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日曜の朝9:30。
自習室にはすでに10名の生徒。
中1、中2、中3そして高校生。
学年はバラバラ。
静かに集中して自習をしている。
勉強の目的に自学力を鍛えるというものがある。
自学力があれば、どんな仕事につこうと
自分で学んでものにできる。
大手企業は総合職採用といって、
特定の専門分野での採用ではないことが多い。
しかも3-5年程度で部署を異動する。
専門スキルがないのに、勉強して半年程度で学んで
実務をする。
小中学生からすると驚くかもしれないけど
そういうものだ。
市役所もそう。
3年程度で部署を異動する。
市民課で3年やっていたけど、
税務課に異動になりました。
よくある話だ。
異動のたびに新しいことを勉強していく。
自学力は社会人としてももちろん重要なスキル。
じゃあなんで1つの部署にずっといて、
そのことだけをやらないの?
そっちのほうが効率が良さそうじゃない?
という質問を受けそうだ。
確かに1つのことを深掘りして学ぶのもいい。
現にそういう専門職採用もあるし、
特定の仕事を極めていくという働き方の選択もできる。
しかし、意外と「あきる」のである。
3-4年一つのことをやり続けると、
マスターして余裕がでてきて成長が止まることがある。
ずーっと同じ科目の同じ範囲を勉強していたとき、
できるようにはなるけど、飽きてくる。
やる気がさがる。
できるのはその範囲だけ、になってしまう。
そして、他方面のスキルを身につけると、
実はもともとの仕事をしているときに
見えてなかった部分が見える。
マンガ島耕作にこんな話があった。
島耕作はパナソニック(松下電器)で働いているサラリーマンの話。
※作中では初芝電気。
町の電気屋さんに研修に行くことになった。
当時は、壊れた家電をゴミ捨て場や川に不法投棄している消費者が多かった。
島耕作はそれを見て、捨てる人が悪いのではなく、捨てたものを回収してリサイクルするところまで販売する企業が責任を負うべきだと考えた。
それには費用がかかる。
価格を少し高くしておき、リサイクルの仕組みまで構築しよう。
しかし、それじゃ製品が売れなくなる。
他社はそんなことしてないし。
そこまでやる必要はない。
という議論をしているシーン。
おそらく本社にずっといて、
川に捨てられているシーンを目の当たりにしなければ
リサイクルまで会社が責任を負うという発想にはならなかったはず。
いろんな部署に異動をしたからこそ、
多面的に物事を見ることができるようになった。
いろんな部署で働くのは楽しい。
そのときに自学力があると、
また新しいことを学べるのかと
ワクワクして異動をすることができると思う。
当塾の中学生コースは、自学力を育てる取り組み(自立学習会)があります。
効率よく勉強をして(質の担保)、量をこなす。
質×量=成果、を実感します。
また高校生以降は自学力をいかし、自習室での勉強を通じて
難関大学の合格を勝ち取ります。