味の素で働くには:うま味の会社が、パソコンの半導体の材料もつくる

明るい研究室で、白衣と保護めがねの若い女性の研究者が、うすい黄色の透明なフィルムを指でつまんで光にかざし、目を丸くしてワクワクした顔で見つめている。机には昆布の入っただしの小皿と、小さな半導体のチップ。「うま味の会社なのに」「味の素で働くには」「半導体の材料まで」の文字。

ランゲージ・ラボラトリーの小池です。

味の素と聞いて、何を思い浮かべますか。

赤いふたの小さなびん。お弁当の冷凍ギョーザ。だしの素の「ほんだし」。台所にある、料理の味を決めるもの。そう答える人が多いと思います。

では、これはどうでしょう。皆さんが使うパソコンの頭脳(CPU)の中にも、味の素がつくった材料が入っています。 世界の主要なパソコンの、ほぼ全部にです。

調味料の会社が、なぜ半導体の材料をつくっているのか。その答えは、100年以上前の「うま味」の発見からつながっています。どんな会社で、どうすればそこで働けるのか。味の素の有価証券報告書(2026年3月期)、会社の採用ページと発表、報道から調べました(数字は2026年10月時点)。

この記事でわかること:

  • 味の素が何をしている会社か
  • うま味の会社が、パソコンの半導体の材料をつくるようになった道のり
  • 働く場所と年収
  • 入社する道と、選考で見られるもの
  • 中学生の今から鍛えること
目次

味の素は、何をしている会社か

味の素は、アミノ酸(体をつくるたんぱく質のもとになる小さな部品)を使いこなして、食べ物・薬の材料・電子の材料までつくる会社です。

数字で見る味の素中身
売上1兆5,837億円(2026年3月期)
もうけ(事業利益)1,811億円(同。前の年より14%増えた)
研究開発に使ったお金321億円(同)
働く人グループ全体で3万4,787人(2026年3月)
海外の売上63.9%(同)

出典:味の素 有価証券報告書(2026年3月期)。事業利益は、売上からもとの費用と販売・管理の費用を引いた、味の素がふだんの稼ぐ力として使う数字

売上の6割以上が海外です。アジア・アメリカ・ヨーロッパに子会社があり、アメリカでは冷凍のギョーザやチャーハンもつくって売っています。日本の台所の会社というより、世界の台所の会社です。

仕事は、大きく3つに分かれています。

分野何をしているか売上(2026年3月期)もうけ(事業利益)
調味料・食品「味の素」「ほんだし」「Cook Do」、スープ、コーヒー(AGF)9,369億円1,430億円
冷凍食品ギョーザ、チャーハン、から揚げ(日本とアメリカ)2,903億円84億円
ヘルスケア等薬や細胞を育てる液に使うアミノ酸、パソコンの半導体の材料(ABF)3,415億円662億円

出典:味の素 有価証券報告書(2026年3月期「セグメント情報」「事業の内容」)。商品名は会社の商品の紹介から。ほかに「その他」の分野(売上149億円)がある

見てほしいのは、いちばん下の行です。ヘルスケア等は、売上では全体の2割ほど。それなのに、もうけは調味料・食品の半分近くあります。前の年よりもうけが45%増えた、いちばん伸びている分野です。その中心にあるのが、この記事の主役のABFです。

同じ「食べ物と飲み物の会社」でも、サントリーは上場していない会社で、お酒と飲み物で世界に出ていきました。比べて読むと、会社の選び方が見えてきます。

うま味の会社が、パソコンの半導体の材料もつくる

この記事でいちばん伝えたいのは、ここです。1つの技術を深く掘ると、まったく別の世界への入口になる。 味の素は、その見本のような会社です。

始まりは、昆布だしの味の正体

1908年、東京帝国大学の池田菊苗いけだきくなえ先生が、昆布のだしのおいしさの正体を突き止めました。グルタミン酸というアミノ酸です。先生は、甘い・しょっぱい・すっぱい・苦いのどれでもないこの味を「うま味」と名づけました。

丸いめがねと口ひげの池田菊苗が、背広姿で座っている白黒の肖像写真
うま味を見つけた池田菊苗先生
写真:作者不明/Public domain(Wikimedia Commons)

翌1909年、鈴木三郎助すずきさぶろうすけが、このグルタミン酸を使った世界初のうま味調味料「味の素」を売り出しました。会社の始まりです。

桃色の古い広告。お盆に料理をのせたエプロン姿の女性の絵と、大きな「味の素」の文字、「池田菊苗先生発明」などの宣伝文
売り出したころの「味の素」の広告(1909年)。「池田菊苗先生発明」と書いてある
写真:鈴木商店/Public domain(Wikimedia Commons)
年味の素の歩み
1908年池田菊苗先生が、昆布だしの味の正体(グルタミン酸)を突き止め、「うま味」と名づける
1909年世界初のうま味調味料「味の素」を売り出す
1970年代アミノ酸の研究から、電気を通さない樹脂(プラスチックのなかま)の研究を始める
1999年ABF が、大手の半導体メーカーに使われ始める
2026年ABF を含む電子材料が大きく伸び、会社のもうけを引っぱる

出典:味の素「うま味の発見」「ABF」(会社の紹介ページ)、味の素 有価証券報告書(2026年3月期)

今の「味の素」は、サトウキビなどからとった糖を、微生物に食べさせてつくっています(発酵)。しょうゆやみそと同じ、微生物の力を借りるつくり方です。アミノ酸を、微生物でつくり、取り出し、使いこなす。 この技術が、味の素の芯です。

出典:味の素「アミノ酸の製法」(会社の紹介ページ)

うま味としょうゆ・みその味を、大学で研究している研究室の記事もあります。

ABF:パソコンの頭脳の中にある、うすい膜

ABF は「味の素ビルドアップフィルム」の略です。パソコンの頭脳(CPU)を載せる基板の中で、細かい電気の通り道どうしが、ぶつからないように分ける、電気を通さない、うすい膜です。

CPU は、指の先ほどの大きさに、たくさんの回路が詰まっています。CPU とパソコンをつなぐ端子は、昔の約40本から、今は1,000本以上に増えました。そのたくさんの線を、何階建てにも重ねて通すのが「ビルドアップ基板」。その階と階の間に、ABF が挟まっています。

ABF の数字と事実中身
研究の始まり1970年代。アミノ酸のノウハウを使った、電気を通さない樹脂の研究から
使われ始め1999年に、大手の半導体メーカーが採用
シェア全世界の主要なパソコンの「ほぼ100%」(会社の説明)
細かさレーザーで穴をあけ、銅のめっきで、マイクロメートル(1,000分の1ミリ)単位の回路をつくれる
ほかの会社との違いほかの会社が液体(インク)の材料だったところに、フィルムで勝負した

出典:味の素「ABF」(会社の紹介ページ、日本語版と英語版)

アミノ酸と半導体。ぜんぜん関係なさそうに見えます。でも、アミノ酸を研究するうちに、物と物をくっつけたり、性質を変えたりする化学の力がたまっていった。それを「電気を通さない膜」に使ったのが ABF です。調味料の会社の化学が、パソコンの心臓部を支えているわけです。

AI の時代に、さらに伸びる

いま ABF は、パソコンだけでなく、AI を動かすデータセンターのコンピューターでも使われています。AI のコンピューターの半導体は大きく、基板の階も増えるので、ABF がたくさん要ります。

2026年3月期、ABF を含む電子材料は大きく売上ともうけを伸ばし、ヘルスケア等の分野のもうけは前の年より45%増えました。今の社長の中村茂雄なかむらしげおさんは、1990年代に ABF の開発に関わった人だと報じられています。AI でさらに増える注文に応えるため、中部地方に次の工場の土地を用意し、2032年からつくり始める予定です。

出典:味の素 有価証券報告書(2026年3月期「経営成績等の状況」)、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道(2026年6月。GIGAZINE の紹介で読んだ。二番手)

半導体を載せる基板そのものをつくる会社の話は、TOPPAN の記事に書きました。ABF は、こういう基板の中で使われます。

塾長 小池

ギョーザも、パソコンも、AI も。味の素の仕事は、皆さんの「おいしい」と「便利」の両方に入っています。

働く場所と年収

働く場所:東京の本社と、川崎の研究所、そして世界

場所何をしているか
本社(東京・京橋)会社全体のかじ取り、財務・法務・デジタルなど
川崎事業所(神奈川県川崎市)研究と開発、エンジニアリング。理系の新人の多くが最初にここへ
全国の支社・支店営業。スーパーやお店、外食の会社に、調味料や冷凍食品を売る
海外アジア・アメリカ・ヨーロッパの子会社。売上の6割以上が海外

出典:味の素 新卒採用の募集要項(2027年卒向け)、有価証券報告書(2026年3月期)

募集要項では、全部の職種が「グローバル型」。勤務地の限定はなく、国内と海外への転勤がありえます。

青空の下、白い外壁に青いガラス窓が横に並んだ、背の高い味の素の本社ビル
東京・京橋にある味の素の本社(2008年)
写真:Lombroso/Public domain(Wikimedia Commons)

年収:本体の3,705人の平均で1,061万円

比べるもの年収・月給
日本の会社員の平均(2025年)487万円
味の素(本体)の3,705人の平均1,061万円(平均43.5歳、勤続18.9年)
初任給(大学卒)月29万1,000円(2026年4月)
初任給(大学院の修士卒)月30万3,000円(同)
初任給(大学院の博士卒)月35万2,000円(同)

出典:国税庁「民間給与実態統計調査」令和7年分、味の素 有価証券報告書(2026年3月期「従業員の状況」。ボーナスを含む)、味の素 新卒採用の募集要項

味の素は、グループの本社だけの会社(持株会社)ではなく、本体で調味料をつくり、研究し、売っている会社です。1,061万円は、その本体で働く3,705人の平均。グループ全体の3万4,787人の平均ではありません。それでも、日本の平均の約2.2倍です。

子育てと働き方

働き方の数字(味の素 本体)中身
男性の育児休業の取得率89.6%(2026年3月期)
残業と休日の仕事(月の平均)10.1時間(2025年度)
有給休暇を使った割合78%(正社員)
女性の管理職16%

出典:味の素 有価証券報告書(2026年3月期)、厚生労働省「しょくばらぼ」(女性活躍推進法にもとづく公表、2026年9月更新)

勉強とお金の関係は、別の記事にまとめました。

入社する道と、選考で見られるもの

味の素の新卒採用は、最初から職種を選んで応募する形です。

職種(2027年卒)採用予定の人数最初に働く場所
R&D・エンジニアリング(研究・開発・生産技術)約40〜60人川崎事業所など
Sales(営業)約20〜40人全国の支社・支店など
Business(企画・マーケティング)若干名本社・川崎事業所など
財務・法務・デジタル・知的財産・クリエイティブなどそれぞれ若干名本社・川崎事業所など

出典:味の素 新卒採用の募集要項(2027年卒向け)

入った人の数(就職情報サイトの掲載)2024年2025年2026年
研究・開発(R&D)55人56人53人
営業・企画(Sales/Business)38人48人38人
生産39人33人28人
そのほか8人13人12人
合計140人150人131人

出典:マイナビ2027 味の素㈱の採用データ(二番手)。倍率は公表されていない

いちばん多いのは研究・開発で、毎年50人以上。しかも R&D は、応募のときに「研究レポート」を出します。大学や大学院で何を研究してきたかが、まっすぐ問われる入口です。

営業(Sales)は、入社までに車の運転免許が要ります。全国のスーパーや外食のお店を回るからです。企画(Business)は、日常会話くらいの英語が「望ましい」とされています。

見られるのは「食とアミノ酸で、世の中をよくしたい」と本気で思う人

味の素が大事にしていること中学生の言葉にすると
アミノ酸のはたらきで、食と健康の課題を解決する「おいしい」と「健康」を、科学で両方かなえたいと思える人
新しいことに挑戦するうま味から半導体まで、別の分野にも手を伸ばせる人
世界の人の暮らしに届ける日本だけでなく、世界の台所を相手にできる人

出典:味の素 有価証券報告書(2026年3月期「経営方針」)、味の素の会社の紹介をもとに小池がまとめた

就職活動のしくみと、文系・理系の選び方は、別の記事にまとめました。

学歴のリアル:早慶と旧帝大、そして理系の大学院

まず、味の素に入った人の大学を見ます。

大学味の素に入った人(2025年)
早稲田大学17人
慶應義塾大学10人
東京大学7人
明治大学6人
青山学院大学・立命館大学5人ずつ
東京科学大学・大阪大学・九州大学・大阪公立大学4人ずつ

出典:大学通信「2025年企業ごとの大学別就職社数」(就職情報サイト unistyle の引用で読んだ。二番手。大学の公式資料では確かめられていない)

上は早慶と東大、そして旧帝大(阪大・九大など昔からの国立大学)。MARCH からは、明治と青学が数人ずつです。研究・開発の人は、大学院まで進んで化学・農学・生命科学を研究してきた人が中心です。

会社に入った人の出身大学の難しさで測る、大学通信の「企業入社難易度」で、味の素は61.3。入るのが難しい会社の地図と同じ物差し(出典の値にプラス10。河合塾の大学偏差値とだいたいそろう)で、71.3です。早稲田・慶應の偏差値とほぼ同じ高さ。食べ物の会社の中では、いちばん上のほうです。

出典:大学通信「新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024」(味の素 61.3、116位。業種別編の食品・水産で3位。二番手)。71.3は地図の物差し(プラス10)にしたもの

学歴フィルターの話と、偏差値で入れる会社が変わる話は、別の記事に書きました。

食べ物の会社でも、偏差値で入れる会社が変わる

食べ物と日用品の会社を、同じ物差しで並べてみます。

会社どんな会社か入社難易度(地図の物差し)
P&G洗剤・シャンプー(アメリカの会社)72.2
味の素調味料・冷凍食品・半導体の材料71.3
江崎グリコお菓子・アイス70.5
サントリーお酒・飲み物70.1
花王洗剤・化粧品69.5
日本ハムハム・ソーセージ65.6
キユーピーマヨネーズ・ドレッシング65.1

出典:大学通信「新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024」(数字はプラス10したもの。二番手)

同じ「食べ物の会社」でも、味の素とキユーピーでは6くらいの差があります。どの会社を選べるかは、どの大学で何を学んだかで変わっていきます。

塾生限定の表(ぼかし)

塾生限定:安房高校の指定校推薦の枠

塾生はログインして見られます(ID とパスワードは各自のもの)

塾生限定

塾生サイトには、この話の続きを塾生だけが読める記事で載せています。塾生サイトで読む

※塾生の方は、まなぶ君と同じID・パスワードで読めます

安房高校なら、学年で何番か

では、館山の中学生にとって、これはどのくらいの高さなのか。安房高校の大学合格の実績(浪人を含む延べの数)と重ねます。

大学のレベル(河合塾の偏差値)安房高校からの合格(延べ)学年240人の中の位置(小池の見立て)
早稲田・慶應(65.0)毎年3〜11人(2020〜2026年)上位10人以内
上智・東京理科・MARCH(明治〈理工 57.5〉・青学など)MARCHは毎年24〜70人上位30人くらい

出典:安房高校「進路情報」合格者数一覧・合格先一覧(令和元〜7年度)。偏差値は河合塾のボーダー偏差値(2027年度入試の予想)

味の素に人を送る大学は、安房高校の上位10人から30人の世界です。そこで化学を学び切り、大学院まで研究をやり切る。学年の順位が、選べる会社の数を決めていきます。

塾長 小池

味の素の研究をねらうなら、理科、とくに化学から逃げないこと。うま味も、ABF も、全部「物と物の組み合わせ」の話です。

今の勉強と、味の素の仕事はつながっている

味の素の仕事は、中学の5教科の延長線の上にあります。

教科味の素の仕事のどこで使うか
理科うま味は、中1の「物質のすがた」と中3の「化学変化とイオン」の延長。ABF は「電気を通すもの・通さないもの」(中2の電流)。発酵は、中3の「生物のつながり」の微生物
数学1つの袋に何グラム入れるか、1年に何トンつくるか。割合と比例で、原料とお金を計算する
社会売上の6割以上が海外。どの国の人が、どんな味を好むか(地理)。サトウキビをどこで育てるか(農業と貿易)
国語商品の袋の説明、レシピ。だれが読んでもまちがえずに料理できる文章を書く
英語アジア・アメリカ・ヨーロッパの仲間と、英語で話して、英語で書く。ABF のお客さんも世界の半導体の会社

出典:味の素 有価証券報告書(2026年3月期)、味の素「ABF」「アミノ酸の製法」(会社の紹介ページ)

中1の理科で、白い粉が何なのかを、水へのとけ方や熱したときの変化で見分けます。池田先生がやったことも、根っこは同じです。昆布だしから、味のもとの物質を取り出して、正体を突き止めた。教科書の実験の1ページは、そのまま仕事の1ページです。 理科の伸ばし方は、別の記事に書きました。

中学生の今から:やり切る力を鍛える

中学生の今から鍛えるのは、1つだけ。目の前のことに没頭して、燃え尽きるまでやり切る力。 しかも、やらされてではなく、自分から楽しんで。

味の素がほしいのは、「おいしいと健康を、科学でかなえたい」を自分で持ち、研究して、つくって、世界に届けるところまでやり切る人でした。ABF は、研究を始めてから、パソコンに使われるまで20年以上かかっています。1つのことを、とことん掘り続けた人たちの仕事です。

部活

  • やり切るとは:毎日の練習を、1日も「これぐらいでいいや」で終わらせない。負けた試合のあと、なぜ負けたかを書いて、次の練習を変える。それを3年間続ける
  • 将来につながる:面接で話せる、自分だけの続けてきたこと。うまくいかなくても、やめなかった経験

定期テスト

  • やり切るとは:範囲と日にちが決まった締め切りに向けて、仕上げきる。間違えた問題は、なぜ間違えたかを1行で書いて、次を変える
  • 将来につながる:高校の評定と指定校推薦、そして化学の学科への道。試して、確かめて、直す。研究の仕事と同じやり方

行事

  • やり切るとは:体育祭や文化祭の模擬店で、「どうすればもっとおいしくなるか」を本気で試す。塩の量、焼く時間を変えて、みんなで食べ比べる
  • 将来につながる:おいしさを、数字と言葉で説明する経験。味の素の商品づくりと同じ考え方

趣味

  • やり切るとは:1つ、人が引くほどやり込む。料理が好きなら、昆布だしとかつおだしを飲み比べて、何が違うかを書いてみる。理科が好きなら、家の台所でできる実験を1つ最後までやってみる
  • 将来につながる:「なぜ?」を自分で確かめる力。面接で話せるのは、こういう自分だけの「やってみた」

没頭する力は、才能ではなく習慣です。今日の宿題で、今日の部活で、あと一歩深く入る。その積み重ねが、10年後の面接で話せる自分になります。

ほかの会社の記事も読んだ人は、この章を見て「一緒じゃん」と思ったはずです。その通りです。どの会社でも、会社が見ている力は同じです。その力の正体を、「人間力とは何か」の記事で6つに分けて書きました。

まとめ

  • 味の素は、売上1兆5,837億円(2026年3月期)。調味料・食品、冷凍食品、ヘルスケア等の3つの分野で、売上の6割以上が海外
  • 1908年に池田菊苗先生がうま味(グルタミン酸)を見つけ、1909年に世界初のうま味調味料「味の素」が生まれた
  • アミノ酸の研究から、パソコンの CPU の基板に使う ABF が生まれた。世界の主要なパソコンのほぼ100%(会社の説明)
  • ABF は AI のコンピューターでも伸びていて、ヘルスケア等のもうけは前の年より45%増えた
  • 年収は、本体の3,705人の平均で1,061万円。初任給は大学卒で月29万1,000円
  • 新卒は職種を選んで応募し、毎年130〜150人。いちばん多いのは研究・開発で、毎年50人以上
  • 学歴は早慶・東大・旧帝大が中心で、明治・青学からも数人ずつ。入社難易度は71.3(地図の物差し)
  • 中学生の今から鍛えるのは、部活でも勉強でも、自分から楽しんで燃え尽きるまでやり切る力

味の素で働いてみたい。それは、皆さんのスタート地点です。台所の「おいしい」を、理科の目で見る。 そして理科と数学と英語を、当たり前に積み上げる。昆布だしの1滴から、パソコンの頭脳まで。その両方をつなげられる人が、10年後に、世界の台所と半導体を支える側に立ちます。

出典一覧

出典(一次情報):味の素 有価証券報告書(2026年3月期)/味の素「ABF(味の素ビルドアップフィルム)」(日本語版・英語版の紹介ページ)/味の素「うま味の発見」「アミノ酸の製法」(紹介ページ)/味の素 新卒採用の募集要項(2027年卒向け)/厚生労働省「しょくばらぼ」(味の素㈱、2026年9月更新)/国税庁「民間給与実態統計調査」令和7年分

出典(調査・報道):大学通信「新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024」/大学通信「2025年企業ごとの大学別就職社数」(unistyle の引用)/河合塾 Kei-Net(2027年度入試のボーダー偏差値)/ウォール・ストリート・ジャーナル(2026年6月、GIGAZINE の紹介)

出典(就職情報サイト。二番手):マイナビ2027(味の素㈱の採用データ)

この記事を書いた人

小池哲平のアバター 小池哲平 ランゲージ・ラボラトリー塾長

ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
塾長のプロフィール ランゲージ・ラボラトリーについて

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