中2の9月定期テスト:点数より「位置」で見る。英数で積み上げてきたもの

中学校の教室で、返ってきた答案用紙を胸に、前を向いて自信ありげに笑う中学の制服の中学生。「トップ3独占!」「トップ10に5名」「中2定期テスト」の文字。

ランゲージ・ラボラトリーの小池です。

中2の9月の定期テストの結果がほとんど集計できましたので、結果をまとめて皆さんにお返ししたいと思います。

目次

館山中トップ30に5人→9人!

テスト学年〜10位〜20位〜30位
中1 5月 実力220人4人4人5人
中1 6月 定期217人4人4人5人
中1 9月 定期217人4人4人5人
中1 10月 実力217人4人4人4人
中1 11月 定期217人4人4人5人
中1 1月 実力217人4人4人4人
中1 2月 定期217人3人4人4人
中2 5月 実力216人4人5人6人
中2 6月 定期216人4人7人9人
中2 9月 定期216人4人7人9人

中学に入ってすぐの5月、館山中(学年220人)で実力テストがありました。いわゆる新入生テストです。このとき、学年のトップ30に入っていた塾生は5人でした。

それが、中2の9月の定期テスト(学年216人)では9人。トップ10には学年1位、2位、4位、6位の4人。11位にも1人いて、トップ10のすぐそばまで入れると5人です。

トップ10の子は学年1位・2位・3位を取るような子が多く、順位としてはもう上がりようのない位置にいます。だからこの人数は増えにくい。そのぶん、その下が上がってきています。中1のあいだ4〜5人だったトップ30の塾生は、中2の6月から9人に増えました。

※館山中の塾生で、その回の学年順位が分かっている人を数えています。入塾した人も含むので、毎回同じ顔ぶれではありません(中1の2月は順位の記録がそろっていません)。

某A中学(学年約35人)では、1位、2位、3位を塾生が独占しました(6月に続いて2回連続)。

学校平均と塾生平均の差

5教科の学校平均と塾生平均を比べた手描きの棒グラフ。館山中は学校平均273.4点に対して塾生398.8点で+125.4点、某A中学は学校平均304.6点に対して塾生456.8点で+152.2点。見出しは「塾生は学校平均より125点以上高い」。

学年の人数が多い館山中は、学校名を出します。もう1つの中学は人数が少なく、学校名を出すと本人が分かってしまうので「某A中学」と書きます。

中学塾生学校平均(5教科)塾生平均(5教科)差
館山中(学年216人)13人273.4点398.8点+125.4点
某A中学(学年約35人)4人304.6点456.8点+152.2点

館山中の平均点でも並べます。中1の5月から10回のテストを全部受けている同じ7人の、5教科の平均点と学校平均です。

定期塾生平均学校平均差
中1 6月429.3点322.0点+107.3点
中1 9月407.9点259.8点+148.1点
中1 11月411.7点262.1点+149.6点
中1 2月406.3点278.7点+127.6点
中2 6月413.0点280.6点+132.4点
中2 9月411.0点273.4点+137.6点
実力塾生平均学校平均差
中1 5月376.4点257.0点+119.4点
中1 10月383.1点266.0点+117.1点
中1 1月366.6点236.0点+130.6点
中2 5月385.9点242.0点+143.9点

中1の最初の定期テスト(6月)で+107点だった差が、この9月は+138点。実力テストも+119点から+144点へ広がりました。学校平均は回ごとに上がったり下がったりしますが、同じ7人はその上を、差を広げながら進んでいます。

ひとつ、数字の見方を書いておきます。この7人のうち半分ほどは、学年1位・2位・3位を取っている子です。5教科で450点の子が470点になっても、大きな差ではありません。上のほうにいる子は、点数としてはもう伸ばす余地がほとんどない。差が上下したり横ばいに見えたりする回があっても、伸びが止まったわけではありません。

出典:まなぶ君に記録した塾生の成績と、館山中が出した平均点(5教科)。中1の5月から10回とも5教科がそろっている同じ7人の平均です(入塾・退塾で顔ぶれが変わる分を除くため)。定期テストと実力テストは問題が違うので、差は同じ種類のテストどうしで比べてください。館山中の学年は、中1のとき217〜220人、中2は216人。ここは館山中の同じ7人なので、上の「全中学まとめ」(その回に受けた全中学の塾生で出した差)とは数字が少し違います。館山中の9月の塾生全員(13人)の平均は398.8点で、最初の結果の表の数字です。

同じメンバーの順位は、上がり続けている

学校平均との差は、テストが難しい回は広がり、易しい回は縮みます。点の差だけでは、本当に伸びたのかが見えにくい。そこで、中1の6月から毎回受けている同じメンバーだけを取り出し、学年順位の真ん中(中央値)を並べました。入塾・退塾で顔ぶれが変わった分を除いた、同じ子たちの位置の変化です。

学校によって学年の人数が違うので、全中学をまとめるときは「学年の上位何%か」にそろえています。

テスト館山中の同じ8人(順位の中央値)全中学の同じ11人(上位何%か)
中1 6月29.0位/217人上位10.4%
中1 9月21.0位/217人上位6.2%
中1 11月20.5位/217人上位9.7%
中1 2月20.0位/217人上位9.2%
中2 6月16.5位/216人上位5.4%
中2 9月12.0位/216人上位5.4%

館山中の8人は、29.0位から12.0位へ。6回のテストで一度も下がらず、上がり続けています。ほかの中学も合わせた11人で見ても、上下はありながら、学年の上位10.4%から上位5.4%へ。同じ子たちが、学年の中で確実に上へ行っている。点数の上下より、こちらが本当の伸びです。

※中央値は、順位を上から並べた真ん中の値。順位が出ていない人がいる回は、出ている人だけで出しています(館山中の8人のうち、中1の2月は7人、中2の9月は6人)。

全中学まとめ:定期テストでも実力テストでも、差が広がっている

館山中だけでなく、学校平均が分かる中学をすべて合わせて、塾生と学校平均の差を出しました。一人ひとり「自分の学校の平均より何点上か」を出して、それを全員で平均しています(人数で重みをつけた平均=加重平均)。もう1つ、学校平均の何倍取れているか(塾生÷学校)も並べます。こちらはテストの難しさに左右されにくい見方です。

まず、定期テストです。

テスト塾生学校平均との差(5教科)
中1 6月18人+100.5点
中1 9月19人+110.6点
中1 11月18人+113.9点
中1 2月18人+104.3点
中2 6月21人+116.6点
中2 9月17人+131.7点
うまく全部回収できている時と、できていない時があります。

次に、実力テストです。定期テストは範囲が狭く、直前に覚えれば点が取れます。本当の力が出るのは、範囲の広い実力テストです。

テスト塾生学校平均との差(5教科)
中1 5月14人+94.7点
中1 10月12人+95.6点
中1 1月13人+117.4点
中2 5月16人+133.8点

定期テストでは、差は+100点から+132点へ、学校平均の1.31倍から1.47倍へ。実力テストでは、差は+95点から+134点へ、1.36倍から1.55倍へ。範囲の広いテストでも、差が広がり続けている。定期テストの先までやってきた勉強が、ここに出ています。

出典:まなぶ君に記録した塾生の成績と、各中学が出した平均点(5教科)。回の名前が学校で違うときは、時期で合わせています。

伸びは、1回のテストでは見えません。でも1年半並べると、はっきり見える。今の中1の後輩たちも、4月の実力テストではトップ10に1人だったのが、9月の定期テストでは4人になりました。

だから、今の自分を信じて続けてください。11月のテストも、その次も、続けた分だけ伸びていきます。

個人にフィーチャー!入塾してから、ここまで伸びた

春に入塾した2人の学年順位の手描き図解。秀吉さん(某A中学・学年約35人)は11位→10位→8位→5位から入塾後に2位→3位、忠敬さん(館山中・学年216人)は入塾直後の30位から15位→6位。入塾後の順位が青。見出しは「入塾してから、順位が一気に上がった」。

今年の春に入塾した2人の成績を並べます。

この記事に出てくる生徒の名前は、歴史上の人物の仮名にしています。どの人物にするかは、テストの結果に合わせて選びました(本人の性別や性格とは関係ありません)。仮名をタップすると、その人物の偉人コラムが開きます。

秀吉さん(某A中学・学年約35人、2026年4月入塾)

テスト英語(学校平均)5教科(学校平均)学年順位
中1 6月 定期71点(76.4点)404点(343.4点)11位/35人
中1 10月 定期62点(65.4点)391点(317.5点)10位/35人
中1 11月 定期40点(49.2点)371点(288.1点)8位/35人
中1 2月 定期76点(66.5点)425点(318.3点)5位/35人
ここで入塾
中2 6月 定期94点(66.8点)476点(338.2点)2位/35人
中2 9月 定期86点(62.3点)461点(304.6点)3位/35人

中1のときから、順位は11位から5位へ少しずつ上がっていました。もともと伸びる流れにいた子です。入塾して、その流れが一気に加速しました。

いちばん変わったのは英語です。中1の11月は40点で、学校平均より9点低かった。正直、英語はボロボロでした。それが入塾後は、学校平均より27点、24点上。5教科で見ても、学校平均との差は中1の+61点〜+107点から、+138点、+156点へ広がっています。

英語は今、このあと英語の節で書く「全部、名詞の説明」のような土台を固めているところです。点数以上に、土台ができつつあるのが大きい。秀吉が米1粒から倍々で増やしたように、土台ができた英語はここからもっと伸びます。

忠敬さん(館山中・学年216人、2026年4月入塾)

テスト5教科数学学年順位
5月 実力(入塾1か月)363点75点(25位/216人)30位/216人
6月 定期439点95点15位/216人
9月 定期450点100点(1位/216人)6位/216人

入塾直後の実力テストは学年30位。そこから15位、6位と、テストのたびに順位を上げています。数学は75点から、2回のテストで100点・学年1位へ。

伊能忠敬いのうただたかが日本地図を作り始めたのは55歳のとき。始めた時期は関係ありません。始めてから、どれだけ積み上げたかで決まります。

結果を出した人たち

館山中(学年216人)・9月5教科順位ひとこと
信長さん471点1位6月の4位から。数学100点(学年1位)、英語97点・理科99点(どちらも学年2位)
熊楠くまぐすさん461点2位数学100点と国語95点は、どちらも学年1位
梅子さん452点4位英語85点→95点で学年3位。数学100点で学年1位
忠敬さん450点6位6月の15位から。数学100点で学年1位
松陰さん438点11位5教科すべて80点以上。数学92点、理科90点
金次郎さん326点59位6月の91位から32人抜き。5教科で39点アップ
諭吉さん318点―社会が33点から80点へ、47点アップ
某A中学(学年約35人)・9月5教科順位ひとこと
空海さん494点1位英語と数学は100点。6月も1位
紫式部さん463点2位6月の3位から。英語98点、社会96点
秀吉さん461点3位中1の11月に40点だった英語が86点に

※諭吉さんの順位は記録がそろっていません。点数はまなぶ君に記録した成績です。

各教科で90点以上を取った人です(館山中と某A中学の9月)。

教科人数90点以上(点)
国語4人空海さん 97、熊楠さん 95、紫式部さん 91、秀吉さん 91
数学12人信長さん 100、熊楠さん 100、梅子さん 100、忠敬さん 100、家康さん 100、空海さん 100、龍馬さん 95、西郷さん 95、秀吉さん 94、松陰さん 92、玄白さん 92、紫式部さん 91
英語5人空海さん 100、紫式部さん 98、信長さん 97、梅子さん 95、漱石さん 94
理科8人秀吉さん 100、信長さん 99、空海さん 99、忠敬さん 97、熊楠さん 92、梅子さん 92、松陰さん 90、漱石さん 90
社会3人空海さん 98、紫式部さん 96、秀吉さん 90

全員がうまくいっているわけではない。だから向き合い続ける

夕方の塾の自習席で、鉛筆を置いてほおづえをつき、しょんぼりと窓の外を見る中学の制服の女子。「なんで勉強するんだろう」の文字。

ここまで、いい結果を並べてきました。でも正直に書くと、全員がうまくいっているわけではありません。

2割くらいの子は、何かを抱えています。「なんで勉強するんだろう」と悩んでいたり、いまいち気分が乗らなかったり。中2の秋は、そういう気持ちがいちばん出やすい時期でもあります。

そういう子に、点数だけで詰めることはしません。塾で話しているのは、もっと根っこのことです。

  • 時が解決すること。 今は気分が乗らなくても、ずっとそのままではない。ある日、自分の中で何かがかみ合う瞬間が来ます
  • 勉強する意義いぎ。 何のために勉強するのか。勉強で鍛えているのは、因数分解そのものではなく、考える力とやり切る力。それが、将来の仕事を自分で選べる力になる

この根っこの話を、授業の合間に、面談で、何度でもします。これは、ランゲージならではの関わり方だと思っています。

そうやって向き合っているうちに、タイミングが来て結果が出るようになる。15年以上塾をやってきて、実際にそうなるケースをたくさん見てきました。去年も、中2の1年間は学年100番台で苦しんでいた子が、中3で40番台まで上がってきました。授業では難しいことも理解できているのに、なかなか点数に出なかった。それが、パーツがそろった瞬間に一気に出ました。

先行逃げ切り型と、追い込み型

伸びるタイミングや波は、一人ひとり違います。その子のリズムがある。僕はよく競馬にたとえます。

  • 先行逃げ切り型:スタートからドバッと集団の先頭に立って、そのままリードを守っていく
  • 追い込み型:最初は馬群ばぐんの後ろでもまれている。でも、ゴールの直前でぐっとラストスパートをかけて、順位を駆け上がっていく

今回結果を出した人たちは、先行型が多い。でも、今は後ろにいる子が追い込み型なだけ、ということはよくあります。

ただし、追い込み型が最後に駆け上がれるのは、中1・中2のうちに基礎を積んでいるからです。中3で急に足が速くなるわけではありません。ラストスパートの脚は、それまでの基礎でできています。

逆に、基礎がないまま点数だけで駆け上がるタイプもいます。単元の丸暗記で点を取り、理科・社会で稼いでかさ増しする。見た目の点数は上がっても、中身はスカスカの張りぼてです。こういう伸び方は、どこかで必ずツケが回ってきます。内容が難しくなったとき、本当の理解を求められたとき(高校の勉強、大学受験)に、通用しなくなるからです。

だから塾は、今すぐ点数に出なくても、英語と数学の基礎を深く積むことを優先しています。追い込み型の子が最後に駆け上がれるのも、先行型の子が高校に入ってからも逃げ切れるのも、同じ基礎のおかげです。

中2で崩れて、中3で変わる子

中2で崩れやすいのは、こんな子です。

  • 繊細せんさいな子
  • 「なんで勉強してるんだろう」と、勉強そのものに反発が出てきた子
  • 今まで言われるがままにやってきて、ここに来て悩み始めた子
  • 反抗期、いわゆる中2病の真っ最中の子

共通しているのは、勉強がまだ「自分のこと」になっていないこと。やらされている感じが強い。

でも、こういう子が、中3で高校入試が近づくと一気に変わる。このケースは本当に多いです。入試という現実が目の前に来て、勉強が初めて「自分のこと」になる瞬間があります。

やらされ感があるなら、塾に行っても意味がない?

「やらされている状態で塾に行っても、意味がないのでは」と考える方もいると思います。

僕の答えは、それでも続けたほうがいいです。

やる気になったその日に、図を描いて考える数学も、構造で読む英語も、コツコツ積み上げてきた勉強も、いきなりは手に入りません。途中でバサッと止めてしまうと、やる気になったとき、またゼロからやり直すことになります。それは本当に大変です。

僕自身、積み上げが途切れたツケで、1年浪人ろうにんしました。取り戻すのに、大変な思いをしました。

もう一つ怖いのは、崩れたまま、挽回ばんかいしようという気持ちにもならずに諦めてしまうことです。そういう子はたくさんいます。

だから、もがきながらでも、悩みながらでもいい。続けてください。気分が乗らない日も、塾に来て、図を1枚描く。英文を1つ骨と肉に分ける。それだけでも、追い込みの脚は少しずつできていきます。

今うまくいっていない子も、終わりではありません。タイミングが来るまで、塾は向き合い続けます。

お願いしたいこと

塾の教室で、ホワイトボードにグラフを描いて指す塾長の前で、中学の制服の男子が夢中でノートに図を描き込んでいる。「図を描いて、と言われたら」の文字。

塾の授業を信じて、乗っかってきてほしい

英語も数学も、塾の授業は「目の前のテストで点を取る」ためだけのものではありません。覚えることを減らし、全部をつなげて、自分で考えられるようにする授業です。

正直、めちゃくちゃいい授業をしていると思っています。

ただ、どんなにいい授業でも、聞き流されたら効きません。図を描いてと言われたら描く。「これも名詞の説明だね」と言われたら、自分でも探してみる。塾のやり方を信じて、乗っかってきてください。 今回結果を出した人たちは、みんなそうしてきた人たちです。

保護者の方へ:見るのは点数より「位置」と「中身」

リビングで返ってきた答案用紙を見て、一瞬ギョッとして眉をひそめる母親と、後ろで気まずそうにする中学の制服の息子。「見るのは、位置と中身」の文字。

テストが返ってきたとき、点数だけを見て「下がったじゃない」と言いたくなる気持ちは分かります。僕も息子の結果を見て、一瞬ギョッとすることがあります。

そんなときは、次の順番で見てください。

  1. 学校平均との差、学年順位。 点数が下がっていても、ここが変わっていなければ実力は落ちていません
  2. ✕の中身。 時間が足りなかったのか、知らなかったのか、うっかりなのか。中身が分かれば、次にやることが決まります

点数だけを責められると、頑張った子ほどつらい。まずは位置を見て、頑張りを認めてあげてください。

科目ごとの振り返り

小さな丘の上で答案用紙を手に、遠くにそびえる高い山々を見上げて唇を結ぶ中学の制服の男子。「その先に、もっと高い山」の文字。

差がいちばん大きいのは、英語と数学

教科ごとに、今回の学校平均との差を並べます。

教科館山中(学年216人)某A中学(学年約35人)
英語+28.2点+29.5点
数学+30.0点+35.1点
国語+21.3点+22.4点
理科+28.1点+23.6点
社会+17.9点+25.2点

どちらの中学も、いちばん差がついたのは数学。英語もそれに次ぎます。

塾では英語と数学をいちばん大事にしています。理由は2つ。

  1. 積み上げの教科だから。 社会や理科は単元が変われば一からやり直せます。英語と数学は、前の単元が分かっていないと次が分からない。一度つまずくと、戻るのに何倍もの時間がかかります
  2. 高校受験でも大学受験でも、差がつくのは英語と数学だから。 暗記で追いつけない教科なので、早くから積み上げた人がそのまま勝ちます

この2教科で差がついているのは、狙いどおりの結果です。

定期テストの90点は、ゴールではない

ここからが本題です。

正直に書くと、定期テストは簡単すぎます。 範囲が狭く、学校のワークから同じような問題が出て、直前に覚えれば点が取れる。だから、90点を取っていても「ちゃんと分かっている」とは言い切れません。

高校に入ると、事情がまるで変わります。範囲は広く、進むのは速く、大学受験では初めて見る問題を自分で考えて解くことになる。定期テストの勉強のやり方のままだと、ここで止まります。

だから塾では、定期テストで点を取ることを「最低限」として、その先までやっています。テスト範囲より先に進むことと、その単元の根っこから分かることです。

11月テストの範囲は、もう終わっている

夜の自分の部屋の机で、積み上げたワークを前に落ち着いた顔で赤ペンの丸をつける中学生の男子。「テスト前10日、何に使う?」の文字。

今の進み具合です。

  • 数学:一次関数がほぼ終わり。11月の定期テストの範囲は、もう全部終わっています
  • 英語:11月の定期テストの範囲の文法も、もう終わっています

先に終わっていると、テスト前の10日間をまるごと「ワークを3周して、✕だけをやり直す」時間に使えます。新しいことを習いながらテスト勉強をする人とは、準備にかけられる時間が違います。

中2の秋は、いちばん中だるみしやすい時期です。部活が中心になり、高校受験はまだ先に見える。その時期に学校より先へ進んでいることが、中3になってから効いてきます。

数学:水を与えるのではなく、井戸の掘り方を教えている

青空の下の野原で、白シャツ姿の中学生の男子が歯を食いしばってスコップで井戸を掘り、足元から水がわき出している。「水を配るか、井戸を掘るか」の文字。

数学では、「図を描いて考える」ことを徹底しています。一次関数なら、式を見たらまずグラフを描く。文章題なら、問題文を読みながら図や表にする。式を立てるのは最後です。

世の中の数学の勉強の多くは、パターンで習って、パターンを暗記して、問題をパターンに分けて解くやり方です。これは目の前の問題は解けるようになります。でも、パターンを覚えていない問題が出たら、そこで止まる。のどが渇いた人に、水を1杯ずつ渡しているようなものです。

塾がやっているのは、井戸の掘り方を教えること。図を描けば、問題の中で何と何がどうつながっているかが見える。そこから式を作るのは自分です。パターンを覚えるのではなく、自分で考えるための武器を渡しています。

しかも、この武器は全部つながっています。中1の比例をグラフで考えた子は、中2の一次関数も同じグラフで考えられる。中3の y=ax² も、高校の関数も同じ。速さも割合も図形も、図に描いて関係を見るところは変わりません。目の前の簡単な問題だけを解けるようにしているのではなく、この先ずっと使える解き方を教えています。

センスにも頼りません。「ひらめいた人だけが解ける」のではなく、同じ手順を踏めば誰でも同じところにたどり着く。数学100点が5人出たのも、このやり方が身についてきたからだと思っています。

だから、お願いがあります。簡単な問題でも、図を描いてください。 簡単な問題は図を描かなくても解けてしまいます。でも、そこで描く練習をしておいた子だけが、難しい問題で図を描けます。「図を描いて考えるんだよ」と言われたら、素直に描いてみてください。

英語:覚えることが、どんどん減っていく授業

塾の教室で、1冊の本の絵に5本の矢印が集まるホワイトボードを見て、ひらめいて目を見開く中学の制服の女子。「5つの文法、共通点は?」の文字。

英語の勉強を「単語と文法を覚えて、つなぎ合わせるもの」だと思っていると、覚えることは無限に増えていきます。新しい単元が出るたびに、新しい暗記。

塾の授業は逆です。学年が上がるほど、同じことを繰り返しているだけに見えてくるように教えています。

同じ「本(book)」で並べてみます。

英語意味習う文法
a good bookいい本形容詞(中1)
a book to read on the train電車で読む本不定詞の形容詞的用法(中2)
a book written in English英語で書かれた本分詞(中3)
a book which my father wrote父が書いた本関係代名詞(中3)
a book my father wrote父が書いた本関係代名詞の省略(中3)

教科書では、5つとも別の単元です。でも、やっていることは全部同じ。名詞(book)を説明しているだけ。 1つ目は前から1語で、2つ目からは後ろから長く説明している。違いはそれだけです。

形容詞が「名詞を説明する言葉」だと分かっていれば、不定詞の形容詞的用法と分詞は同じものだと気づけます。そう気づいた子には、中3の関係代名詞も、関係代名詞の省略も、もう新しい文法ではありません。「また名詞の説明か」で済む。 塾の中2は、今その土台ができています。

この見方は、大学入試の英語を読むときにそのまま効きます。

The book my father wrote when he was a student in Tokyo is still on my desk.

長く見えても、骨は The book is still on my desk.(その本は今も私の机の上にある)だけ。太字のところは、book を後ろから説明している肉です。骨と肉を分けてシンプルに構造がつかめれば、どれだけ長い英文でも読めるようになります。

これは定期テストの範囲がどうこうではなく、高校でも大学受験でも使える、英語の読み方そのものです。

まなぶ君で、先に進む勉強を家でも

夜の自分の部屋でベッドに座り、タブレットの問題に集中して指を動かす部屋着の中学生の女子。画面の中身は半透明の吹き出しで描かれている。「すき間時間は、まなぶ君で」の文字。

塾で先に進められるのは、家やすき間時間にまなぶ君で練習しているからです。

  • 英語:英文法の一問一答。授業で習った文法を、例文で何度も確かめる
  • 数学:板書の解説つきの問題。図を描くところから、解き方を一行ずつ追える

紙のワークは学校で開けて、テスト前の仕上げに使う。まなぶ君は家とすき間時間に、先へ進む勉強に使う。この使い分けで、11月のテストも、その先の受験も準備していきましょう。

まなぶ君を開く

お知らせ:全統中とハロウィン

塾の教室を会場にした模試で、中学の制服の男子が真剣なまなざしで問題用紙に向かっている。後ろの席でも、同じ向きで生徒たちが受験している。「全国の中で、どの位置?」の文字。

次は、模試で本当の実力を確かめる

定期テストで分かるのは、学校の中での位置です。範囲が決まっていて、ワークから出るので、本当の実力は見えにくい。

本当の実力が分かるのは、範囲が広く、初めて見る問題が出る模試です。次の全国統一中学生テストで、全国の中での位置を確かめます。暗記ではなく、考える力を見てくれるテストです。定期テストの先までやってきた勉強が、ここでどう出るか。僕も楽しみにしています。

全国統一中学生テスト
日時2026年10月25日(日)
会場ランゲージ・ラボラトリー(当塾会場)
受験料無料
申込締切10月22日(木)

お友達やきょうだいも、同じ申込ページから一緒に受けられます。声をかけてあげてください。

10月31日はハロウィン。お店を出しませんか

秋晴れの公園の芝生で、魔女の仮装をした女の子がチョコバナナのお盆を持って、得意げに大きな声で呼び込みをしている。後ろにはテントのお店と仮装の子どもたち。「何を売る?いくらにする?」の文字。

もう一つ、案内です。今年も10月31日(土)に、館山ハロウィンフェスを開きます。塾が中心になって10年続けてきたお祭りです。

その中の「リアルお店屋さんごっこ」で、お店を出す人を募集しています。

何を売るか考えて、値段を決めて、お客さんと話して、売上を数える。子どもたちの「プチビジネス体験」の場です。たこ焼き、くじ引き、ヨーヨーすくい、吹き矢、ランタンづくり。食べもの系も、遊び系も、物を売るお店もOKです。

館山ハロウィンフェス 出店募集
日時2026年10月31日(土)11:00〜15:00
会場城山公園 芝生広場
出店料無料(売上はぜんぶ持ち帰り)
ブース3.5m×3.5m
主役小学生・中学生・高校生(親子や、数家族のチームでの出店も大歓迎)

今年は、仮装のお店(フェイスペイント・仮装グッズ)、揚げ物、甘いもの(チョコバナナ・クレープ)、飲み物を出してくれる人を特に探しています。

これも、勉強と同じくらい大事な経験だと思っています。自分で企画して、人を巻き込んで、お客さんを楽しませる。勉強以外で自分から動いた経験は、推薦すいせん入試の面接でも、その先の就職でも、いちばん聞かれるところです。毎年続けてお店を出して、今年で3回目という子もいます。はじめてでも、お店づくりのコツと先輩のノウハウを出店者向けのサイトにまとめてあるので大丈夫です。

まとめ

朝の海辺の遊歩道で、中学の制服の男子と女子が並んで、希望に満ちた目で海の向こうを見つめている。「定期テストの、その先へ」の文字。

定期テストで満足せず、その先へ。後伸びする学びを!

ランゲージ・ラボラトリー 小池

この記事を書いた人

小池哲平のアバター 小池哲平 ランゲージ・ラボラトリー塾長

ランゲージ・ラボラトリー塾長、東進衛星予備校 館山校オーナー。安房郡白浜町(今の南房総市白浜町)に生まれ、白浜中から安房高校へ。高2で学年82人中81位まで落ちたところから、浪人して慶應義塾大学経済学部に合格しました。リクルートで4年働いたあと2011年に1993年開校の塾を先代から引き継ぎ、2015年から館山で小中学生を教えています。2026年卒の中学3年生は30名中8名が学年1位。志学館高校のSS特待には3年続けて合格者を出しています(2024年4名・2025年5名・2026年6名)。東進館山校は2026年の共通テストで平均+218.4点(千葉県内1位)。館山・南房総の高校入試を、塾で見てきた事実と数字で書いています。
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