テストの点数が低い子、高い子、どっちが早くバツなおしが終わる？

だいぶ昔の話だけど、英検3級取得を目指しているAさんがいた。

過去問を時間を測ってとく。

55％ぐらい正解したと思う。

英検は60％を超えれば合格なので、合格まであと一歩。

一緒に過去問を解いたBさんは50％ぐらい。

Aさんは頑張って勉強していたし、
Bさんは受験することも考えていなくてお付き合いでといた感じ。

Aさんは単語帳を買って、過去問集を買って、
自学時間をかなり英検に費やしていた。

でもね、なんだか勉強している割には、
なんだか伸びていない感じがした。

大丈夫かな？心配が確信に変わったのは、
翌週のこと。

翌週、まったく同じ年度の、まったく同じ問題を解いた。

なんとAさんの正解率は55％だった。

前回と点数がまったく変わっていない。

違う問題を解いたわけではない。

まったく同じ問題を解いたのだ。

中身を見ると、ほとんど同じ問題で間違えている。

×を○に変えることができていないのだ。

一方、Bさんは何と63％まできて合格ラインを超えた。

「やったー」無邪気に喜ぶBさんに対して、
大分ショックを受けているAさん。

そういうことってよくある。

結局、✕を○に変えることで伸びる。

テストが終わった後に、点数ばかりを気にして、バツ直しをしない。

バツ直ししました～。

赤で答えを写しただけ。

バツ直ししました～。

ノートに過程をまとめただけ。

本来やるべきなのは、数日寝かしてから解きなおしをする。

解きなおして、できているかを確認する。

理解じゃなくて、暗記で解いているとすぐ忘れる。

短期記憶じゃなくて、長期記憶になっているかをチェックする仕組みを作る。

点数が低い子ほど、バツ直しがすぐに終わる。

不思議だ。

直さなきゃいけない問題がたくさんあるはずなのに、
90点のあの子より、60点の子の方が早く終わるんだよね。

点数を異様に気にしていたりするのも点数の低い子の方だったりする。

その子にとって、テストは点数を出すためにやっている。

でも、本当は違うよね。

できないところを明らかにして、
できるようにするため。

歯医者で例えるなら、どこに虫歯があるのかチェックして虫歯を放置しているようなもの。

本番は虫歯の治療だからね。

お子さんが小学生なら、親御さんはこれをやってほしいです↓

バツなおしをして、成長する快感を味わうと勉強が楽しくなるから。

ぜひ小さいうちから取り組んでください。

中学生なら、自分でバツの解き直しができるようになりたい。

解説の「ヤリ方」を写して終わりじゃダメなんだってば。

数日後に答えを隠してもう一回解き直してね。