この記事では、その理由と、受ける大学の組み方(何校・どのレベル・どの日程)をまとめます。


志望校を確定するのは、高3の11月から1月で構いません(私立と国立二次の出願は1月下旬から)。理由は1つ。直前まで、どこまで伸びるか分からないからです。
たとえば、今の偏差値が55で、早稲田(偏差値65)を志望しているAさんがいるとします。
| 12月の偏差値 | 受け方 |
|---|---|
| 65まで伸びた | 早慶上理(65前後)を厚めに4〜5校、MARCH(60)を押さえに2〜3校、成成明学獨國武(55)を滑り止めに |
| 60までだった | 早慶上理はチャレンジで2校前後、MARCHを本命に4〜5校、成成明学を2〜3校、日東駒専を1〜2校 |
このように、受験直前の実力で受ける大学を決めていきます。今の段階では、おおまかに、ゆるく志望校を決めておけば大丈夫です。




一方で、今すぐ決めなければいけないのが受験科目です。そして、決めたら絶対に広げない。
たとえば、文系で数学を使って受けるつもりなのに、ある学部を受けるために社会が必要になる。これはまずい。やることが一気に増えるからです。本命・対抗・滑り止めを、全部同じ教科・科目で受けられるように組む。これが受験校選びのいちばんの決まりです。
私立大学は3教科(たとえば英語・数学・国語)で受けられるのが最大の利点です。余計な科目に広げない受験戦略を立ててください。数学を続けるか社会に切り替えるかで迷っているなら、学部選びの記事と、下の記事を読んでから決めてください。




受験科目を決めたら、あとは志望校の過去問から逆算します。高3の6月までに受講を終え、7〜8月に過去問を10年分、9月から1月で弱点をつぶす。この流れをやり切れれば受かり、やり切れなければ2ランク下の大学に行くことになります。
春に早慶を狙っていた人が、過去問に取りかかるのが11月になり、偏差値55くらいの大学に進む。毎年見る光景です。学年ごとの山場と勉強時間は大学受験の3年間に詳しく書きました。




模試の偏差値が65くらいの人なら、偏差値67の大学の合格可能性は40%くらい。偏差値60前後の大学なら80〜90%受かります。これを踏まえて、3つのレベルで組みます。
受ける大学の数は、7校前後になることが多いです。参考に、小池が受験したときの組み方を載せます(偏差値は河合塾、日付は当時の試験日)。
| レベル | 大学・学部(偏差値・試験日) |
|---|---|
| 本命 | 慶應経済 67(2/23)、早稲田商 66(2/18)、慶應SFC 66(2/16) |
| 対抗 | 早稲田人間科学 64(2/15)、上智経営 64(2/3)、上智経済 63(2/4) |
| 滑り止め | 青山学院経済 60(2/8) |
本命を67前後、対抗を63前後、滑り止めを60前後に置いています。やや強気の設定ですが、全部、古文を切った同じ科目で受けられるように組みました。
大学受験は、受けるだけでお金がかかります。私立大学の受験料は1校3.5万円前後。7校受ければ24.5万円です。これに交通費や宿泊費が加わり、ホテルを予約する手間もかかります。近くに親戚の家があれば、前泊させてもらって会場に向かう人もいます。受験料を含めた大学進学のお金は館山から大学へ行くお金にまとめています。




共通テストの点数だけで合否が決まる「共通テスト利用」で、もしかしたら…と考える気持ちは分かります。でも、基本的には1ランク下の大学しか受かりません。そのために余計な科目の勉強が増えるなら、やらないほうがいい。出す場合も、出願は共通テスト本番より前に締め切る大学がほとんどです。入試の方式は大学入試のしくみにまとめています。
私立大学の入試は2月に集中し、人気の日には有名大学の試験が何校も重なります。当然、1日に受けられるのは1校だけです。受けたい大学の試験日を一覧にして、重ならないように並べます。小池の例では、こう組みました。
入試は思った以上に疲れます。連続で受けるのは3日くらいまでが目安です。早稲田は学部ごとに試験日が続くので、5日連続で受ける人もいます。平気な人はそれでもいいですが、疲れたら、受験料はもったいなくても、申し込みだけして1日飛ばすという手もあります。やってみないと分からないところもあります。


小池は古文を捨て、現代文だけに絞って受験しました。慶應経済にも小論文はありましたが、200字の要約と400字の意見文で、現代文に近い形でした(当時。慶應経済は2027年度入試から小論文がなくなります)。受ける大学を、自分が戦える科目で組んだわけです。
スポーツと同じで、まず試合をしてみないと、自分に何が足りないかは分かりません。過去問は、志望校との試合です。志望校が「ゆるく」決まった段階で、過去問を1年分解いてみる。何が出て、どこで点を落としたかが分かれば、受験科目も、勉強の優先順位も決まります。
何かを得るには、何かを捨てる。捨てる科目を早く決めた人ほど、残した科目に時間を集中できます。


本命と押さえを、同じ準備のまま受けられるように組む。これは高校入試の併願と同じ考え方です。中学生の皆さんは、まず高校入試で練習してください。


高校生の進路の選び方の全体は高校生の進路の選び方にまとめています。
ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて