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ランゲージ・ラボラトリーの小池です。
まなぶ君のランキングで数学のバッジを取った皆さん、おめでとうございます。定期テストで80点、90点、100点。実力テストで70点以上。テスト前にやり切った結果です。
これから取りにいく人も、この先を読んでください。
今日は、数学の実力をどう伸ばすのかを話します。先に結論を言います。
数学の実力とは、初めて見る問題を、図を描いて自分で考えられる力。
点数は、その結果として付いてきます。
高校で差がつく教科のナンバー1。それが数学です。赤点になる人も、苦手意識を持つ人も多い。
逆に、得意な人は数学が大好きです。解けなかった問題をシャワーを浴びながら考えていて、「そっか」とひらめく。風呂から出て解き直したら、解けた。数学はそういう教科です。
大学受験で大事なのは、英語・数学・国語の3教科。数学は思考力を鍛え、複雑な物事を筋道をつけて理解する力を育てます。東進館山校で結果を出している高校生の勝ちパターンは、高1・高2のうちに英語と数学を仕上げること。中学の今は、その土台をつくる時期です。
数学で身につく力が大人になってどう生きるのかは、データで確かめた記事にまとめました。




数学の力で、世界を動かす会社を作った人たちがいます。3つ紹介します。


アメリカの数学者です。大学で図形の数学(幾何学)を研究し、ストーニーブルック大学の数学科の学科長も務めました。1978年、のちのルネサンス・テクノロジーズになる投資会社を作ります。
この会社が集めたのは、金融の専門家ではなく、数学者・物理学者・統計の専門家でした。とにかくたくさんのデータを集めて、偶然ではない動きを探し、次にどう動くかを予測する。中学で習う「データの活用」や「確率」の、ずっと先にある数学です。
数字を集めて、試して、法則を見つける。 根っこは、皆さんが問題を解くときと同じです。


Google を作った2人です。スタンフォード大学の大学院で出会いました。ブリンは大学で、数学と計算機科学を学んでいます。
2人は、検索の順位を決めるしくみ「ページランク」を考えました。もとにしたのは、学者の世界の「たくさん引用される論文ほど大事」という考え方です。1998年の論文に書いた考え方は、こうです。たくさんのページからリンクされているページは大事。大事なページからリンクされているページも大事。
「大事なページとは何か」を1行の言葉にして、それを計算できる形にした。下で話す「中心の概念を1行で言う」の、いちばん大きな成功例だと小池は思っています。


マイクロソフトを作った人です。ハーバード大学の学生だったころ、授業で出された未解決問題の一つに取り組みました。
大きさがばらばらに積まれたパンケーキを、フライ返しで「上から何枚かをまとめてひっくり返す」ことだけで、大きさ順に並べる。どんな積み方でも、何回ひっくり返せば必ずそろうか。そういう問題です。
ゲイツの考えた手順は、1979年に大学の研究者と一緒に数学の論文になり、約30年、いちばん速い方法の記録を持ち続けました。
手順を自分で考えて、何回で済むかを確かめる。まなぶ君の素因数パズルと同じ種類の頭の使い方です。3枚、4枚のパンケーキで試してみると、手が勝手に考え始めます。
3人とも、答えの載っていない問題に、数学で考えて向き合いました。
数学で「自分で考える力」を身につけた人が、世界を動かす会社を作っています。
では、その力はどう伸ばすのか。ここから具体的に話します。




次の口ぐせが出ていたら、パターンで解いているサインです。
逆に、次の質問にすぐ答えられるか試してください。
計算はできるのに、意味を聞かれると固まる。それが、いちばん危ないサインです。



点数はバッジになります。でも、その点数を自分で考えて取ったのか、やり方を覚えて取ったのかは、バッジには出ません。
塾生サイトには「数学を捨てるのもアリ」という記事があります。あれは、高校で大学受験の科目を決めるときの話です。小学校の分数でつまずいたまま来てしまった人や、私立文系に進む人が、数学の代わりに社会を武器にする。本人の得意を見て、小池と相談して決める戦略です。
中学の皆さんは、数学を捨てません。中学までは、幅広く育てる時期。高校入試も5教科です。
そして、あの記事にも書いたとおり、中学の定期テストなら、パターンで解くごまかしの数学でも90点が取れてしまいます。捨てる・捨てないを考える前に、いま取っている点数の中身を確かめてください。




ここからは、具体的なやり方です。


やり方を覚える前に、その言葉の意味を1行で持ちます。
| 言葉 | 1行で言うと |
|---|---|
| 時速 | 1時間で進む距離 |
| パーセント | 100個に分けたうちの何個分 |
| かけ算 | 同じ数のものが、何セットあるか |
| √2 | 2乗すると2になる数 |
√2 が「2乗すると2になる数」だと分かっていれば、√2×√2=2 は計算するまでもありません。√2 を2乗しているのだから、2に決まっています。
概念の芯さえ分かれば、あとは応用です。
1行で言えたら、次は人に説明してみてください。「なんとなく分かった」→「問題が解ける」→「人に説明できる」。3まで行って、初めて理解できたと言えます。


問題文を一気に読まない。1行読んだら、1行分の絵を描く。分かる数を書き込み、求めるものは□にする。
難しく見える文章題も、1行ずつ見れば単純なことしか書いていません。それが3ステップ、4ステップと続くから、ややこしく見えるだけです。「絵を描いても分からない」という人は、たいてい絵を描いていません。
大事なのは、図から式を立てることより、図の上で答えまで考えること。式は、図を翻訳したものです。考える道具の本体は図のほうです。
たとえば木更津高専の一般入試の数学は、図が与えられず、問題文から自分で図を描く力が要ります。塾の絵かき算で育った中学生・高校生は、平均点が30点台になるような数学のテストでも、90点・100点を取ってきます。


すぐに分からなくても、手を止めない。数字を仮に入れてみる。実験する。何回か試すうちに、法則が見えてきます。
「やり方を教えて」と言いたくなったら、そこがチャンスです。やり方を自分で考えるのが、皆さんの仕事。それが算数であり、数学です。迷路やパズルで「こっちの道、あっちの道」と試しているうちに、自分で法則を見つける。その経験が、次の問題で考える入口になります。
目指すのは、「先生、言わないで。自分で解くから」と言える状態です。



習っていなくても、知っていることを組み合わせて解くのが楽しい。勉強って、そういうものだと小池は思っています。


答えが違ったとき、赤で正しい答えを写して終わりにしない。それでは、せっかく間違えたのに1mmも成長しません。
自分の途中式を、上から順にたどります。ここは合っているはず。ここも合っているはず。あ、ここが違った。解答の途中式と自分の途中式を突き合わせて、どこでずれたかを見つけます。
そして、✕だった問題を白紙に書き写して、もう一度解く。◯の問題はやらない。✕だけを2周目、3周目とやる。勉強は2周目からが本番です。
ケアレスミスも実力のうちです。


勉強は基礎から。難しい問題は、基礎が◯になってからで構いません。
ただし、学校ワークのC問題や、整理と対策の右下の問題を「どうせ定期テストには出ない」と捨てないこと。実力テストには出ます。入試にも出ます。捨てるのではなく、順番を後にするだけです。
80点を90点に、90点を100点に変えるのは、ここです。








塾生サイトには、この話の続きを塾生だけが読める記事で載せています。塾生サイトで読む
※塾生の方は、まなぶ君と同じID・パスワードで読めます


「シカゴにピアノの調律師は何人いるか」。物理学者のエンリコ・フェルミが学生に出したとされる問題です。調べずに、知っている数と仮定を組み合わせて、だいたいの数を出す。これをフェルミ推定と呼びます。
フェルミ推定は、外資系のコンサルティング会社などの入社試験(面接)で出ることで知られています。見られているのは、答えが合っているかではありません。どう分けて、どんな数を置いて、筋道を立てたかです。
ここまでの5つのやり方が、そのまま使えます。1つやってみます。
問題:館山市に美容院は何軒ある?
まず自分で見当をつけてから、下の答えを開いてください。
使ったのは、かけ算とわり算だけです。大事なのは、「美容院の数」を「行く人の回数 ÷ 1軒がさばける人数」と1行で言い直したところ。中心の概念を1行で言う、の出番です。
実際の数を調べて、比べてみてください。ケタが合っていれば大成功です。ずれていたら、どの仮定がずれていたかを考える。それが、✕を◯に変えるということです。
次は自分で。「館山市にコンビニは何軒?」「日本の中学生は1日に何本のシャープペンの芯を使う?」。答えのない問題を、数学で考える。起業家たちがやってきたのも、この練習の延長です。


ここまでのやり方は、まなぶ君に入っています。
| やり方 | まなぶ君では |
|---|---|
| 図を描いて考える・試す | 「絵描き算」「速さ」(公式を使わず線分図で解く)「表で解く」「素因数パズル」 |
| 式を立てる | 数学の一問一答には、答えではなく「どんな式を立てるか」を聞く問題がある |
| 考え方をたどる | 解説は授業の板書と同じ形。1行に1ステップ、等号をそろえて、何をしたかを右に添える |
| ✕を◯に変える | ✕だった問題が先に回ってくる。次に△ |
| テスト範囲に合わせる | テスト範囲に合わせて、数学の単元ごとの進み具合が並ぶ |
| 難しい問題に挑む | 数検・全統中の過去問が解ける。✕だった問題から、同じ形の類題に進める。紙に解いた答案を撮れば採点もできる |
紙とまなぶ君の使い分けは、紙(学校ワーク・整理と対策)は学校や自習室で、まなぶ君は家とすき間時間。どちらも「◯✕をつけて✕だけやる」は同じです。
数学は、まなぶ君で解くときも、図は紙に描いてください。「速さ」のページも、紙に線分図を描いて、写真で出す作りになっています。


中学の定期テストの点数や順位の上がり下がりは、それほど気にしなくて大丈夫です。
見てほしいのは、お子さんが自分の頭で考えて勉強しているかどうか。「やり方教えて」が口ぐせになっていないか。ワークやノートに、途中式や図が書いてあるか。そこを見てください。
考えている子は、後から伸びます。
塾生サイトには、この話の続きを塾生だけが読める記事で載せています。塾生サイトで読む
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この考え方を全部盛り込んだのが、まなぶ君です。
バッジは、今日までの結果。次は、自分で考えて取った100点を取りにいきましょう!
自分で考える数学を!
ランゲージ・ラボラトリー 小池
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ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
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